トリックアッパーR 105Fをインプレします。
ちょっとこの章は珍しく僕の超主観的な内容になっています。
こういったインプレを読みたい人にとってメーカーさんやプロ(メーカーに在籍する)の側の”売り”ではなく素人の使用者の素直な意見を書きたかったからです。
前評判が高すぎたこともあったかもしれませんが、僕が使う前に描いていたイメージとは少し離れていました。
しっかり良い点もお伝えしながら、弱点かなと僕が評価した点についても
どんな特徴を持っていて、どう使えばいいか適切な使い方を提案しながら率直に感想をお伝えします。
トリックアッパーR 105Fの特徴
「トリックアッパーR 105F」は、日本各地で大人気のシーバスゲームに欠かせないトップウォーターゲーム用ペンシルベイトです。シーバスをターゲットにした釣りでは、魚の注意を引きつけることが非常に重要ですが、このペンシルベイトはその役割を完璧に果たします。
従来の「トリックアッパー」に新たに加わった特徴として、水面を叩きつける音と「重低音ラトルサウンド」があります。この組み合わせにより、従来よりもさらに強力なアピール力を持ち、魚を寄せつける能力が大幅に向上しました。特に、ヘッド部分の口元にはマウスカップを施し、強いジャークやトゥイッチアクションを加えることで、荒々しいスプラッシュと猛烈な水音を演出し、シーバスの注意を引きます。
また、重低音ラトルサウンドに関しては、ボディにボーン素材を使用し、大径のラトルウエイトを内蔵。これにより、まるで大物が近づいてきたかのような迫力ある大音量サウンドを奏で、周囲のシーバスを引き寄せます。このサウンドはシーバスを引きつけるだけでなく、周囲の水流にも強いインパクトを与え、狙ったポイントでのアクションをより効果的にします。
アクションの種類としては、ダイブアクション、ドッグウォーク、そしてイレギュラーなパニックアクションが可能で、シーバスの捕食本能を刺激します。ダイブアクションでは深く潜り込み、ドッグウォークでは水面を左右に揺れながら引き寄せ、パニックアクションでは不規則な動きでシーバスの反応を引き出します。これにより、あらゆる状況にアングラーの意のままに対応し、シーバスを釣るチャンスを最大限に広げます。
トリックアッパーR 105Fスペック
長さ | 重さ | フック | リング |
---|---|---|---|
105mm | 16g | #3 | #4 |
カラー
カラーは105Fは8色(65Fは11色)揃えられていて、ダイワ独自の魚の体表を3D解析して描き出されたホログラム仕様のアデルカラーも含まれます。
トリックアッパーR 105Fを辛口インプレ
今回は僕の超主観的で少し辛口になりそうです。
とはいえ良い点は率直に良いと、ここ少し物足りないかな…と思う個所については僕が感じた適した使い方をご提案させて頂きながらインプレします。
飛距離が抜群!
これはシーバスルアーとしては16gと軽い方の部類に入りますが、シーバスロッドの一般的な8.6ft~9ftならば問題なく飛ばせます。
(僕は9ftと9.6ftを使用)
というかかなり飛ばせる印象があり、スコ~ッんと飛んでいく感じでキャストフィールは気持ちいいくらいの爽快感があります。
サイズ感…
サイズは105mm。。。食わせのコンパクトでもなくランカーを射程にした大きいサイズなわけでもなく控えめに表現すると中間サイズ。
夏場までのスピニングタックルで行うシーバストップゲームにはちょうどよいサイズだと思います!
アクション
アクションは通常のトップペンシルの感覚で使うとちょっと面喰います。どちらかというとダイビングペンシルに近いです。
後ほど扱いやすさの箇所でも説明いたしますが、ドッグウォークは振り幅のピッチが狭く軌道が左右に振りながら千鳥足というよりかは、ほぼ真っ直ぐにトレースしてくる感じ。
けどスプラッシュはこの大きさとしてはけっこう大きく、
ほんと青物狙いのダイペンとかってシュポンッシュポンッと大きな水しぶき上げながら、真っ直ぐにスライドしてくるじゃないですか!?
僕はあれの小型版みたいなイメージを持ちました。
スプラッシュとラトル音
ボーン素材のボディと大きなウエイトによるラトル音のサウンドによるアピールもいい感じで鳴ります。
カラコロ、カラコロという軽い音です。
この音によるアピールは状況次第ではないほうがいい時もありそうですが僕はシーバスでもこれくらいのなら気にならないというか、むしろあったほうがいいと僕は思っています。
何故か?
トップで出るような個体は食い気のある個体だと思うし、水面の上を意識してる個体はデカいのが多いというのが僕の考えなので、そういった個体を寄せて来るアピール力にラトル音はあってもいいと思います。
曖昧な表現になってしまいましたが、素直にいうとなくてもいいんだけどトリックアッパーR 105Fに備わっているラトル音くらいならほど良いのではないかということです。
伝わりましたか?(汗)
浮き姿勢
止めた時の浮き姿勢は尻下がりの仁王立ちに近い感じですね。。。ん~ここは賛否あるとは思いますが。これはチヌや青物向きかなと感じました。それらなら問題ないけど
これってシーバスだと止めを入れた時に見切られる可能性が高くなってしまいます。
止めて使うことがほぼなくても、トレースコースが狭い場所や、追ってくるのが見えた時などピンポイントでトゥイッチ入れたりポーズとって食わせの間をつくったりするときに浮き姿勢が立っていると見切られやすいです。
S社のシーバス用コノシロペンシルが出た当初はキャスティング青物用ペンシルから派生型という感じでこれに近い立ち姿勢だったのですが、モデルチェンジしたときには水平姿勢になっていましたよね。
つまりはそういうことだと思います…。
けど大事なことなのでもう一度言いますがチヌや青物には問題ないです。もうひとつこの立ち姿勢によって得られるメリットもあります。それが次にお伝えする↓
扱いやすさ…
この仁王立ち姿勢なので軽いジャーキングでダイブしやすくなるので扱いやすいと感じる人もいると思います。
水平から水面を叩くより少し斜め上から叩いたほうが大きなスプラッシュが生まれるのもわかりますよね。
ですがトップペンシルに一番求められるドッグウォークに関していうと決して扱いやすくはないです!
というのが僕の意見です。
首を振るピッチが狭いし、シーバス狙いでもっと左右に振らせようと思うとロッドをやや寝かせてポンピングアクションを加えるなどしてやらないといけなく、無駄に力が入ってしまいます。
比較対象にはならないかもですが、ドッグウォークしやすいといわれるシーバスの王道ペンシルのメガドッグのほうがドッグウォークのしやすさという観点だけでみれば断然扱いやすいです。
メガドッグはベイトタックルなので、なんならスピニングタックルで投げられるアマゾンペンシルやマルジンのUKBP150と比較しても後者の2つのほうが100倍扱いやすいです!!
※(僕の主観的ドッグウォークのしやすさという観点からの意見。)
この2つの場合9.6ftくらいのMHタイプ以上のロッドが必要ですがw
トリックアッパーR105Fの場合は水面を滑ってスライドしてくれないのです。
ただしこれも軽快なドッグウォーク=スライドアクションを取るのか、大きなスプラッシュによるアピールを優先させるのかにもよりますよね。また何と比較して扱いやすいといっているのかにもよるところも大きいと思います。
対象魚の違いによるアプローチも変わってきます。
適したタックル
トリックアッパーR105Fに適したロッドはやはり軽いのでシーバス狙いで使うなら9ft前後(8.6ft~9ft)クラスのMLタイプがちょうどいい気がします。
Mタイプでもいいかもしれませんがメーカーによっては少し硬く感じることもあると思うのでやはりMLタイプかなと…。
ラインも1号とかそれ以下のほうがいいと思います。太いと無駄にライン自体で水を切ってしまうので…。
トリックアッパーR 105Fの使い方
使い方を解説する前にここまでのおさらいをします。
トリックアッパーR105Fの特徴は
●飛距離がバツグン
●ダイビングさせやすい
●スプラッシュとラトル音によるアピール+ダイビングアクション
もう答え言っちゃった気がしますがww
これは批判を承知で僕から言うと
小型のダイペンです!
「チラッ|ू•ω•)チラリ」
なのでシイラやカツオなど中型青物までには適していると思われます。ヒラマサとか大型になるとボディが小さく感じます。
またこれのワンサイズ下の65Fもありますし、この105Fでもチヌが追ってくるのは見えましたからチヌゲームにもいいと思います。
シーバス用ペンシルとして使うには僕なら(スピニングで)マルジンのUKBPをおすすめします!!
ドッグウォークのしやすさはピカイチです☆彡
まとめ
ということで前評判からめっちゃ扱いやすいイメージがあって使ってみての僕からの感想はこんな感じになってしまいました(汗)
ただこれも僕個人の主観的な感想であって使う人によっては扱いやすいと感じる人もいると思います。
使い方によっては生かせる性能だし、僕からはシーバス用のスピニングでも扱えるトップペンシルとして考えた場合まだほかにもいいルアーがあるよって思ったのが本音なだけです。
こでもいいけどこれじゃなくてもいい。どっちつかずですが冒頭でもお話し通りいち素人アングラーの率直な意見をお伝えしたかったので素直に包み隠さず表現させて頂きました。
これからトリックアッパーR105Fを使ってみようかなと思う方の参考になれば幸いです。