シーバスでのタックルに必需品のPEラインのおすすめを、数多くの実釣から試した経験と実績をもとにご紹介します。
PEラインは飛距離が出るように、より細いラインにするために何本かの極細い糸を1本に束ねて強度を持たせたものがの特徴。
言わずと知れたPEの飛距離と感度の良さは他のナイロンやフロロの比べ物にならないほどで、シーバスには定石となっている誰もが認めるメインラインです。
それぞれPEラインの用途が違うしメーカーによっても一長一短があります。それらを実体験に基づいてご案内します。
シーバスPEラインの特徴

PEラインは、極々細い素材を何本を束ねることで直線強度と飛距離を伸ばせるしなやかさと細くすることに成功している唯一のラインです。
そのためPEラインは、細い素材繊維を束ねて作るときの本数で、4本撚り、6本撚り、8本撚り、今では9本や12本撚りというものもり、「何本撚り」という表記で示されています。
が束ねたときの1本のラインとしての太さ(径)は、ほぼどれも同じ。
そのため撚り本数が多くなればなるほど、1本1本の繊維が細くなりよりしなやかになり直線強度が増します。反面束ねた時の繊維が細いため、横からの衝撃(摩擦)に弱いというデメリットもあります。
現代のシーバスシーンでは、飛距離と直線強度の信頼性担保から8本撚りからが定石となっているのでここで紹介するPEラインのおすすめは、8本~9本撚りをベースにお伝えします!
シーバス用のPEラインを選ぶ条件
シーバス釣りに使うメインラインには様々な条件が求められます。
飛距離
もはやオカッパリ、ウェーディングでもシーバス釣りにおいてシーバスから距離取れ、狙ったポイントにルアーを送れる飛距離は必須です。ロッドやリールだけでなくPEの特性にも左右されます。
飛距離を重視する場合ガイド抜けの良いしなやかさが求められます。その場合撚り本数の多いもののほうが強度を保ったまま細くしなやかになります。
耐摩耗性
シーバス釣りのメソッドで橋脚周りを攻めたり、ボトムを中心に探るときなどストラクチャーにPEラインが擦れると一発で切れてしまいます。直線強度もほしいけど、それらを防ぐためにはある程度の耐摩耗性も求められます。
耐摩耗性を重要視するのであればコーティングが強めのPEや、ハリのあるタイプのPEがおすすめです。※メーカーが公表している強度(lbなど表記)は直線強度であって耐摩耗性ではありません。
これらどれもを満たすものが一番良いですが、自分の釣りスタイルに合わせてどの性能を優先させるかで決めていくと絞りこんで選んでいます。
メーカーごとの強度と号数表記の違い
同じシーバス用のPEラインでも、同じ号数で公表されている直線強度が異なっています。(社)日本釣用品工業会釣糸部会が制定する「PE糸の太さ標準規格」に準拠しているものならば一定ですがそうでないメーカーも含まれるからです。
もちろん基準に則って開発されたものが安心感はありますが、そうでなくても優れたPEラインはたくさんあります。
太さ(号数)を選ぶ際に号数だけでなく直線強度もよく確認して選ぶようにすれば適合サイズが選べます。
下記が。(社)日本釣用品工業会が認めた遵守しているメーカーの一覧です。ただメーカーによっては製品全部が準拠されているとは限らず一部だけというメーカーもあるので参考程度にしましょう。
釣糸JAFS基準の遵守メーカー(一覧) R6.12.11時点
シーバスのPEラインおすすめ
東レ シーバス PE パワーゲーム
シーバスのPEとしては初心者から中級者にもっとも人気がるのがこれかな!?
大野ゆうきさんや村岡さんたちの監修!?なので若いシーバスアングラーから人気。
これはPEのライン本来のしなやかさを優先させたまったくコーティングされていないタイプで、しなやかさはピカイチ☆彡とにかくしなやかなのでガイド抜けが良く飛距離が稼げるPEです。
カラーも独自のホワイトカラーで夜間の視認性が良い・・・。
が、しか~し!コーティング剤スプレーとの相性バッチリとかうたっているけどそりゃそうだろう、だってコーティングしてないんだから(笑)わざわざスプレーするならコーティングしてるライン買えばいいっておもってしまう。でもって、水の汚れが付着して使っている間に茶色く変色してくる。これが欠点だといえば欠点ですがけど使ってる人が多いのも確かで、しなやかさと飛距離重視でいくならこのおすすめ。
バリバス アバニ シーバス マックスパワー PE X9 1号
アバニ シーバス マックスパワー PEの9本撚りになった進化版です。
僕がシーバス釣りに一番のめり込んでいた時期にこれのX8をよく使っていました。当時は少しパワーゲームなどと比べると若干太くごわつく感じがしてましたが、その分PEラインの最大の弱点である横擦れ(摩耗)についての心配を感じなかったので使っていました。
それが9本撚りになったことで、さらに直線強度と高い感度を手に入れてブラッシュアップ!
値段相応の安心感が釣果に繋がり、信頼できる大人のPEラインとしておすすめ!

シマノ ピットブル8+ 1号
昔と比べればラインの価格も安くなり各メーカーが出してくるPEもかなり値段は下がってきています。その代表核ともいうべきピットブル。出た当初は嫌煙していたけど、このピットブル8+が出ると「これなら!」と思えました。コーティングは強め。少しハリのあるタイプです。
内側に力が向くように編み込みされており強度と低い伸び率を実現できているので安心。
ちょっとしなやかさという点ではほかと劣るけど直線強度も横からの耐摩耗性も優れていて、しかも飛距離もそこそこという、信頼しきって使い倒せます。
デュエル ハードコアX8 プロ 1号 150m
PEラインの最大の特徴でもあるハリと腰にガイド抜けの良い滑らかさを得るために犠牲になっていたPEラインの横からの摩擦に弱いという弱点をも克服するために開発されたハードコアX8プロ
強度を保ったまま細さ滑らかさを高めるために素材から選び、8本撚りの滑らかさと、4本撚りやそれ以上の耐摩耗を手にした頼れるアニキ的存在。
一般の方の数度の強度テストで公表値通りの平均直線強度が証明されており、それで横擦れにも強いというのならおすすめじゃないわけがない!!

サンライン キャリアハイ6 1.2号 170m
8本撚りが主流になっているシーバスシーンでも水中のカレントの切れ目をラインから感じ取るには少ない撚り本数のほうが水中の感じ方はよくなります。
その中で、どちらの性能を持ち合わせた6本撚り!濱本さん監修でつくられたPEラインです。カラーはシャンパンゴールド。
長さも200mじゃ余るし、150mじゃ少し足りない…こともあるシーバスリールでちょうどいい長さの170m巻きなのも濱本さんの拘りです。
ただこれ他のメーカーのPEと同じ号数だと公式スペック上、若干強度が弱く僕は心配なので一段上の太さをセレクトしています。他で1号なら1.2号という具合です。

YGK よつあみ XBRAID アップグレード X8 1.2号
もうソルトアングラーにはド定番PEライン。シーバスに限らずほかのライトソルトでいちばん売れてるPEラインだと思います。その人気の秘密はなんといっても、ジャパン規格にのっとった独自の製法と技術によってつくられた剛性感と実績に裏付けされた信頼感。
このラインは同じ号数でも、他のメーカーのものと比べて直線強度は高いのに径が細いのが特徴。
ほかのメーカーで1号だったとするとX8の場合、1.2号でも同じくらいの太さ。同じ太さなら飛距離を保ったまま、号数を上げればもちろん強度も増します。
ランカーシーバスを次々と釣りあげる松尾さんも、秋のビッグシーバス狙いの釣行の際に4000番のステラに1.2号のX8を巻いていました。

シーガー R18 完全シーバス ステルスグレー 1号
オヌマンこと小沼さんがおすすめしているのがこのシーガーの完全シーバス!
PEラインのカラーって夜がメインだとラインが視認しやすい蛍光グリーンやイエローまたはホワイトがいいとおもうけど自分の好みは正直グレーw完全に主観的な見方です。
そして下記で紹介するアバニのステルスグレーよりも安価で、しかも皆が使っているリーダーのメーカーであり信頼度十分のシーガーのものとくれば使わない手はないですよね!
カラーは2種類あり、ほかにフラッシュグリーンが用意されています。

ダイワ モアザン デュラセンサー×8+Si2 200m
シーバスシーンで圧倒的な信頼ブランドであるモアザンのPEがダイワの超耐摩耗性「デュラセンサー」を採用して新しく生まれ変わりさらに強靭になったシーバス用PEラインです。
このスペックと信頼性の高さで、この価格はこれまでのシーバスPEの掟破りに近い破格です。4000番以上のリールの太めの2号をたくさん巻ける200m巻きが用意されているのも嬉しい。(2号は200m巻きのみ)

PEラインの安心感は釣果に繋がる!
お気に入りのPEラインは見つかりましたか?
シーバス釣りでは様々なメソッドがあってその時々で単にラインだけみても求められる条件が多岐に渡ります。
どの条件も一つで満たすことは中々難しいので、1種類メインとなるものを選んでおいて、あとはシーズン中でタックルの変更や時期に合わせてその時々の釣り方にあった太さや、メーカーの異なるものを揃えておくことをおすすめします。
ラインはなくてはならない必須のものですから、釣りの最中にライントラブルの心配をしていては集中力に欠いてしまいます。
細かな部分であっても面倒臭がらずに適切なPEラインを選んで安心感を手に入れてください。