シーバスのバイブレーションおすすめ17選!釣り方と状況に応じた使い分け方

シーバスルアーでお馴染みのバイブレーション。ある程度の比重があるので飛距離も抜群で、ビギナーでも特に決まったアクションをしなくともシーバスが釣れてしまうという驚異ルアー。

近年は同じバイブレーションでも多種多様。基本から状況に合わせて使い分けができるように使い方とともにおすすめシーバス用のバイブレーションをご紹介します。

バイブレーションとは

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読んで字のごとく、ボディ全体を小刻みに振動させてアピールする。通常のミノーやシンペンと異なり強烈な波動で遠くの魚も引き寄せ食わせる能力を持つ。

ほぼ落として、任意のレンジをキープしながら、巻いてくるだかで釣れる。スローな釣り方ではなく速巻きで使用することが多い。

シーバスルアーの中では比重が重く、当然のことながら素早く沈み、ボトムを取りやすく、活性が低くシーバスとベイトが深場に落ちているときにも有効です。

バイブレーションのデメリット

繊細なシーバスの釣りにおいてバイブレーションの最大のデメリットは、波動が強くハイアピールであることからスレさせるのが早くなることです。警戒心が強い個体であったり、活性が低い状況では顕著に表れ、いくらベイトがたくさん居て釣れている時でも、同じ場所、同じコースで投げ続けると確実にシーバスは逃げてしまいます。

また重たく沈下スピードが速く、シャローではボトムをコツきやすく任意のレンジをキープするには初級者には慣れが必要です。

バイブレーションはシーバス初級者にも扱いやすい

シーバスでも初級者にはルアー自体にある程度重さがあるほうが投げている感覚を体得するためにも良くキャストが定まりやすいので初級者向きです。

またあまりレンジ攻略も合わせられなくとも、バイブレーションは特有の強いアピールで離れた場所からでも見つけて追ってくるために何も気にしなくとも単にただ巻きでも釣れることが多いため扱いやすく”釣れる”という体験をいち早く習得できるので初級者に向いています。

シーバスバイブレーションの最近の傾向

最近の傾向|シーバス,バイブレーション,おすすめ

昨今のプレッシャーの高いルアーで叩かれまくっているような場所で高波動系のバイブレーションを投げてもなかなか食ってこない。Youtubeなどの動画に出てくるような有名なポイントは簡単には釣れなくなってきています。

今ではバイブレーションでも波動が小さいローアピールのものになってきている傾向が見受けられます。

が、しかし今でもバイブレーション本来の動きをしてくれる強波動のものの方が使える場面もまだあります。これも使い方次第でジャーキングを入れながらのストップ&ゴーや丁寧なリフト&フォールをしなくては全く食ってこない状況なんてざらにあります。

サイズ感は基本的には60~90mm。これくらいがシーバスではバイブレーションの食わせのサイズだと思います。

けどこれもあまた近年のハイプレッシャー化で、現在のシーバスのバイブレーションで“小さめサイズ”が主流になりつつあるのです。

これまでシーバスに必要なバイブレーションのスタンダードサイズは70mmであったけど、今やこれでは大きすぎて食ってこないポイントも増えてきている印象です。

まだまだ50,60以下のセイゴクラスならデカくても食ってくるけど、警戒心の強いランカーほどそれでは食わせずらくなってきています。

シーン別おすすめバイブレーション

ここまでシーバスのバイブレーションを学んでもらたっところで数あるメーカーから発売されている中からシーン別におすすめをピックアップしてみました。

ルアーを選ぶ際に数が多くはじめはどれが釣れるのかよくわからず迷うばかり。おすすめと言われても使った人の単なるお気に入りなど、押し売りだったり…。個人の行くフィールドにはそぐわないものだったりするわけです。

数あるバイブレーションにはそれぞれ個性があり、得意不得意があります。それらを吟味して得意な性能を生かして釣れるシーン別におすすめバイブレーションを紹介します。

シマノ エクスセンス サルベージソリッド 70ES

シーバスデイゲームに革命を起こしたコアマンの泉さんがシマノでつくりあげたバイブレーションの名作!デイゲームで有効なのはもう説明する必要がないほど折り紙付き。

ソリッドと名が付いていますが、ほぼメタルバイブに近い形で使うと効果的。

あるプロの方が自社ブランドのバイブレーションの開発に乗り出す際にシマノ時代に戦友であった泉さん監修のこのルアーを「これは越えられない」とバイブレーションの開発を断念し鉄板バイブの開発に切り替えたという逸話も残っているほどの優秀なバイブ。誰もが求める性能の良いとこどりバイブレーション。

全長:70mm 自重:20g フック:#6

バスデイ レンジバイブ 70ES

現代のソリッドバイブの流れを作った永遠のド定番

シーバス界で誰もが認めるバイブレーションのカリスマ的存在。夜は日中に比べスローに引いてくるときに引き抵抗が少なく、アピール力はあってもロッドワークを邪魔しない動きをしてほしい。そういった場面でレンジバイブは得意分野でしょう。夜型とはいえ昼夜問わず使えるのでシーバスはじめるのに最初に揃えるルアーとしてもおすすめです。

この70は通年使えるサイズ感で、僕の場合は夏の後半~秋冬は80を用いています。

全長:70㎜ 自重:15g フック:#6

マルジン マーカレ65

シーバスのランカーハンターとして知られる嶋田さんのオリジナルブランドのソリッドバイブレーションのマーカレ。比較的ピッチの狭い穏やかなバイブレーション波動で、リフト&フォールやストップ&ゴーなど止めのアクションで使うとかなり優秀。

止めると予想できない千鳥足で前方にス~と移動。このときが食わせのタイミングとなります。もちろんただ巻きでも使えます。ソリッドボディでしかも貫通ワイヤーという、多少ラフな使い方して大型魚と対峙してももろともしない強靭さも備えています。

全長:65mm 自重:15g フック:#8

ダイワ モアザン ミニエント 57S

岸壁など小場所でショートジャークが得意

運河や小規模河川の岸壁際、もしくは堤防の岸際などはコースを細かく刻んで丁寧に通してくるのがいい。そして短い軌道をゆっくりアピールさせながら見切られないようにショートジャークを繰り返す。

このときの微細なトゥイッチングやジャーキングに機敏に反応できる小粒のバイブレーションといえばこのミニエントに限る!

全長:57mm 自重:11.5g フック:#10

マドネス シリテンバイブ 73

今の時代、「こんなバイブレーションほしいな…」と思ったら探せばなんでもある時代!使い方次第で武器になるワーム素材やシリコンなどの柔らかい素材でボディが構成されたバイブレーション。その柔らかい素材が自然な動きをしてベイトを演出。シーバスの警戒心を解くといわれています。

アイを含むワイヤーとウエイト以外すべてシリコンで出来ている。これのクリアが気に入っていて、わずかな光が差し込む夜や、アミパターンやイカパターンのときにもおすすめ!

全長:73mm 自重: フック:F#8,R/#6

アイマ ライキリ 70

ライキリはほんの少しのアングラーのロッドアクションでダートが可能なバイブレーションとして認知されていますが、それ以外にもヘッドが太めの扁平形状なので水嚙みが良くスローでも泳いでくれるほか、レンジキープ力も優れているのでボトムスレスレをトレースしたいときなどとても扱いやすいルアーです。

全長:70mm 自重:15g フック:#6

ブルーブルー ナレージ65

流速のある場所でもボトムタッチがわかりやすい

大河川の河口など流れが速い場所では、いくらバイブレーションでも潮流に流されてボトムを取り切らないときがあります。そんなときはレンジ攻略が曖昧になりがちで何しているのかわからない。当然釣れない。潮の流れが速い中でもしっかり潜ってくれる扁平ヘッド形状と、リップが水を噛み任意のレンジをキープしてくれます。

全長:65mm 自重:17g フック:#8

エバーグリーン マービー70

シャープな外観が際立つスリムボディは軽い引き心地で、アクションはタイトなロール主体のアクション。低速~速巻きまで対応できるバイブレーションです。

ファストリトリーブでもほぼ水平姿勢を保ちシーバスに余計な警戒心を与えません。

全長:70mm 自重:15g フック:#8

邪道 乱牙(ランガ)75

まるでワームのような沖の深場でボトムダート可能

まるでワームのようなピッチが広いダートを可能にしてくれる異質のバイブレーション。スラックジャークにおいてもテーリングし難い設計になっていて、ジャーク時に無駄なリトリーブを軽減してくれます。さらに先に出ていたランガ65よりもサイズと重さがアップしたこちら75は

全長:75mm 自重:18g フック:#6

ジャッカル ツクモ 66

水深1mを泳ぐバイブレーション

これまでバイブレーションを通したくても躊躇していた干潟や潮の引いたド干潮間際の河川など、軽くてサイズの小さいバイブレーションしか使えなかった状況で威力を発揮する新感覚。サイズは55mmと66mmとあるけど、わざわざサイズを小さくして軽くしてまで使わなくてもいいようにこれを投入していくとしたら66一択

全長:66mm 自重:16.5g フック:ー

ジャッカル ジナリ 65HW

驚異の根掛かり回避能力

アウトウエイトになっている独特のゴツい形状で瞬時にボトムの障害物を捉え回避する。また、アクション時にリアフックがリーダーに絡まるトラブルを減らすためにリアフックアイの位置で狩フックの可動域を制御されているのも嬉しい。65mmワンサイズにノーマルとヘビーウエイトの2種あるけど、根掛かり回避してくれる性能でこれを使うなら素早く潜り、しっかりボトムトレースできるヘビーウエイト(HW)でしょう!HWでも18.5gほどなのでシーバスで重すぎることはない。

全長:65mm 自重:18.5g フック:ー

レガーレ ディモル70

昼夜問わずオールマイティーに対応可能

可愛らしいボディデザインが目を惹くレガーレのバイブレーション、ディモル。YoutubeなどSNSでシーバスに関する配信を行っているアングラー安田ヒロキさん(元アイマ・東京在住)の立ち上げたルアーメーカーで、このディモルは2つのアイが装着されていて、後方のアイでは通常のバイブレーションとして、前方アイは弱タイトピッチアクションに変化し、夜などスローに巻いてくるとまるでシンペンのように使うことが可能。応用できる幅の広さがおすすめです。

全長:70mm 自重:18g フック:#8

メガバス ビラン 70

背中に大きなフィンを持ちそこからのボディは極限まで薄くされまるで鉄板バイブのような水キレの良さを実現し、なおかつ前傾姿勢になりがちがこの手のバイブレーションの遊泳姿勢はスレたシーバスに違和感を与えてしまうことも多いけど、これは水平姿勢(リトリーブ速度にもよる)に近くスイム時もベイトそのもののようなアクションを演出してくれます。

全長:70mm 自重:15g フック:#6

パームス アークバイブ

まるでナイフの刃先のようなスリムで美しいボディシルエットが目を惹くアークバイブ。フラットフィッシュで成果を上げ続けていたエフリードバイブがさらに進化して生まれ変わりました。このクラスのバイブレーションでは珍しいフックアイがスイベルになっており、シーバスの激しいエラ洗いや首振りにも追従し、バラシを軽減してくれます。

全長:115mm 自重:31g フック:#6

アピア アップライジング59

警戒心が強いランカーに!

ベイトが小さく底付近にいてシーバスも沈んでいるときには、重たくて底までよく沈みマッチザベイトでサイズも小さくするのは定石ですが、ハイプレッシャーな状況で警戒心の強いランカーシーバスには尻上がりにならずに水平姿勢を保ちながらショートピッチの微波動なアクションが求められます。このサイズ感とアクションがバッチリ適合!

全長:59mm 自重:12g フック:#8

アピア ビットV-12

沖の中州&シャローでのおすすめ

このバイブレーションが最も有効になる場面は沖の中州攻略!沖にある中洲の周りをくまなく探るにはまず飛距離がいります。沖とはいえ中洲の上はもちろんシャロー。

シーバスは水深が50センチくらいの浅瀬でも入ってくる。そういった状況は沈まないルアーがいい。そこで優先順に「飛距離」、「シャローが引ける」、「小粒サイズ」をすべて兼ね備えたバイブレーションとしてビットVを選択。重さは12g、26g、32gとある水深と狙うポイントによって選べるがこれをわざわざ使うシチュエーションで考えると僕なら12がおすすめです。

全長:48mm 自重:12g フック:#8

アピア ラックV ゴースト グラスキャット

ハイプレッシャーな場所や叩かれた後のもう1匹に

ハイプレシャーの下ではバイブレーションを使うこと自体が躊躇する場面でもあるけど、何度も同じコース、レンジを通しても食って来ない状況で最後に投入すると「あら不思議」、さっきまで見向きもしなかった食欲不振のシーバスが口を使う…。そんなルアーです。

その秘訣はこれをバイブレーションと呼ぶべきかどうなのか【超微波動】たる目立たない性能にある。まさにゴーストなバイブレーション。

全長:65mm 自重:15g フック:#6

シーバスバイブレーションの有効な使い方

それではシーバス釣りでのバイブレーションの主な使い方、アクションのつけ方(動かし方)を見ていきましょう。

①ただ巻

ルアー自体の潜航深度を把握(ルアーのメーカーや種類によって異なる)し、着水後に任意のレンジまで沈めたら、糸ふけを取りロッドを定位置に戻したらあとはただ巻き。要するにミディアムリトリーブで単に巻くだけです。巻いてくるスピードは、使用するルアーの重量やリールの巻取り長にもよりますが1秒間に1~2回転を目安にしてみてください。

②高速巻き

文字通り、高速巻きです!陽が水面に当たる明るいデイゲームでアピールして気を引かせながら、シーバスに見切られる前に口を使わせるための釣り方です。

どのくらい速く巻くのかと聞かれることがありますが、何も考えずに単純に高速巻きしてください。考えている間に一瞬もたついてしまいルアーの動きが変わるなどして見切られることもあるからです。一旦、見切られてしまうとそれ以上追ってこないのでとにかく速巻きの時には足元で自分のバイブレーションが見えるくらいまで高速で巻き続けることが重要です。

③リフト&フォール

一旦ボトム底辺まで落として、再度巻き取る。これを繰り返す釣り方がリフト&フォールです。ベイトが底に落ちているときや、食い気のない個体の目の前を通してやるときなどに有効です。また底に隠れているプレッシャーの高い居着きのシーバスが食って来た経験もありました。
ロッドティップを下げて巻くのを止め一旦バイブレーションを底まで沈めます。そしてロッドをもとの位置に戻し、その時出来た糸ふけ分ほどを巻取る作業を繰りかえします。このときに沈める際にボトムまでしっかり沈めること。これがあやふやになると上手くできません。

④ショートジャーク

リトリーブの途中1回転~2,3回転に1回くらい(状況に応じて)、ロッドを少しだけ上にしゃくると、バイブレーションが水の中で左右に動きます。このとき大きくロッドを持ち上げてしまうと横への移動する振り幅が大きくなりオーバーリアクションになります。ショートジャークは軽くミディアムスピードで巻き取りながらトントンとテンポよくロッドのティップのみを弾いてくる感じです。

トレースコースが短く幅が狭いエリアで、ゆっくりと巻いてアピールさせたいが見切られたくないときに有効になる釣り方です。

トゥイッチングに似ていますし、同じような動作を東京の湾奥シーバスのカリスマことBlueBlue代表のプロアングラーの村岡さんの提唱する「もし亀メソッド」を応用してもいいでしょう。

シーバスゲームでバイブレーションを有効活用しよう

シーバスゲームでミノーやシンペンと並んでバイブレーションはなくてはならないルアーです。特にデイゲームなどこれでないと狩り取れない魚もいるシチュエーションは多く存在しています。また、日中だけでなく夜いおいてもほかのルアーには反応しないときに、一見アクションが派手過ぎるように感じるバイブレーションが意外にも有効になるときもあります。

既存のイメージだけに捉われることなく、いつものルアーローテーションに適切に加えていくことで釣果をアップさせることが出来ます。ここでおすすめしたタイプの違うバイブレーションを、自分の行くポイントのクセに合わせて選んでいくつか用意しておけばシチュエーションごとに釣り方にも幅が出てくるので、気になったものがあれば揃えておくことをおすすめします。

メタルバイブは下記のページで最強をご紹介しています↓

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