シーバス釣りで釣果を上げるためには相手の生態を知る必要があります。特徴をおさえて戦いに挑むための生態学。釣りは実戦が主役ですが、シーバス自体の生態は不変であり、基本的な知識は必要です。
ルアーで大型の回遊魚であるシーバスを比較的身近な場所で狙うことができることに人気の秘密がある。が、実際はそうそう簡単に釣れさせてくれる魚ではないはず・・・。
シーバス釣りの釣果を上げるための生態学
敵を知り作戦立てて攻略する
日本には古くから言い伝えがある「敵を知り己を知れば百戦あやうからず」という言葉があるが、これを今回の章では勉強したいと思います。
まずはシーバスが持つ本来の生態を知って釣りに役立たてたい。
狙い方が定まるなど、けっこう次からのシーバス釣りが楽しみになるような事がいろいろ含まれているので詳しく説明します。初心者の方は必見ですぞ!!
シーバスの生態
まずはシーバスを釣るために知っておくべき本能をあばくために生態を理解しましょう。

写真は水族館で撮りました。嫁さんから「ここ来てもスズキばかり追いかけるのね」と言われるくらいずっと見入ってましたw
個体:
幼魚はセイゴ(体長が15cm~20cm前後)~フッコ(30cm前後)、スズキ(30cm以上)と呼び名が変わる出世魚です。
大きいものでは俗にいう”ランカーサイズ”と呼ばれる70cm越えの最大で1メートル以上にもなる大きな個体にまで成長します。
捕まえたエサを逃がさない”唇”
口を大きく開いてエサを周りの水ごと飲み込んで捕食するため、
捕まえたエサを取り逃さないように、唇の周りがザラザラとした小さな突起で覆われています。
このことを考慮してリーダーを選択し、適切なラインシステムを組む必要があります。
特徴的で鋭利な”エラブタと背びれ”
エラブタと背びれはまるでカミソリのように鋭利な形状をしています。
セイゴクラスの小ぶりのシーバスでも、これらの特徴は同じで
よく小学生の頃にセイゴのこれにやられた記憶があります(笑)
生息場所:
シーバスという呼び名ですからあたかも海水にいる魚種のようですが、シーバスは淡水域でも生息できる変わった魚です。水門や堰などそれ以上に登れない高い場所でもない限り、思い切り上流のほうまで遡上していきます。
冬は湾口部や河口など外洋水の影響を受ける水域で産卵や越冬を行ない、春から秋には内湾や河川内で暮らすという比較的規則的な回遊をする 出典:Wikipedia
海から100km近く離れた完全に淡水域にいるのも確認されています。
産卵期以外では港湾部だけでなく”リバーシーバス”と呼ばれる河川や河口でよく見られるのもうなずけます。
食性:
小魚をメインベイトとするフィッシュイーターです。
干潟や河川の引き潮の時に浅瀬に小魚を追い込んで逃げ場を無くしてから捕食したり、
港湾部の堤防などでは小魚を護岸ぎりぎりまで追いつめたりシーバスは頭を使ってエサを食べます。
また夜は暗闇に身を潜め、光に集まる小魚を狙って目の前に近づいてきたエサを補食したりします。
イワシ、イナッコ(ボラ)、サヨリ、ハゼ、アユなどの小魚から、バチ(ゴカイ・イソメ)などの虫系が主なエサです。
そのほかにも、チヌ狙いのカニなどの甲殻類に食ってくることもあり様々なエサを食べているようです。
産卵:

毎年、冬の12月~翌年2月になると産卵期を迎えます。
産卵期を迎えるシーバスは、産卵するために沖の深場へ移動します。このことが、真冬のシーバスは釣りにくいと言われる所以です。
ただ、冬の産卵期に入っても12月などは秋からのコノシロパターンがまだまだ残っている状況も多くありデカいサイズが狙えます。
けれどシーバスにとって大事な子孫を残す時期です。資源確保のためにもシーバスの数が少なくなっては釣りも楽しめませんから、釣ったら必ず蘇生させて生きたままリリースしてやることも大事。
また、真冬だけターゲットを変えて釣るなど目先の方向を変えたほうが時期に来た時にシーバス釣りを思う存分楽しめるはずです。
水温:
シーバスが生活できる最適な水温は14℃~18℃といわれています。
(温暖差のある場所によっては大きく異なることもあります。)
シーバスは温度にも敏感といわれ、2.3℃温度が変化しただけで活性が下がることもあるようです。
行動する時間帯
日中にも行動はしていますが、夜のほうが活性が高いようです。シーバスは基本夜行性です。
警戒心も薄れているので釣りやすいと感じるのは夜の時間帯です。
しかし秋のハイシーズンには日中でもそこらじゅうを悠々と泳いでいるのを見掛けます。
泳ぎと捕食の仕方:
白身魚特有の瞬発筋が発達したタイプの魚で、持久力よりも瞬発力のほうに分があるタイプ。
どちらかというと長距離走よりも短距離が得意なタイプです。
普段は潮目の流れに乗ってゆったりと回遊しエサを見つけると、瞬時に近づいてパクッと一気にエサを丸のまま飲みしまいます。基本的にシーバスは「動くもの」にエサだと反応、認識する傾向があります。
回遊型と陸封型(居着き)
シーバスには潮の流れに乗って餌のいるところを泳ぎ回る回遊型と、
エサや酸素の多い場所に居着いてジっと近づいてくるエサを待ち構えている居着き型がいます。
回遊型はきれいな白銀のウロコをまっとったシーバスらしい精悍な個体をしているのに対して
居着き型は少し黒っぽい個体をしているのが特徴です。
シーバス釣りで釣れるようになってくると、この個体の違いがわかってくるようになります。
食べるシーバス:料理
シーバス釣りもバス釣りなどと同じように釣って食べる対象魚ではなくゲームフィッシュのイメージが強くリリースすることがカッコイイみたいな印象を持たれがちですけど、下手に護岸のゴミにするくらいならそれは大きな間違いです!!そんなの全然カッコよくないです!!
その場に捨てるのはリリースではありません!
死なせてしまいその場に投げて帰るなら、持ち帰って食すのが自然界にも優しいと僕は考えています。
料理したり、食べることが好きな性格でなければ中々難しいとは思いますけど、シーバスなんて美味しい白身魚ですから食べて問題ありません。捨てるのはもっともご法度です。
食べることを目的としたシーバスの釣り方と美味しい調理方法は下記のページでご案内しています↓
まとめ
シーバスはほかのルアーフィッシングと比べても出会える機会が少ない魚種のひとつです。そのための釣り方の戦略を立てるためにも生態を知ることは大切です。
ここに記したことを予め頭に入れて、時期や使うルアー、ポイント、天候や時間を見計らって釣行計画を練るのにお役立てください。