Xブレイド アップグレード X8をインプレ!10年以上使い続けた強度と耐久性と信頼度の高さ

Xブレイド アップグレード X8のインプレをお届けします。

10年以上いろんな釣り種で、さまざまな号数を使い続けてきた僕なんですが気づいたら一度もインプレとかお話したことがなく急遽使い心地など感想をお伝えすることにしました。

ずっと使い続けているのにはそれなりの理由があります!

Xブレイド アップグレード X8の特徴

Xブレイド アップグレード X8,インプレ

Xブレイド アップグレードはYGK(旧よつあみ)が開発されているPEラインです。現行のXブレイドになる前のG-Soul X8の頃から僕は愛用していました。

ですからもうすでに10年近く愛用していると思います。
元々、他メーカーよりもライン径が細くて強い印象がありましたが、そこからXブレイド アップグレードになりさらに製法に磨きが掛かっています。

従来のPEラインの概念では直線強度を優先すると耐摩耗性が低下し、一方で耐摩耗性が上がるように編み込むと逆に直線強度が下がります。

ですがこのXブレイド アップグレードは特殊なYGK独自の製法で、この相反する真逆の強度をどちらも高次元で実現されています。

どのターゲット(魚種)でも圧倒的な信頼度をもって使用ができます。

ライトソルトはもちろん、シーバス、エギング、渓流などさまざまな釣りでPEラインに迷ったらまずこれで間違いないです!

ラインナップ

Xブレイド アップグレード X8のラインナップは150m巻きと200m巻きに別れ下の表のように、0.6号~3号まで揃えられています。

号数 0.6 0.8 1 1.2 1.5 2 2.5 3
強度(lb) 14 16 22 25 30 40 45 50
150m巻
200m巻

スピニングでいうと3000番クラスのリールまでは150m巻き、4000番以上になると200m巻きがひとつつの目安になります。そこで使える号数だけに絞られているのでしょう。よく考えられています。

ラインカラーは黄緑色の蛍光グリーン!?に、1m感覚で15cmのホワイトマーカー入り一色となっています。

Xブレイド アップグレード X8インプレ

Xブレイド アップグレード X8,インプレ

しなやかで扱やすい

Xブレイド アップグレード X8はしなやかです。とはいえ、適度にハリがあってトラブルレス

コーティング系でありノンコーティングのPEと比べるとわずかにハリを感じますが、逆にノンコーティングの場合そのしなやかさが仇となって、風の強い時などにティップガイドで絡まるなどするのでしなやかなほどいいわけでは決してなく、ちょうどいい感じのハリが扱いやすいのです。

表面がなめらか

コーティングがしてあるタイプのPEです。コーティングしてあるPEでも中には最初からゴツゴツしたものもありますが、ザラついた感じはまったくなく表面がとてもなめらかです。

これはガイド抜けも良く、それによって飛距離も伸びているはずです。 

しかも何度か使っていてもこのなめらかな表面加工が薄らいでいく耐久性も高く、けっこう長く持ちます。

もちろんこれによって毛羽立ってきたりすることはほとんどありません。

色落ちしにくい

Xブレイド アップグレード X8,インプレ

色落ちしにくいです。週に1回、月に4,5回ほどの釣行回数で、1ケ月立ってやっと少し色が薄くなってきたかなと思うくらいの間隔で持続します。

僕は他のメーカーのPEラインももちろん釣り種やタックルによって使い分けしていますが、強度はあっても1回の釣行だけですぐに色落ちしてしまい、ガイドなどに色が付着してしまうものもあります。

それと比べると驚きの品質です。

僕の場合は蛍光グリーンから白っぽくなってきたらその部分だけカットしながら使っています。けど、この白っぽくなった時点でも毛羽立ちは起こりません。そこが驚きなんですよね。

飛距離もアップ

当然ですが、これら長持ちするコーティング、8本撚りの高度な編み込み技術による毛羽立ちの少なさ、適度のハリのあるしなやかさによって飛距離も伸びます。

そんな10mも20mも違いはありませんが、このスルッと抜けるガイド抜けの良さは心地よいキャストフィーリングにも繋がっています。

日本の基準に準拠

Xブレイド アップグレード X8,インプレ

YGKのXブレイドPEラインは(社)日本釣用品工業会釣糸部会の制定している【PE糸の太さ標準規格】に準じて製造されています。

ラインの号数と強度を表す数値をメーカー隔てて検討する際にそもそもメーカーごとに計測している基準が違うのでわかりずらいと感じた経験ありませんか?

基準に準拠しているのであれば太さによる強度の違いひとつとっても信頼度がまったく違います。

径が細く一段太くも細くも出来る!

XブレイドのPEラインは日本釣用品工業会釣糸部会の基準に準じて太さが決められているため

カタログ表記の太さごとの強度も一定であり他社メーカーのラインと比べて同じ太さでも直線強度は高くなっています。

ですから同じ強度を求めるのであればラインセレクトの際に一段階細いラインを選択できることになります。

強度を保ったまま細くすることでこれまで飛距離が伸びやすくなったり、これまで釣れなかった魚が反応するなどメリットが得られることも大いにあります。

耐久性が高い

ここまでお伝えしたことと重複してしまいますが、ゆえに耐久性がすこぶる良いです!!

僕の経験から言うと、月4,5回程度の釣りならばワンシーズン使ったあとに、裏返し巻き替えれば2シーズンこれだけで持ち応えるほどです。

結局コスパも高い!

こんなに高いクオリティを持っているPEなのにそこまで価格も高くはなく、2シーズン裏表使えるとなるとかなりのハイコストパフォーマンスでしょう!

安いものを買ってもワンシーズンでおじゃんになり買い替えなければいけないのなら、はじめからXブレイド アップグレード X8買って巻いてつかっていたほうが得です。

僕はだから釣り初心者の人が迷ったらこれをおすすめしてるわけです。

XブレイドのPEはなぜこんなに優れているのか

独自の編み込み工法

画像:ABOUT US | XBRAID

まさにこれぞジャパンメイド!を具現化する丁寧な日本のものづくり
PEラインはご存じの通り数本の原糸を”撚って”、”編み込んで”つくられていくものです。編み込まれる本数で4本撚り、8本撚りと呼ばれるようになります。

この糸を編み込む作業は製紐機(せいちゅうき)という特殊な機械で編み込んでいきます。

他社とは異なるのは「WX工法」と呼ばれるYGK独自の特殊な編み込み技術によります。

通常であれば同じ方向に撚っていくほうが早く生産効率も上がりますがその分絡みやすくほつれやすくなってしまいます。

WX工法は例えば8本撚りでも4本ずつを右回り、左回りと逆回転で撚っていくことで真っ直ぐで絡みにくいラインが完成されるわけです。

実にこの製法で行うことで100mを編み込むために丸一日の時間を要するのです!

これがYGKのPEラインは”世界No.1品質 ”と言われる所以です。

工法だけでない徹底した品質管理

また同社の研究開発部は「適正な撚りの回数はどのくらいか」であったり、「どのくらいのテンション(張力)をかけながら加工すればいいのか」などについても

研究を重ね品質管理のために日々たゆまない努力が続けられているからこその継続的な信頼を勝ち得ているのでしょう。

機械までも自社開発

単に素材メーカーから仕入れた糸を加工し製造販売しているだけではありません。

独自の製法には特殊な機械が必要ですが買うと数億円もする製造機械を自社の工法にあわせて機械までをも自社でつくってしまうエンジニアリング部門も有しています。

これって凄くないですか!

先程の研究開発部との連携も取りやすくなっているため新しい技術の取り入れや細かな微調整も自社内で行えることを意味しています。

またこのことで生産コストも抑えられていると考えられ”高品質なのに入手しやすい価格 ”に反映されています。だからこんなに高品質なのに価格は高くはないのですね。

まとめ

Xブレイド アップグレード X8が好きすぎて長くなってしまいましたが(汗);良さが伝わったでしょうか?

機能面においてもかなりの高品質、その性能の持続性=耐久性も抜群、価格もお手頃とくれば使わない手はありませんよね。

少し使える魚種や釣り方によっては使えない釣り種もありますが、メバリング、ライトロック、チニング、シーバス、フラットフィッシュ、エギングにはこれ以上ないというほどおすすめのPEです。

何度もしつこいように言いますが、本当に初心者の方が迷ったらまずこれ使ってみてください。最初のライントラブルも少なからず減らせるはずです。