21ツインパワーXDのC500XGインプレです!昨年買い替えたばかりの20ツインパワーとの違いや進化した点を詳細に記して、比較検討しやすくしました。
実際に使用してみた感想と交えて主観的に見た21ツインパワーXDC500XGだからこそ優れた特徴を網羅しながらインプレします。
21ツインパワーXDの特徴
元来タフさが売りであったツインパからの派生型であり、SWではオーバースペックになるショアジギやSLJにはちょうどよい性能と合って誕生以来、注目を集めていたツインパワーXDが世に出たのは2017年こと。それから時を経て登場した新生21ツインパワーXDとは何がどう変わったのでしょう。
素材

21ツインパワーはシマノ独自の技術素材(強化カーボン)Ci4+とアルミの混成となっています。これが世に出る前から「半プラ」物議を勃発させる火種となっていました。
このボディ素材の違いによる剛性感が昨年出た20ツインパとの違いのひとつでもあります。このあたりはのちほど解説します。

自重

このボディの一部とローターの素材の恩恵を受けて、自重は同じC500XGで見ると、旧ツインパワーXDても比べてなんと55グラムも軽くなっています。
今回思い切って買い替えを決断した大きな要因がこのさらなる、軽量化でした。
ベアリング数
僕はリールを選ぶときにベアリングの数を気にします。巻きのスムーズさや剛性をチェックするための指標にするためです。
21ツインパワーXDでは17の時よりもローターナットに1個だけベアリングが追加されています。
スプール
もちろんスプールは最近のシマノの製品の例にならいロングストロークが採用されており飛距離が伸びています。
またステラSWと同様にスプールリングにバリアコートされているという贅沢な特徴も備えています。これは17ツインパワーXDにはもちろん、20ツインパワーにもない特別な施しです。
21ツインパワーXDと20ツインパワーとの違い

自分は昨年、17ツインパワーXD4000XGから、20ツインパワーC5000XGに買い替えを行ったばかりでしたが、今回即買い替え!その理由がこちらです。
外観

21ツインパワーXDの外観は17時代からそれほど変わらず。強靭、軽量化において突き詰めた結果、外観への拘りはそれほど重要視されていないのではと思います。
外観は「掻き爪跡デザイン」で黒とゴールドのコンビの20ツインパワーの方が断然カッコイイですね。
ただ、そんな見てくれへの拘りを捨ててでも選ぶ価値が21ツインパワーXDにはあります。
ローター

一見からは知り得ない内部の決定的な違いはローターです。
20ツインパワーでは下番でマグネシウム、上番でアルミと剛性重視の金属製ローターが採用されていますが、21ツインパワーXDはすべての番手のローターはより軽量でクイックな反応が特異のCi4+製となっています。
もっとわかりやすく説明するために陸上競技をつかって表現すると、
100m走に強い軽く速く走るための21XD、持久力が抜群のマラソンランナー20ツインパといったところでしょうか。余計にわかりにくくなっていませんよね(汗;)
どちらを選ぶかは好みの問題。やりたい釣り種によるところが大きいと思います。
そもそもコンセプトが違う

半プラと比喩されたボディが物議になるけど…
オリジナル素材のCi4+を多用したことで”半プラ”とデビュー前から物議を醸しだしていましたが、そもそもシマノが他の兄弟機種である20ツインパワーやSW等との境界線を明確にするため、高剛性はそっちに任せて21ツインパワーXDは軽量化の方へ舵を切ったと思われるので、差別化が図られていると自分は感じています。
そもそも、ツインパワーとツインパワーXDはコンセプトが全く異なります。
ツインパワーはステラを筆頭にする金属ボディで高剛性と滑らかな巻き心地を優先させたコアソリッドシリーズに属し、
ツインパワーXDはヴァンキッシュを筆頭にする、軽量化に重きを置いたMGLシリーズのカテゴリです。
そもそもの最初の開発コンセプトが違うので、どちらがいいとか悪いとかいう問題ではありません!
タックルバランスを考慮しある程度の重さがなければいけないとか、剛性感を重視する人ならば重くてももっとハイスペックなSWシリーズを使えばいいので、これをセレクトする人にとっては何一つ問題を感じません。
求めてるものが違う人同士が同じ土俵で論議しても、時間の無駄です。さっさと釣りしましょう!
巻き心地

ローラーやボディが軽いので、非常に巻き出しが速く軽快。剛性感を感じるステラやSWほどの安定感のあるしっとりとした巻き心地はないものの、ロッドつたいに感じられるルアーのアクションやカレントの様子はよりダイレクトにアングラーに伝えてくれる仕様だと思います。
巻き心地の感想は引っ掛かったり重かったりするわけではないがシマノの特有のヌルヌルとしたスムーズな巻き心地とは異なる、サラサラとした印象。通常ステラやヴァンキッシュをメインに使用している人には多少の違和感は感じるかもしれないけど、これはこれであり。
ドラグ

ドラグの効き具合を左右するワッシャーは21ツインパワーXDでは全機種カーボンクロスワッシャーが使用されています。
ノーマルのフェルト製のものより当然耐久性が増していますが、この耐久性自体はここでインプレしているC500XGにしかなくても良い強度だと思っています。
操作性

ロッドにセットして釣行し一番に感じたのは軽さ。
巻きの軽さや、高剛性、ドラグの効きなどあらゆる点で判断されるリールにおいて軽量さを重点に押し出されると、ひ弱なイメージをまとってしまいがちですが
この21ツインパワーXDC5000XGにおいての自重は20ツインパのそれと比べても15gも軽くなっています。
これが功を奏す釣り種はかなりの割合であります。
適した釣り種

私の場合、サーフからヒラメ釣りもするが、オフショアでライトジギングが主になるので、両方の釣り種を考慮して4000XG使うならC5000XGでいいんじゃないというのが自己流セレクトです。
これでサーフのヒラメ、マゴチ、シーバスから、サワラ、ハマチ、カツオサイズの中型青物までくらいなら余裕で対応できます。
高剛性重視ならSWなど他のリールでいいです。
この軽量化に重きを置いた21ツインパワーXDC5000XGの特性はキャストの回数=釣果になりやすい、サーフゲームや手返し重視のオフショアの早巻きサワラゲームでは、大きなアドバンテージになるに違いありません!
・ショアジギング
・ショアラバ
・オフショアライトジギング
・サーフフラットフィッシュ

