ラインの号数とポンド(lb)で見る直線強度(kg)PE、フロロ、ナイロン比較対照表

ラインの号数とポンド(lb)で見る強度(kg)は近頃ではweb上でいくらでも確認できるわけですが、PEとナイロン、フロロなど各種ラインを瞬時に比較して見れる各種ラインの号数とポンド(lb)で見る強度(kg)比較対照表は見当たらなかったので自分で作ってみることにしました。

最近はアプリもありますが、パッとみてほかの太さや号数との違いも表をみるだけで比較が容易になります。

参考になれば嬉しいです。

たとえばこんな時に

例えばいつもはPEラインを使ってキャストしている釣りで同じタックルだとして、次に狙うポイントがキャストを必要としない護岸沿いで根の荒い場所だとしたら、飛ばなくてもいいから逆に擦れに強い強度を持ち、出来るだけPEと同じくらいの細さ(感度のため)を求めるようになります。

そのような場面でこうしたそれぞれ特性の違うラインを比較してみると非常に役に立ちます。

釣り具店に行った際にも、自分の欲しい性能がPE、もしくはフロロなどそれぞれのラインでどれくらいの強度があるのかわかると選びやすくなりますし、

特にリーダーはPEに対して同等かそれ以上、もしくは以下のものを選ぶことで大きく求める役割が異なりまから継ぐ店に買いに行ったのはいいけど、そこでどの太さにしようか迷ったことないですか？僕はあります。

そんなときに使ってほしいと思います。

日本のラインメーカーの大半が準拠している規定があります。

日本釣用品工業会釣糸部会の定める【PE糸の太さ標準規格】などがそれにあたります。これは準拠したラインを開発、販売しているメーカーが公表されています。が…ただこれもそのメーカーが販売する全商品ではなく一部の製品だけのメーカーもあるようで情報源もマチマチだったりします。

もうひとつは信憑性のある基準として、国際ゲームフィッシング協会(International Game Fish Association)が取り決めしたlbやlbc、PCL等で表記されるポンドクラスラインが基になっている製品もあります。

店頭に並んでいるラインのパッケージを見るとI.G.F.A.規格と裏面に記載されているものがあります。まさににそれです。

標準として1lb＝おおよそ0.45kg。すなわち450gくらいになります。自分で計算してみるときにも意外と計算しやすいです。

ラインの号数とポンド(lb)と強度一覧表
号柄	一般的強度ﾅｲﾛﾝ/ﾌﾛﾛ		一般的強度PE		–
号数	N・F標準ポンド(lb)	N・F強度(kg)	PE標準ポンド(lb)	PE強度(kg)	標準直径 N・F/PE
0.1	0.4	0.18	4	1.81	0.053/0.054
0.2	0.8	0.36	5	2.27	0.064/0.076
0.3	1.2	0.54	6	2.72	0.090/0.094
0.4	1.6	0.72	8	3.63	0.104/0.108
0.5	2	0.90	10	4.54	0.117/0.121
0.6	2.4	1.09	12	5.44	0.128/0.132
0.8	3	1.36	16	7.26	0.148/0.153
1	4	1.8	20	9.07	0.165/0.171
1.2	4.8	2.17	24	10.9	0.185/0.191
1.5	6	2.72	30	13.61	0.205/0.209
2	8	3.63	40	18.1	0.235/0.242
2.5	10	4.54	50	22.6	0.260/0.270
3	12	5.44	55	24.9	0.285/0.296
4	16	7.25	60	27.2	0.330/0.342
5	20	9.07	80	36.2	0.370/0.382
6	22	9.97	90	40.8	0.405/0.418
8	28	12.7	100	45.3	0.470/0.483
10	35	15.87	130	58.9	0.520/0.540

こうして同じ表にして並べてみるとナイロン(フロロ)とPEの特性上の違いがよくわかります。

同じ号数で標準直径(太さ)が微妙にしか変わらないであっても、PEの方がおよそ10倍の強度を持っており「細くても強い」ことがわかります。これでPEが飛距離を重視した釣りに向いていると言われることも理解できます。こうしてみると面白いです。

ここでは専門的で実釣ではあまり関係のない専門用語などは省いてわかりやすくしています。

ラインの比較対照表を参考にして、PEとフロロ、ナイロンの号数とポンド(lb)で見る強度(kg)の違いを知ると、新たな発見もあって、釣果に結び付くヒントが得られるかもしれません。