25ブレニアスXR S810ML/Mをインプレします。
現在のチニングではそれほど重たいルアーは使わない=パワーを必要としないのに何故かベイトでの釣りが流行っていますが、元は軽いルアーを使っての繊細な釣りにはスピニングのほうが絶対向いています!(もうバス釣りではあたりまえ)
待ってましたと言わんばかりに即購入を決めたブレニアスXR S810ML/Mの使い心地と優位性のファーストインプレッション!
ブレニアスXR S810ML/Mの特徴

この度僕が購入したのはシマノのチニングに特化したブレニアスシリーズの中で唯一8ft越えの長さを持つロングレングスになっているスピニングロッドです。XRはブレニアスBBとブレニアスエクスチューンのちょうど中核にあたるシリーズの真ん中のラインナップにあたります。
長さ(ft/m) | 自重(g) | 仕舞寸法(cm) |
---|---|---|
8.0/2.69 | 112 | 95.5/3piece |
先径(mm) | ジグ(g) | 適合PE(号) |
1.6 | 5~21 | 0.8~1.5 |
僕はエクスチューンのベイトモデルを持っているので、それとは違うスピニングタイプが欲しくてXRからソリッドティップではない長いものを選びました。
プラッキングをメインにしたロングレングスのスピニングが欲しかったからです。
シマノ 25ブレニアス XR S810ML/M
S810ML/Mのみ3ピース

ラインナップの中でも唯一3ピースなのがの特徴です。どうしてこのように3ピースにしたのかは?なんですがチニングのようなライトゲームでは持ち運びの際にも仕舞寸法が短いロッドは使い勝手が良いです。
しかも写真をご覧ください。最近のパックロッドみたいに、単に三分割したのではなくちゃんとティップ側のほうが短くなっているのです。これは仕舞う時に穂先が細く折れやすいティップを先に隠れるようにこうなっているのです。こういう配慮は嬉しいです。
3ピースにした理由はよくわかりませんが今やバス釣りでも2ピースがもてはやされる時代であり、パックロッドも流行していますから実釣性能に影響があるはずありません。
ロングレングスの優位性

チニングという言葉が出始めた頃はまだスピニングの全盛期で、8フィートを超えるチニング専用ロッドもアブガルシアのクロスステージクロダイシリーズにありました。僕の地元でも使っている人はいたんですけど、それ以来は7.5ftを超える専用ロッドは見なくなっていました。
あまり人気は出ないかもしれませんが、これぞ待ち望んでいたものです!チニングで長いスピニングロッドが優位になる僕の思う場面をいくつか例にあげると…
飛距離が伸ばせる
ゆえに魚との距離が保てる
広範囲を探るのに手返しが良い
フリリグのときはもちろんのこと、そこまで遠くへ飛ばさなくても岸壁際を探るほうがキャッチ率も上がりますが皆が狙っている箇所で、人気ポイントほどプレッシャーも高く人が入ったあとでは食わせるのは難しくて、そういった状況を打破してくるのは他の人が打っていない沖のブレイクとかプレッシャーのかかっていない場所です。そういった場所へルアーを送り込むにはやはり飛距離は有利に働きます。
オカッパリならばロングレングスを生かして、ポイントから少し離れた場所からでも寄せてこれます。
また「広範囲を探るのに手返しが良い」飛距離が出せるロッドの利点はこれが最大の武器になります。特にチヌトップなどシャローを探ろうと思えば足元近くばかりだと確率低くて話になりませんから、より遠くへキャストして広範囲を手返し良く探れるのはアドバンテージが大きいです。
チヌトップのときだけLタイプのシーバスロッド(長い方がいいたので)を使っていた自分にとって願ったり、叶ったりのモデルです。
ディテール

細部のデザインがエクスチューンからさらに細かなデザインが施されています。こうした部分は釣りしているモチベイションを左右する好みにもよるところで、評価には個人差が出て来る部分ですね。
インプレ
理屈は抜くにしてとりあえずルアー持って釣りしてみた感想をお伝えします!
サイドスライスコルクグリップ

ブレニアスエクスチューンとXRのスピニングシリーズはこのコルクグリップがリールフットに指を掛けて握ったときにサイドがカットされていて握りやすいように工夫されています。
僕は手が小さいのでありがたいけし、けっこうこの部分に期待感あったのですが、これの恩恵は個人的にはあまり感じなかったです(苦笑)。ですが見た目スリムでカッコよくてグッドです!
自重と持った感触

自重は感度にも繋がると思っているので、ロッドを選ぶ際には必ずチェックします。
ブレニアスXRの中でも一番自重のあるタイプで、自重112gとチニングロッドとしては重さだけを取れば重めですが、それは長さゆえのもので全然許容範囲です。
むしろC2500番のリールをセットして持った感触は重たくは感じません。
もう10年以上前の初代ブレニアスのスピニングロッドとかティップも硬かったし、ルアー垂らすと持ち重りするほどでしたから、それと比べるとかなり進化しています。
ティップとテーパー

ティップはチューブラーでファーストテーパーになっている先調子です。先径が1.6とソリッドてぃっぷよりも太いですが、何もセットしないでロッドを振ってブラブラさせても揺らぐほどで、最初に7gのシンカーでキャストして気持ちよく曲がってキャストフィーリングも良いです。
ML/Mの実力

ファーストテーパーですがML/Mなので先っぽがMLでもブランクスがMのためティップ側で曲げて食い込みよく、しっかりフッキングさせてMパワーのブランクスで力強くファイトするイメージです。
魚掛けたときにまたインプレ追記します。
感度

フリリグで試投繰り返してボトムズルして感じたことは、ボトムの底質が手元までビンビン伝わってくる感度は素晴らしいです。ソリッドティップではないのに金属質な伝達力は繊細なアタリをも感知してくれるはずで、ボトムも取りやすいです。
一瞬根に引っ掛かってもすぐにビビ~ンッと感じられるほどの感度の良さは、もうさすがです!
※C2500番リール、PE0.8、16lbナイロンリーダー使用時の感覚です。
プラグルアーとの相性

プラグルアーを試投してみました。まずはシャッドから。チニングのプラッキングでいちばん使うシャッドのサイズ(重さ)は4g~10gくらいですよね…。今回持ち込んだシャッドは5g。
ルアーの適合重量5~21gのS810ML/Mなのですが、飛ばないww
これ4gくらいの小さいシャッドだとほとんど飛ばせないと思います。もう少し重たいクランクだと飛んでたかもですけど…なんかちょっとって感じ。

僕がいちばん試したかったトップペンシルです。14gありましたからこれはさずがに飛びます。ロングレングスの飛距離を生かして広範囲をくまなく探れると思います。
ペンシルのドッグウォークも長さの割にティップが入るので操作もしやすいです。軽いしロッドワークでスライドさせやすく感じます。

今回試投してみた中でフリリグと並んで、いちばん気持ちよくキャストして巻いている感覚もよかったのが15gのバイブレーション。メーカー公式のHPにも記載のあるようにチニングで最も使う頻度の高いフリリグとバイブレーションは気持ち良いです。
写真のバイブレーションは15gですが、このあと9gスピンテールジグも投げてみましたがこれも快適でした。
7gのシンカー+ワームのフリリグでも良かったので5g~7gのシンカー+ワーム、ということは10g前後~15gくらいのルアーを扱うのに適しているロッドだと感じました。
ブレニアスXR S810ML/Mインプレまとめ
ほかの釣り種との併用もできそう

今回試投のみでしたので、チヌ掛けてからはまたインプレ追記したいと思っています。ここまで試投してみて僕の感想をまとめます。
飛距離が伸ばせる(魚との距離が保てる・広範囲を探るのに手返しが良い)
ルアーの適合重量5~21g
5g~7gのシンカー+ワームなど使うルアーは10~15gくらいが快適
シーバスのマイクロベイト(バチ、アミパターン)などの併用も
エギ2.5~3号が主になる秋のエギングとの併用も出来そう
ざっくりまとめるとこんな感じです。ロングレングスなので当然飛距離はある程度出せます。重ための10g以上のシンカーで大遠投もできそうなくらいです。
またロングレングスによるボトム感度についても、当然のことながら最近チニングで流行のベイトと比べても繊細な釣りが得意なスピニングなので、まったくもって遜色なく、長さによるダルさを一切感じさせないのはさすがチニング専用ロッドです。ソリッドティップのそれには及ばないかもしれないけどビンビン来る感度はすこぶるイイ感じです。
フリリグなどボトムの釣りから、バイブレーションを使ったプラッキング、ポッパー、ペンシルを使用したチヌトップまで1本で使いこなせるロングレングスロッドです。言い換えると長さを持たせたオールマイティーに使えるロッドというところでしょうか。どこか一返尖ったところがない分汎用性が高くかんじました。
15g以上のルアーを使用していないので何ともいえないけど、チニング以外にも15g以下の軽いルアーをスローに動かし、微細なアタリを逃さずキャッチするロッドの性能が求められるシーバスのアミパターンやバチ抜けのときなら併用できそうだと感じました。
また2.5~3号のエギを使う秋エギングにも長さもちょうど良いし使えそうな気がします。
チニングでプラグもフリリグもどっちも1本でやりやくて、飛距離も出したい人におすすめです。
シマノ 25ブレニアス XR S810ML/M
PS.おまけ

このロッドは3ピースなので部屋の中で壁掛けロッドスタンドに掛ける時に、あまり短いロッドを使わない僕は、これだけ長さが足らず届かないので掛けれなかったのです…。
そこで悩んだ末にたどり着いたのが写真のこれww
ケチャップとか入れてちゅ~っと出すやつ(語彙力;)、入れ物あるじゃないですか?
あれを100均で買ってきてフタを取って片方を繰り抜いてロッドスタンドの丸く窪んだ箇所に挟みこんでカサ増ししました。
同じような事象で悩む人もいるかもなのでここに記しておきます。ちなみにトイレットペーパーの芯や紙コップでもやってみましたが紙だと弱くてダメでした。