ブレードジギングを10年以上やってると「やってみたいと!」と言われることも多いです。
その際によくある質問の中に「ベイトタックルじゃダメなの?」というものがあったので、ここでお話ししていきたいと思います。
ブレードジギングの基本的な釣り方とベイトとスピニングの特徴を前提にブレードジギングでベイトタックルを使うことのメリットとデメリットを解説します。
スピニングとベイトの特徴を理解

スピニングタックルとベイトタックルは、それぞれ異なる特徴があり、釣りのスタイルやターゲットに応じて使い分けられます。
スピニング
スピニングリールは、リール本体上部にスプールがあり、ラインがスプールの上を円状に水平に出ていき、スプール回転の直角方向に放出されます。遠投がしやすいです。
初心者にも扱いやすく、ラインが絡みにくいのが特徴です。特に軽いルアーを使う場合や、繊細なアクションを求める釣りに向いています。
遠投性能が高く、ライトタックルでの繊細な釣りが可能です。また、操作性が良く魚が掛かった時のやり取りも比較的簡単なことから一般的な釣りにはスピニングが多く用いられます。
●遠投しやすい
●軽めのルアーを使用した繊細なアクションが必要な釣りに最適
ベイト
ベイトリールは、リール本体の横向きに設置されたスプールからスプールの回転方向と同じ向きに真っ直ぐラインが放出されます。ブレーキシステムがあり、スプールの回転を調整することで使うルアーの種類によってスプールの回転速度を調整して飛距離とライントラブルのバランスを図ります。
バックラッシュ(ラインが絡まる現象)が起こりやすく初心者には少し扱いが難しいかもしれません。キャストするにはある程度の練習と時間が必要ですが、ピンポイントを正確に狙うアキュラシー性が高く慣れると非常に精密な操作も可能になります。
力強い巻き上げと太いラインを扱いやすいなど重たいルアーを使用したビッグゲームも得意でバスフィッシングやジギング、トローリングに多く用いられ。
ラインがスプール回転と同方向に放出されることからスムーズなラインの送り出しが可能なため、ワカサギや船からのカワハギ釣り、タイラバやバーチカルジギングにも向いています。
●太いラインを使ったパワフルな巻きが得意
●ラインの放出がスムーズでバーチカルな釣り向き
ブレードジギング×ベイトタックルのメリットとデメリット
ベイトタックルとスピニングのそれぞれの特徴を理解した上で
ブレードジギングでベイトリールとベイトロッドを使用したタックルを使うことのメリットとデメリットについて解説していきます。
ブレードジギングのキャストしてからボトムまで沈めてそこから一気に斜めに巻いてくる釣り方を【基本の釣り方】と想定した場合・・・。
メリット
●船から真下に落とす釣り方の際に手返しが良い
●強い流れの中から大型魚を引き出すパワフルな巻き上げが可能
遊漁船など船の上から行う一般的なブレードジギングの場合、船についた魚探をたよりにベイトの群れを追っかけて釣ります。
その際にベイトが船の真下に居る場合など、真下に落とすよう船長から指示がある場合があり、そんなときにベイトタックルのほうがはやく底取り出来るため手返しよく釣りが出来ます。またバーチカルに底取りする釣りは真っ先にボトムに着いたものに反応を示すと言われておりチャンスを先取りすることも可能です。
またドテラ流しで流している最中など流れの速いポイントで釣りをしているときにサワラの走りや、グンッと乗るブリなどの重い青物を流れとは逆方向に寄せて来る際のパワフルな巻き上げはベイトタックルに軍配が上がります。
デメリット
▲船の上からだとフルキャストしずらい
▲そもそも初心者はキャストするために慣れが必要
ブレードジギングはオフショア、ショア問わずキャストして斜めに高速巻きが基本なため特に船上ではそもそも船の上からだとフルキャストしずらくスピニングのほうが簡単に飛ばせます。
そこまで飛距離を必要とするような釣りではありませんが、ライトジギングとキャスティングの中間のような釣りです。船からの場合はブレードジギングには僕の場合スピニングのほうがいいと思ってます…。
う~ん、普段からバス釣りやシーバスなどでベイト使っていて、ベイトタックルに慣れている堤防や磯からのショアキャスティングのブレジギなら”ベイトタックルでも良さそう”な気がします。
結論:まとめ
どちらともいえない微妙な解説なってしまったのですが、なんとなくブレードジギングでベイトタックルを使うことのメリットとデメリットを理解して頂けたかと思います。
微妙な返答になってしまっているのはそれぞれにメリット、デメリットがあって個々のアングラーの感じ方も違うためどちらがいいとかは明確にするのは非常に難しいです。
利点と弱点を理解して自分はどんなタックルで、どのような釣りスタイルでブレードジギングをしたいのかという自分なりの好みや基準で選択していくのが一番いいでしょう。
僕の主観的な判断は
ブレードジギングはスピニングでOK!!
ベイトタックルは慣れた人やどうしてもベイトで釣りたい人ならそれもOK…
といった結論です。一例としてご参考にしてください。