シーバスフィッシングにおいていつもの実績のあるポイントにつくも?「あれ?今日なんか釣れない?」って思うことありませんか?
そのアングラー本人の感覚を自覚し釣果に結び付ける、そのときのポイントやコンディションを見極めるための要点をまとめてみました。
そのときの状況によっての釣り方やルアーの選び方も解説します。
シーバスが釣れないからの脱却
頭で考えて再現性のある釣りを
が、しかし初心者がサっとはじめていきなり釣れてしまうことなんてほぼない(ビギナーズラックでもない限りには…)シーバス釣り。実際はそんなに甘くはないのが現状ですよね。
シーバスが釣れないと言っている人の多くは「何も戦略なしに考えないで釣っている」人が多いように思います。
釣りに行く前から狙うポイントを選ぶのはもちろんのこと、釣っている間から目の前の流れる水面をみてルアーを通すコースを頭の中にイメージしながら釣っている人のほうが、考えてからしているので再現性があって釣果に結びつきやすいです。
体感できる気温や光の量、潮の向きや流れの強弱などを頭にインプットしてその日のシーバスが居そうなレンジをくまなく探っていく。釣れないと感じたら次の方法へ。頭の中で考えて実行、俗にビジネス用語でPDCAと呼ばれる仮説、実行、検証、改善を繰り返すことが大事です!!
こうしたいろんな天候とかその時の状況を踏まえてシーバス本来の持つ生態や食性などを念頭に頭の中でいくつ引き出しを引き出せるようになるかが、”釣れる”シーバスアングラーになるためのベストな方法です。引き出しが多ければ多いほど良いことは言うまでもありません。
そのためには、状況を自分なりに読む。実行する。それでも釣れなければ。他の方法を試す。釣れればその時の条件と釣り方を覚えておき、いつでも取り出せるように引き出しにしまっておく。
こうして釣り方の引き出しを増やしていきます。地道な努力が実を結びます。
予定日の潮周り、天候、風を考慮し行くポイントを見極める
場所に着いてベイトの存在、濁り、流速を把握する
「これで釣りたい」願望ではなく、こちらが”状況に合わせる”これ鉄則!
釣れない状況の判断目安と釣り方
シーバスが釣れないな~と感じるときは、おおよそ同じような釣れない状況が重なっているときです。この釣れない条件がひとつでも揃うようであればそこにいない…。もしくはハイプレッシャーで難しい状況だと判断できます。
主に目標にしたポイントについてから感じる釣り難い条件は以下の5つ
ベイトが見えない
まずシーバスを狙うのに一番気になるのがこのベイトの存在。生命感がまるでないような様子なら期待は薄いでしょう。
ベイトが見えないのときの釣り方
この場合は思い切ってポイントを変える。
または、目に見えるところよりも深いレンジにベイトが沈んでいる可能性も捨てきれない場所もあるので、そういった場所では中層からボトム付近までレンジを下げながら探ってみるやり方もあります。
その場合シンキングミノーやローアピール系のバイブレーションで任意のレンジをくまなく探れるルアーがおすすめです。
水がクリア
晴天時に起こりやすい状況。いわゆる澄潮のことです。当然濁りが入っているほうが釣りやすくなります。
水がクリアなときの釣り方
釣れないと思うほどではなくともクリアでベイトも見えないとなると、ポイント移動です。何かしら魚が見える場合はいるかもしれませんが何度かキャストして場を荒らすくらいなら思い切ってポイント移動したほうがよいです。
クリアな水質は当然見切られやすいので、ルアーもクリア系かナチュラルベイトカラーがおすすめ。
また、夏~秋には水がクリアなほどトップウォーターが有効になる場面も多くあります。
アイマ プカチョフコブラ90

水温が極端に低いor高い
真冬の氷点下、真夏のデイゲームなど。冷たすぎるのも温過ぎるのもシーバスにとっても餌となるベイトにとってもよい条件とはいえません。
水温が極端に低いor高いときの釣り方
水温が高いときには潮周りが良く水が頻繁に入れ替わっているような堤防の先端や、水門の水の出口などにポイント移動。逆に水温が低いときには温排水が出る周辺と、あまり潮の影響を受けない小さな運河、ワンドへ移動もありです。
流れがない
水が動いていない状況です。潮止まりのときと同じです。捕食行動に出ていないどころかベイトの動きもない状況なので釣れない確率は高いです。
地域によっては小潮だろうが、若潮だろうが地合いの時には流れが発生するような、もともと流れが強い河川なども存在するので一概には言えませんが、潮周りは回遊魚のあるシーバスだと非常に重要なポイントに成り得ます。
流れがないときの釣り方
小潮や若潮のときほど、普段から流れが速く潮が動きやすい場所に行くことが肝心。
ルアーはそのポイントの水深や流速にもよりますが、できる限り軽めのルアーで、アピールの少ないシンペンやワームがおすすめ。
どうしても普通のミノーを使うならしっかり水流に乗せドリフトさせてから無駄な動きを一切入れないことが肝心。できる限りスローに巻いてくるのがスレさせないコツです。焦って巻くとシーバスは釣れないです。
マングローブスタジオ マリブ78
ベタ凪&風がない
水面が鏡面のような状況では期待が薄いです。派手なアクションやルアーにも見切られやすくなります。
上記の条件が3つ以上当てはまっていたらその日のそのポイントは「活性が低い」釣れないと判断して良いでしょう。
ベタ凪&風がないときの釣り方
活性が低いときというのは当然その分レンジが低くなっています。水面の波紋など身を隠すものが少ないからです。
こういった場合は通常の釣れていたレンジより下のレンジから探ります。
シーバスが釣れないコンディション

ポイントに到着して一番「こりゃ釣れない!」となるのがこの条件。
晴天で水がクリア
です。
ほぼ間違いなく、限りなく100%に近い状態で【釣り難い】と読んでいいです。上手い人でも明らかに難しい状況だからです。
天候が晴れ続きで水がクリアな状態の時というのは、同じ地域だとどこに移動しても同じ状況の時も多いですが、このような状況で釣れないと感じる時の場合、普段とは異なる潮の影響を受けにくい運河や、ドブ川に行ってみると状況が逆転することもあります。
ブルーブルー シャルダス14
水がクリアな日中は夏あきだとトップが有効になるときもありますが、トップにも反応が薄い場合は一枚下の表層をゆっくりスピンテールで引いてこれるシャルダスがハマるときがあります。

シーバスの釣れないポイントの見切り方&移動のタイミング

はじめる前に見切る
先に説明した判断の目安に3つ以上該当する場合、むやみにその場所で釣れる方法を考えるよりも素早く移動したほうが釣果は上がります。「数打って当てる」をポイント移動でやるわけです!
その場合当然のことながら判断は速いほうが数回れます。早めの見極め、見切りが肝心になってきます。その場合そこで一投もせずに場所を移動も大いにありです。ポイント移動は多ければ多いほど釣果が出やすいです。10か所ほど周ればどこかで何かしら釣れているはずです。
レンジを刻んで見切る
それでもそのポイントに未練が残るようなら、サブサーフェス(水面直下)、下50cm~表層、中層、ボトムの3つのレンジを探ります。
できることならコースを変えながら!それでも反応がなく「釣れない」と感じ即その場は見切りましょう。
その場所の水深にもよりますが夜の活性が高い場合はシーバスも浮いていることがほとんどなのであまり下のレンジをしつこく探るのは無駄骨になりかねません。
逆にコースとレンジを変えながらキャスト繰り返してランガンしていっていれば、活性が高いポイントに当たると高確率でヒットします。バイトがあるまで探し続ける忍耐も必要かもしれません。
活性が高い魚は誰でも釣れる
通常、もっとも簡単なシーバスの釣り方は、高速巻きでも浮いてこないミノーやバイブレーションの早巻き。しかしこれに食ってくる個体は活性が高いシーバスであり結局は誰にでも釣れます。釣れないときのシーバスには不向きです。
すなわちそういった個体の数は絶対数が少ないので当たる確率も低いのです。
その他の活性が低いシーバスを「いかに食わせるか」を見つけることのほうが釣果に明らかに差が付きます。過去に早巻きで釣れていたポイントであっても、サイズの小さいシンペンなどをゆっくり巻いてくる釣り方が有効になることもあります。
スレやすいポイントは早めの移動
人気スポットは要注意

堤防付近の港湾部の常夜灯周り橋脚周りシーバスに限らず釣りの一級ポイントで、人気スポットは混雑しています。その分魚もスレやすいく、釣れないと思っている人もけっこういたりします。
到着した際にいいポジションが取れたとしても、他のアングラーと接近戦になりやすくその分スレやすくなることを念頭に置き、1匹釣ったらいきなりスレはじめたり、ランディングに失敗して場だけ荒らしたりしがちなので1匹掛かったら場所移動。
基本的にそういった場所は足場もよいのでランガンも楽です。即移動しましょう!
シーバスが釣れないからの脱却まとめ
釣り難い状況の判断目安もわかり、ランガンするにもシーバスが釣れない状況を打破するためには結局のところ、”いくつ釣れる場所、その時に合わせた釣り方を知っているか”がカギになります。よくシーバスは「習うより慣れろ」とか「足で探せ」なんてよく言いますがまさにそれです。
いろんな場所に行って釣れる釣れないポイントを見極め多く自分の中に情報を増やしていく。ランガンを繰りかえすと引き出しの数も増えます。
またシーバスが居るポイントを見つけただけでも釣果に一歩近づきます!まずは頭で考えて、ダメなら即行動を!良い釣果を期待してます