シリテンバイブとは
シーバス釣りの世界で注目を集める「シリテンバイブ」は、ルアーメーカー「マドネスジャパン」が開発・販売しているユニークなバイブレーションルアーです。その最大の特徴は、シリコン製ボディを採用している点です。柔らかく、しなやかなこの素材が、まるで生きた小魚のような自然な動きを生み出し、シーバスを引き寄せます。
オヌマン小沼正弥さんが監修
このシリテンバイブの誕生には、シーバス界の有名プロアングラー、小沼正弥さん(通称オヌマン)の存在が欠かせません。彼が「どんなルアーが理想的か」と問われた際、製造元の得意分野が「シリコン加工」であることを聞きつけ、「それならシリコン製ルアーを作ってみてはどうか」とアイデアを提案。このやり取りが、シリコン製ルアー開発のきっかけとなったのです。
オールシリコンボディの魅力
シリテンバイブのボディは、オールシリコンのソリッド構造。従来のハードプラスチック製ルアーとは異なり、柔らかい素材が水中でナチュラルな波動を生み出します。この波動が、生きた小魚に近いリアルさを再現し、スレたシーバスや警戒心の強い個体にも効果的です。
さらに、通常のプラグルアーではフックがボディに干渉する際に発生する「カチカチ音」がシーバスに警戒心を与えることがありますが、シリテンバイブはソフト素材のため、この音が発生しません。結果として、シーバスに余計なプレッシャーを与えず、効率的にアプローチできます。
自然な波動がシーバスを魅了
シリコン素材の柔らかさが生み出す自然な波動は、水中で非常に馴染みやすく、ルアーに慣れてしまったスレた個体の警戒心を解くカギとなります。そのため、特に難易度の高いシチュエーションでも、このルアーは効果を発揮するでしょう。
シリテンバイブは、革新的な素材とデザインでシーバス釣りの新たな可能性を切り開いたルアーです。その性能を試してみれば、その真価を実感できるはずです。
サイズとカラー展開
シリコン製ボディのルアーだけを展開しているマドネスには他にもたくさん製品があるが、このマドネスの名前を世に知らしめたのはこのシリテンバイブだと言っても過言ではありません。
今回僕がシーバスとチヌゲームに使っている53と73のインプレをするわけですが、この53と73のほかにもサイズ違いが4種類あり
シリテンバイブだけで見ても6種類のサイズ展開がされています。
ただシーバスアングラーにもっとも人気があり通年使い勝手の良いサイズが73で、ベイトの小さい時期などに活用できる小さ過ぎず大きくもない!?53が人気があります。
また73には勝負シリーズといってより大型を仕留めるためにリアフックのみ一段大きいサイズのフックにしたものもラインナップされています。
長さ | 重さ | フック |
---|---|---|
53mm | 8.5g | #10 |
長さ | 重さ | フック |
---|---|---|
73mm | 17g | #8 |
※73の勝負カラーはリアフックのみ#6
カラーも豊富
選べるカラーも豊富に揃っていることも魅力のひとつ
通常のカラーでもシーバスでは定番カラーのレッドヘッドやチャートなどナイトカラー含め17種類もあるのに、それにプラスして
シリテンバイブの大きな特徴ともいえる【銀粉カラー】が11種類ある※(73の場合)
これだけでも28種類と色だかでもたくさん集めてしまいたくなる僕なんかは迷ってしまうほどです。
シリテンバイブ53/73の実釣インプレ
ここからは僕が実釣した率直な感想と特徴を生かした使い方についてお伝えします。
飛距離
バイブレーションなのでそこそこ飛ぶんだけど、通常のプラスチック製のソリッドバイブのイメージで臨むとちょっと面喰うかもしれません…。
飛ばないとは決して言えないんだけど、バイブだからすげ~飛ぶみたいな感じは僕は受けませんでした…。
なんでだろう?
なんか水中アクションでも感じるシリコンのソフト素材によるボディのわずかな揺れ(ブレ)が抵抗を生んでるような気がします。
ただ、そんな違いはないので気にならない人はきにならないと思います。
姿勢
公式サイトのカタログスペックには速巻きでもほぼ水平な姿勢を保つと記載がありますが
実際はミディアム~ファストリトリーブでもほぼ一般的なバイブレーションと同じく前傾姿勢ww
フォール姿勢も前のめりで沈み込む感じ、ベールを戻してテンションフォールでやや水平になるかなという感じです。
スローでも小刻み波動
スローリトリーブでも小刻みに振れるピッチの狭いタイトなバイブレーション波動をしています。
あとで詳しく使い方についてもお伝えしますが、これがこのシリテンバイブのもっとも有効な使い方のような気がします。
巻き速度をあげると…
一般的なソリッドバイブだとファストリトリーブにするとブルブルと強い波動で泳ぐ印象がありますが
シリテンバイブの場合だとファストリトリーブにしても波動は弱め
スローで見ると柔らかいボディがほんの少しくねりながらアクションしているようにも見えます。気のせいかもしれませんが…
(;^_^A)
フラッシングが…
これプラスチックではないので色乗りしていない!?のかどうか詳しいことはわかりませんがカラーにツヤがないというか
ジャークやトゥイッチ入れた時にギラッギラッとするようなフラッシングによる視覚的なアピールはほぼ皆無かと思います(泣)
視覚的アピール力でいうと特有の銀粉カラーでなんとかというレベルです。
入手しにくい
なんか悪い点ばかりになってしまいましたが、このシリテンバイブいんですけど欲しくても中々手に入りません。
通販で探してやっとという感じで近くの釣り具屋さんにはほとんど置いてるとこ少なく
あれだけ最初にカラーが豊富と言ってたのに申し訳ないですが好きな欲しいカラーなんてほぼ入手不可能です…。
少量生産なのでしょうか、ネット上でもシリテンバイブ53、73で検索かけると「売ってない」なんて出てきますww
シリテンバイブの使い方の最適解
今回僕が何よりもみなさんにお伝えしたかったことがこれ、”僕が考えるシリテンバイブの使い方の最適解”です。
答えから最初に言うと
ナイトゲームのスローな展開でボトム攻略
に向いているし、この使い方がシリテンバイブには最適だと感じます。
ここまでの実釣感想をおさらいしてみてください
●飛距離は普通
●スローでもタイトなバイブレーション波動
これだけみただけではわかりにくいですよねw
僕が言いたいのは、そこそこの飛距離も出せて重さもあるので良く沈むバイブレーション・・・
なのにスローリトリーブでも使えるローアピール&ナチュラルなアクション
ここです!!
ということは、デイゲームなどで高速巻きするようなシチュエーションではなくナイトゲーム向きのバイブレーションといえると思います。
ナイトゲームでもベイトがボトムに沈んているとか、活性が低い時にリフト&フォールで探ってみたいときとか夜でもバイブレーション使いたいときってあるじゃないですか、
そんなときにこれ!僕からのおすすめです。