ブレードジギングに必要なタックルについて選び方と
遊漁船などオフショアの場合と、ショアからの場合のセットアップを解説します。
これからブレードジギングをはじめようとする初心者さん向けにわかりやすくお伝えします。
ブレードジギングのタックルの選び方

遊漁船に乗るオフショアを想定した推奨タックル
ここからは基本となるタックルとその選び方について解説します。
最初は遊漁船からのオフショアのブレードジギングのタックルについてお伝えします。
ブレードジグ
タックル選びの解説でなぜ一番最初にジグを持ってきたのか?ギモンに思った方も多いと思います。それはなぜかというとこのあと説明するロッド選びの部分でとても重要になるからです。
目安としては近海ブレードジギングではジグの重さは40g~60gが一般的です。
ちなみに東京湾とかは30g~40gとかの場所もあるようで、僕の行くポイントでは80gまで用意することが推奨されています。
このように釣りをする場所で違うので、ブレードジグは何グラムのサイズを揃えておけばいいのかを、自分で調べるよりも遊漁船の船長に予約入れた時点で聞いておくのが一番手っ取り早く的確です。
釣り具店でも行く場所、僕なら岩国沖とかいうとおおよそ教えてくれますが、船長によってその日行く予定のポイント天候によって推奨するジグの重さも変わってきますから聞いた方が得策です。そのときにフックサイズも聞いておくのがいいでしょう。
●遊漁船の船長に確認すると的確に選べる
ロッド
ロッドはブレードジギンングではほぼスピニングロッドが基本になっています。ベイトタックルではダメなのかという質問をいただくこともあるのですが、ここでは割愛します。いずれまた別の記事にしたいと思います。
ロッドの長さは6.5ft前後がもっとも適しています。遊漁船の場合あまり長すぎると取り回しが悪くなるため、長くても7.5ftくらいまでです。
タイプは自分が行くフィールドや使うジグの重さによってだいぶ変わってきます。使うジグが~40gくらいまでのほぼほぼ近海であれば柔らかいライトジギング用のMLが標準。僕のフィールドの岩国沖では60gがメインで80gまで使うエリアに良く行くのでM以上を選んでいます。
ひとつ注意点があってオフショアのキャスティングロッドはこのようなMなどの記号ではなく1~3号の数字で表記されていることも多いので注意してください。
ですからなるべくタイプよりも自分が使うキャスト許容重量を確認してから選ぶように。ここがロッドを選ぶキモです。
ルアーやジグのキャスト許容重量はメーカーの公式サイトの製品紹介ページに必ず表記してあるのでそれで必ず確認してください。
【ほかの釣り種との代用は?】
ブレードジギング専用のロッドも多く出回っていますがとくに専用である必要はありません。オフショアのライトジギング用よく名前の後にLJとかついているものならそれでも大丈夫です。
もっと応用範囲を広くするならば僕の知人はMクラスのエギングロッドでやってましたから…(あまりおすすめはしなけど)、ですから長さが適当で、キャスト可能なルアーの重量が適切になていれば大概OKです。
専用のロッドではなくてもせめてオフショアのライトジギング用であれば十分に快適な釣りが楽しめます。
●自分が使うジグの教養範囲を確認
●専用でなくもオフショアライトジギングorキャスティングロッドでもOK
リール
リールは4000番から同じ4000番のボディに5000番のスプールが搭載されているC5000番のスピニングリールが標準です。
ギアは僕はサワラのブレードジギングはXG(エクストラハイギア)一択だと思ってます!!
高速巻きの際に巻き取り長の長いほど手元の一回転で寄せて来る距離が長くなるので少ないパワーでスピードが出せるからです。
ギアについてはサワラメインでも他のブリなど青物が釣れることもしばしばあってファイト中にパワーが欲しいからトルクのあるノーマルギア(ダイワでいうPとか)を選ぶ人もいるので対象となる魚と自分の釣り方で何に重きを置くかで変わってくることも追記しておきます。
ライン
もう説明するまでもありませんがブレードジギングは当然のごとくPEラインです。
投げるジグの重さ、釣れるサワラやブリ、ヒラマサなどとのファイトを考慮してPEの1.5号が基本です。
リーダーはPE1.5号を基準にして選ぶので6号~8号が目安。リーダーは細い方が好きな人ならば6号でいいのですが、
通称サワラカッターと呼ばれるようなサワラの歯で切られてしまうことを防ぐことを予め頭に入れて決める場合には8号~10号でラインシステムを組むか、
もしくはリーダーが太いとジグよりも水を先に切ってしまうのでジグの動きが抑制されたりすることもあるのでリーダーそのものは細くしておいてその先端にプロテクトリーダーを結んでおくと良いです。詳しくは下記のページでお話しています。
長さは2ヒロが目安です。これも行く水深と底の根の状況にもよるので短くしたいとか、不安であれば船長に事前に聞くのがいいでしょう。
●リーダーは6号~8号を2ヒロ

スナップの有無
ちょっとだけ箸休め的な課題を取り上げます。よく質問受けるスナップです。通常ブレードジギングではスナップを使いません。
基本はリーダーとジグのアイを直接で結びます
ブレードジギングは釣れていても釣れなくてもやはりカラーを変えるだけで変化を出せることはありますから、交換するときはいちち結び直す必要がありその度にリーダーがみじかくなってしまいます。
それを嫌い面倒だと感じる人はスナップをつけてもいいですが対青物となるので使うスナップは注意が必要です。いくら強くても(スナップの袋に書いてあるlbの範囲でみても)通常のスナップでは破断まではしなくても広がってルアーごと無くなるのがオチです。
※経験済み(泣)
スナップを使うのであればジギング用のスナップを使いましょう。装着と外す際に少しコツが入りクイックスナップのように簡単にはいきませんが強度があることは絶対条件なのでスナップ使うのであればそうした専用のものを選びましょう。
下記のページで詳しくお伝えしています↓
https://sakana-za.com/451
デッキシューズ
あと釣りに直接関係はないですが、遊漁船に乗るときの足元もけっこう大事です。
船の上はそこまで滑りやすくはないため防滑にはあまりこだわらなくてもいいですが、問題は水被りです。潮水をけっこうかぶるので夏場ならジャブジャブ水に浸かれるデッキシューズ、秋冬ならデッキブーツがおすすめです!
もちろん遊漁船なのでと思いますがスパイクとかはご法度です。乗船の際に規約にも書いてあったりします。
釣った魚の返り血を浴びることもあるし布とかのスニーカーよりはこうしたすぐに水で流せるタイプのものほうがオフショアの釣りには向いています。
ショアのブレードジギングの場合
ブレードジギングはオフショアの船からの釣りのイメージがありますが、近海のライトジギングの部類なのでもちろんショアからでもできますし、自分も行きます。
このときのショアからのブレードジギングのときのタックルは少々異なるのでこちらも追記しておきます。
ショアキャスティングロッド
ロッドは船上での取り回しとかより飛距離を中心に考えます。ショアの場合は単純にショアジギングロッドまたはショアキャスティングロッドを選びましょう。
最低でも9.6ftはあったほうがいいと思うのでそれ以上から、行くポイントの足場の高さや必要な飛距離とかで長さを選んでいきましょう。
ちなみに僕は10ft使っています。リールはオフショアのときと同じで構いません。ラインも同じでいいです。
ジグの重さ
ジグの重さは30g~60gでいいです。ブレードジギングは元が近海から生まれたものなのでショアからでも十分狙える範囲です。
10ftクラスのロッドで40gだとキャストの下手な自分でも60,70mくらいは飛んでいるのでそれくらいの飛距離が出せていれば飛距離的には十分です。ベイトが接岸してくる場所ならばそれくらい飛ばせれば十分ことたります。
あとはボトムまでしっかりフォールさせられる重さがないとショアの場合立ち位置から距離があり底取りが難しくなるので、よくそのポイントの水深を考慮して底まで沈みめられる重さを選びましょう。
ショアからのブレードジグは飛距離を考えて重さ+空気抵抗の少ないサイズを選びましょう。そう考えるとやはりTG(タングステン製)がおすすめです。

ランディングネットやギャフ
あと持ってたほうがいいのがランディングネット。遊漁だと船長やとなりの人が掬ってたすけてくれますがショアの場合は友達といけばいいですが肝心のタモは持参しておかなければいけません。
足場が近いところならズル引いて岸まで上げられますが釣れるサイズも大きいサワラや青物の場合は持ってたほうが安心してランディングできます。
また足元から水面までの距離がある沖堤防や、波が打ち寄せる足場の高い磯の釣り座とかは必須です。あまりに離れている高台の場合ネット入れに苦しむのでギャフのほうが使いやすいです。
タックル以外の服装も大事
ショアの場合安全対策も忘れずに!
あとオフショアのときと決定的に違うのが恰好、服装です。遊漁に乗る時もライジャケ着用が義務付けられているのと同様にオフショアも同じで、むしろウエストタイプやショルダータイプなど簡易的なものではなくライフジャケットを着用しましょう。
あと足元も大事、磯とか行く場合は絶対にスパイクシューズの着用も忘れないでください。
上手にタックルを揃えてブレードジギングに挑戦しよう!
ブレードジギングのタックルは釣るポイントや場所、船に乗ったオフショアかショアかさえ決まっていればあとは基本を忠実に守って選んでいけばさほど難しさもありません。
またもともとがライトジギングの類ですからコスパに優れたエントリーモデルとハイエンドクラスのロッドやリールとのそのタックルの差は実釣においてあまり差がない釣りです。
初心者の方はこんなのでいいのか?と躊躇しなくても自分の予算の範囲内で無理のないタックルでも十分に釣ることが可能です。
少しでも「チャレンジしてみたい!」と思った方はぜひ揃えていってみてください!