ワインにも合う簡単なイタリア風魚料理アクアパッツァのレシピです。
イタリアの煮魚で、元々新鮮な魚を水とオリーブ油とドライトマトで煮るだけの単純な料理ですが、少しだけアレンジして日本人の口に合うように、また、簡単に普段の台所にある調味料等でできるように改良してみました。
あえて皮目はしっかり焼いて生臭みを消して、たっぷりのオリーブ油を使うのがキメテです!
アクアパッツァに向いてる魚
アクアパッツァはイタリア語で直訳すると”飛び跳ねる水”を意味しています。
ドライトマトとオリーブ油、途中で加える水のみで火を通していく単純な料理です。どんなさかなでも流用できる料理ではありますが、魚に向き不向きがあります。
独特の青臭さが残る青魚よりも白身魚が向いており、どちらかというと脂の乗りの少ないカサゴ、キンメダイ、ハタなど最適。
もう少し小さいメバルやソイ、イトヨリ、キザミ、カマスなど油分を外から補うことで美味しくなる魚に向いています。
また真鯛やチヌでも美味しく豪快な料理が出来ます!!
丸のままの魚がグッドな豪快料理!!

アクアパッツァは魚の切り身でもできますが、料理の見た目の豪華さを演出するには料理できるサイズの丸ごと1尾がおすすめです。ここではチヌ(キビレ)を丸ごと1尾つかって解説します。
もちろん切り身でも可能ですが、出来ることなら皮付きのままの魚が理想です。
●脂が少なくクセの少ない白身魚
●出来るだけ丸ごと1尾
●アコウなどハタ科の魚、カサゴ
●キンメダイ
●メバル、ソイ
●カマス
●真鯛、チヌ
釣り魚のアクアパッツァのつくり方
キビレ 1尾(30cm前後の)
あさり 大6~10粒
プチトマト 中5ケ 1/4にカット
にんにく 1片 粗みじん切り
オリーブ油 大さじ3
水 約200cc
乾燥パセリ 適量
下処理を行う

ウロコを落とし、腹を掃除します。丸のままの魚の場合はこの下処理が大事です。ここで手を抜き血合いやウロコが残っているとあとで生臭くなってしまう原因になってしまいます。
手を抜かないで丁寧に腹の中もきれいに洗浄するのが美味しさを引き出す第一歩です!
丸の魚の適切な下処理方法は下記のページを参照してください↓
味付けは塩コショウのみなのでしっかりと身に味が染み込むように、魚を丸ごと1尾使う料理では身の厚い部分でも中まで味がなじみやすいようにに切り込みを入れていきます。
下味をつけて寝かせる
そして塩コショウを全体に振りかけます。両面まんべんなく。お腹の部分にもしっかりと塩コショウをしておきます。

塩コショウをふりかけたら、オリーブ油を両面で大さじ1杯分くらいまわしかけて、
手で先ほど振りかけた塩コショウとともに全体にすり込むようにして広げます。

そうしたら、あらかじめ粗みじん切りにしておいたにんにくをチヌ(クロダイ)全体にまんべんなく散らばるように貼り付けます。
この状態でラップで覆い冷蔵庫に入れて1時間ほど寝かせて風味をつけていきます。
オリーブ油で皮目に焼き色を付ける

1時間寝かせたら、大さじ2杯分ほどのたっぷりのオリーブ油をフライパンに敷き、
少し煙が出るまでフライパンを充分熱してから魚を入れる。
そして皮目に焼き色を付けていきます。

片面が焼けたら、ひっくり返しもう片方の面を焼きます。
最初にフライパンが充分に熱していないとくっついて皮が剥げてしまうので注意!
ドライトマトのほうがいいですが、間に合わなかったのでここではプチトマトで代用しました。
ここで中火にして 1/4にカットしたプチトマトを加えてもう一度蓋をして片面に焼き色を付けながら全体を蒸し焼きにしていきます。
水を注ぎ蒸し煮する

魚の身全体にある程度火が通ったら、そこで水を注ぎ入れます。
ここがこの料理のいちばんの醍醐味、「アクアパッツァ」の名前の由来にもなった”飛び跳ねる水”が湯気をあげて魚を包み込みます。
ここで一気にあさりも加えて、もう一度蓋をしめ蒸し焼きに。

あさりの殻が開いたら、蓋をあけてスプーンで煮汁を回しかけながら焼いていきます。
煮汁を回しかけることであさりやトマトの風味を馴染ませていきます。
そして、さらに魚を真ん中に来るように敷き、あさりやトマトを周りにちらし、
上から煮汁を残さずすべて魚に回しかけて、パセリを散らしたら出来上がり!
南イタリア風料理の完成です☆彡
