シマノのスタンダードクラスのシーバス専用ロッド、23ディアルーナのインプレです。
S90Mの実釣によるファーストインプレッションをメインに今回リリースされた豊富なラインナップの中からおすすめの番手をご紹介します。
コストパフォーマンスの高いと噂されてきたその実態は旧ディアルーナからの進化した点に着目し新生23ディアルーナのS90Mのインプレとおすすめ番手をご覧ください。
23ディアルーナの特徴
23ディアルーナの特徴の中で今回のモデルで一新された主な個所をピックアップしてみました。
カーボンモノコックグリップ

カーボンモノコックグリップは最近のロッドの流行!?のもうあまり珍しくもなんともなくなってきた感じがありますが、カーボンモノコックグリップが世に出た当初は上位機種しか採用されていない技術でしたから、このクラスでも採用されたというのはありがたいとしか表現のしようがありません。
このカーボンモノコックグリップは軽量化もでき、手元の感度もアップしますからメリットが大きいんです。
グリップエンドがEVAやゴムのほうが傷などつきにくいでしょうが個人的には◎(二重丸)ですね!!
パーフェクションシートXT

握りしめた時のフィット感と、握ったまま力を込めた時にパワーを分散させることなく徹底的に軽量化が図られたリールシートも採用され、これによって繊細なロッドワークも可能になっています。
素材にはシマノ独自の強化カーボンファイバーCi4+を使用し、余計な贅肉を削ぎ落した軽いものに仕上がっています。
あとの実釣したインプレにも通じるものがありますが、これによって得られるものがたくさんあります。のちほどまとめて解説します。
23ディアルーナS90M実釣インプレ
ここからは筆者が購入したS90Mの実釣ファーストインプレッションです!!最初MLと迷ったのですが、これまで使っていたロッドの兼ね合いでMを選択。
これが大正解でした!
そのあたりも踏まえながら実釣インプレをお届けします。
デザイン
見た目かなりイケメン!

まず箱から取り出し開封したときの第一印象ですが、単純に「カッコイイ!!」
(´✪ω✪`)キラーン
このグリップエンド部分とか、ブランクスのロゴの部分とかなんかグラデーションがかかっていて、文字が光彩してる感じになっていてベースになっているマットブラックと相まってめちゃんこイケメン☆彡
こういう釣りとはあんまり関係ないとこにも、自分にとってはグッと刺さります。
そこそこ軽い

これくらいのクラスになるとやはりパワーを持たせるために自重が重くなるのがこれまでの釣り道具の常でしたが23ディアルーナは違います。
今回買った9フィートのMの硬さで129gしかありません
僕が以前つかっていた18エクスセンスジェノスS92MLが126gですからもうすでに値段が3倍くらいする上位モデルと遜色ないレベルにまで達しています。
リールをセットしてから手に取たっときに持ち重り感などはまったくありません。
しなるティップ
MLにするならM選ぶのが正解かも!

袋から取り出して手で振ってみただけだと、やっぱちょっと硬いかな(Mにしたので…)という印象でしたが、ルアーセットしてキャストしてみた時に想像以上にティップがグンと入るタイプです!!
どこにも記載がなかったのではっきりとは言えませんがテーパーがおそらくレギュラーファーストでしょう。大きなアワセを入れなくても、瞬間的なアタックも弾かずにフッキングしてくれる乗せ調子です。
自分は柔らかいティップが好みなのでいいですが、このしなるティップが良い点、注意したい点は、これから順を追ってお伝えします。
粘りのあるブランクス

最初に手に取って手だけで曲げたり、軽く振ってみたときにはバキバキのハリのあるイメージがしてました。
ところがどっこい!
グラスロッドまではいきませんが、魚を掛けてからは曲がります
かなりブランクスの中心に近いところの深くまで曲げてロッド全体で受け止め、いなしてくれる感じです。負荷が掛かるとよく曲がります。
ティップだけ曲がる分にはトゥイッチングなどもやりやすいし特に問題を感じませんけど、このようにブランクスの中心まで曲がるタイプだとちょっとダルさを感じるアングラーもいるかもしれません。
ちょっと前にあったアイマの中弾性のシーバスロッド「shibumi」を連想させるロッドです。
軽い力で飛ばせるキャストフィール

このようにロッド全体が負荷かける前は硬めに思うのに、柔らかめの設定になっているため、キャストの際にすごく曲がるんです。
軽くテイクバックしたときにオートマチックにルアーの重みが乗る感じがして、勝手に前に押し出してくれるような感触があります。
その分、振り抜いた直後のティップの収束は遅いので上位クラスやライバルであろうラテオRなどのシャキッとした感覚はないですが、初速をつけて一気に振り抜かなくても”乗せて飛ばす”ことができるので自分のようなキャストの下手なものにはありがたく、慣れていない初心者には扱いやすいロッドだと思います。
ベテランが使っても文句が出そうな感じもしません。
S90Mの最適ルアー

Mは長さが違ってもスピニングで7~38g、ベイトロッドで8~40gの設定になっており、ジグだとマックス45gまで投げることができます。自分の感覚だと15g~30gくらいまでが、ベターな感じ。
ちなみに上の写真に写っていっるサルベージソリッド70ESですが、20g前後のバイブレーションが自分的にはいちばん気持ちよかったです☆彡

この後別の日の釣行でジャクソン鉄PANバイブの20g投げてたら60センチのシーバスが釣れました。※実釣インプレの見出し画像です。
ロッドアクション時はエクスセンスジェノス☆彡

自分がこれまでに使っていた18エクスセンスジェノスが9.2フィートのティップが柔らかいMLタイプでしたが、この23ディアルーナのMタイプのフィーリングはよく似ていると思いましたね。
ジェノスでもほかのラインナップだと違いがはっきりしてたかもしれませんが、自分の場合、決して上位機種との引けをとらないほどの完成度の高さを感じました。
感度はもはやハイエンド

いちばん驚いたのは感度の良さです。もはやハイエンドクラスです。
結局バラしてしまったんですが(すみませんw…)
ドンッと乗ったときと、そのあとのブルブルブルッとくるときロッドはしっかり曲がってるんですけど、手元まで伝わってくる感度は動きがそのままダイレクトに伝わってきている感じがします。
ドンッ、ブルグルブルッというあの感触がめちゃくちゃ気持ち良いです。

またボトムの感知能力もいいです。
ロングリップのディープシンキングシャッドでボトムノックしてくるとき手元まで伝わってくる「今底が泥底だな」、「岩に当たったな」とかわかります。
コツンコツンいうような伝わり方ではなく少しロッドを曲げてドゥルンッドゥルンッって感じで教えてくれます。ブランクスに粘りがあるからでしょう。
伝わっていますか?(汗)💦
これで2万円台ってコスパ破壊

もうこんな2万円台の価格帯でこの性能ですからコストパフォーマンスはやばいですよね!
上位機種が先陣をきって取り入れてきた新しい技術は時を重ねるごとに少しずつ下位クラスに落とされていきます。いまはその時で、やっと23ディアルーナにも採用されたお得感があります。
もう少ししていけば上位機種がだんだんと、さらに新しい先進技術を取り入れてくることは確実なのでいまだけは少しこのクラスでお得感を味わえるチャンスです。
インプレタックルデータ
ロッド:シマノ 23ディアルーナ S90M
リール:シマノ 23ヴァンキッシュ 4000MHG
シマノ 23エクスセンス XR 3000MHG
ライン:シマノ ピットブル8+ 1.0号(23ヴァンキッシュ)
東レ シーバスPE パワーゲーム デイタイム 0.8号(23エクスセンスXR)
リーダー:バリバス シーバスショックリーダー ナイロン 16lb、22lb
23ディアルーナと相性の良いリール

番手は3000番~C5000番クラスが最適です。23ディアルーナとの価格帯とのバランスを考えると今回自分が一緒に用いた23エクスセンスXRがおすすめです。
もちろんほかには価格帯に大きな開きがありますが、ステラやエクスセンス、ヴァンキッシュもありだと思います。
豊富なラインナップ!
充実のラインナップから様々なスタイルやフィールドに適応し、ベストな1本を選べることはもちろん、あらゆる魚種を狙いたいけどスペックも妥協したくないなど、アングラーの期待に応えるロッドに仕上がっています。出典:ディアルーナ|シマノ
23ディアルーナはなんと30種類にも及ぶラインナップが用意されています。
もとはといえばシーバスロッドというイメージが強いディアルーナですが、シーバスやフラットフィッシュももちろんのこと、ロックフィッシュやライトショアジギングにも使えそうなラインナップがたくさん用意されています。
高価なインフィニティクラス1本買う値段で、23ディアルーナだけで長さや硬さのタイプの異なったロッドを2,3本揃えることも可能なほど細かに分類された充実のラインナップです。
23ディアルーナ おすすめ番手
ここから自分なりの考える23ディアルーナのおすすめ番手をご紹介します。
豊富なラインナップの中から買うならこんな釣りの時にこんな使い方で、この1本!と思う厳選した7本をお伝えします。
シマノ 23ディアルーナ S86L-S
バチ抜けや秋の新子イカのエギングに
ラインナップにある中でもっともフィネスに対応できるソリッドティップモデル。バチ抜けシーズンや秋口のサイズの小さいアオリイカの頃のエギングに適しているもの。
こういった偏った使い方をする場合は変にほかとの併用を考えてMLなどオールマイティーに使えるものを選ぶよりも、LまたはMみたいに思いっきり振り切ったほうが得なんです。
そしてこのレングス。8.3フィートいう長すぎず短すぎないちょうどよい長さは繊細なロッドワークを必要とするフィネスな釣りの操作性とある程度の飛距離を約束してくれます。
バチやアミほどモワンッとしたアタリではない、春先のサイズの小さい小魚がベイトのときは乗せやすさよりもわずかに感度が優れるチューブラーティップのほうがよく4,5センチクラスの小さいルアーも投げやすいLタイプで、9フィートのレングスは春~初夏までのマイクロベイトパターンに活躍してくれる1本になります。
シマノ 23ディアルーナ S90M
シーバススタンダードモデルとして
長さは陸っぱりからウエーディングでも使いやすく往年のシーバスアングラーがもっとも愛したといわれる9フィートのレングス。
通常であればシーバスゲームのスタンダードといえばMLタイプを選ぶけど頻繁に使うルアーにもよりますが、23ディアルーナの特徴を生かすのであればMが最適。自分も買う前にMLと迷いましたが、ML買うのであればMのほうが結果的に良かったと思ってます。
シマノ 23ディアルーナ S96M
シーバスからロックフィッシュにも
どれか1本だけシーバスロッドとして絞るのであればこちらS96Mがおすすめです。昨今シーバスロッドもロングレングス化してきています。タフコン化してきているフィールドで魚との距離を図りプレッシャーを与えない立ち位置からコンタクトをとるためです。こちらもMを選択したのは90と同じ理由。MLじゃ少し物足りないからです。
長さとパワーもあるので根から魚を剥がしきらなければいけないロックフィッシュにもおすすめです。
シマノ 23ディアルーナ S100M
サーフのヒラメなどフラットフィッシュに
もっと飛距離がほしくなるサーフゲームのヒラメやマゴチのフラットフィッシュに最適なロッド。
23ディアルーナのスピニングはMクラスはレングスが変わってもルアーのキャスト許容重量は同じです。
シマノ 23ディアルーナ S106M
磯からのライトショアジギングやフラットフィッシュに
上のS100Mよりも長く足場の高い磯の釣り座や、もっと飛距離がほしい遠浅のサーフでの
ライトショアジギングやフラットフィッシュに!
シマノ 23ディアルーナ B86M
ロックフィッシュスタンダード!ベイトシーバスにも
磯のロックフィッシュメインに1本選ぶのであれば23ディアルーナの30種類もあるラインナップの中でたった4本だけ用意されたベイトロッドからB86Mをおすすめ。取り回しの良さと飛距離を兼ね備えたレングスとパワーはロックフィッシュに。
またシーバスのベイトゲームにも最適な1本☆彡
シマノ 23ディアルーナ B80XH
MAX130gまでのプラグまたはジグが投げられるB80H。このクラスのルアーを投げることができて、2万円台で買えるビッグベイト用のタックルの中では十分過ぎる性能です。
ビッグベイトが使えるもので安いもの買うとすぐに折れてしまうけど、これは心配なさそうです。
もうここまで来ると自分が過去に使用していたエクスセンスジェノスのビッグベイト用との差がよくわかりません(泣)
23ディアルーナインプレまとめ

ライバルになるだろうラテオKと互角!?
23ディアルーナいかがでしたか?このクラスのロッドも少しずつ値段がアップしてきているので、もう2万円を超えていますが、ミドルクラスでもなく(かといってエントリーモデルでもありません)、単純にコストパフォーマンスに優れたロッドになっています。
この値段でこの性能はホントにやばいです!!
ライバルになるであろう同じプライゾーンでシーバスロッドの大人気モデル、ダイワのラテオRと互角に戦えるロッドになっていると思います。
イメージ的に初心者向けと思われがちですが、今回実釣してみていくつか本数を揃える中での1本とすればベテランアングラーにも大いにありのロッドだと思います。気になっている方はぜひ手にして実感してみてください。





