ショアラバ とはについて解説します。
ショア (shore)=海岸でするタイラバのこと。は気軽に近場で大物を狙える釣りであるため近年需要が増えています。
タイラバと聞くと船で沖合に出てからでないとできない、もしくは出来たとしても大物には出会えないのではないか?と誤解を受けやすいですが近場の堤防や海に面した地磯からのタイラバでも十分な大物を狙えるチャンスがたくさんあります。
実際に60cmを超える大鯛を堤防から釣った動画などもいっぱい公開されています。船からタイラバとは釣り方が異なるのショアラバ用のロッドやリールもそれに適したタックルが必要になります。
タイラバのショアゲームに注目。それらの仕掛けから釣り方までご案内します。
ショアラバとは

釣り方はいたってシンプル
ショアラバとは文字通りショア=陸上から行うタイラバの釣りです。陸っぱりなら防波堤だろうが磯場、サーフだろうが場所を選びません。
バーチカルな釣り方が基本の(ドテラもある)船からのタイラバと違いフルキャストしてから、底から斜めに仕掛を引いてくる釣り方で狙っていきます。そのためどちらかというとショアキャスティングに近く、オカッパリからのキャスティングタイラバと呼ばれることもあります。
ですから極端な話、投げて底までつけて巻くだけ!釣り方自体はもっと簡単で手軽な感じです。
落として巻くタイラバではなく⇒キャストして巻くタイラバです。そのため欲しいロッドやリールのタイプが大きく異なります。この辺りは後程、仕掛けも含めてショアラバに適したタックルについて詳しく解説します。
ショアラバの大きな利点
タイラバの唯一の難点を克服
タイラバには弱点というほどのものでもないものの、ひとつだけ一般の釣りに広まりきらない難点がありました。
それは船で沖合に出てからの釣り方であったため、自分で船を持っていない人は、遊漁船に乗せてもらうしかなく、釣りに行くのにお金が掛かってしまうことが最大の難点でした。遊漁料は船によってまちまちですが真鯛をターゲットにするような好漁場に行くには10,000円前後が相場です。1回の釣りをするにはけっこうな出費となります。
せっかくのエサ代がいらない釣りもここまで来ると、そう滅多に釣行できません。自分で釣り船を保有している人でも距離にもよりますが一回につき3,000円~5,000円くらいの燃料代がかかります。
そのためにショア(shore)=陸上から真鯛を狙うショアラバは車やバイクで近くの堤防や地磯に行けばできるので手軽でなんといっても経済的。だからこそショアからのタイラバは若年層を中心に人気を集めるようになったのです。財布にやさしい庶民的な釣りで高級魚が狙えるようになったのはショアラバの大きな利点です。
ショアラバのポイント
真鯛は日本各地に分布している魚で、近海にもたくさん大型も回遊しています。真鯛のエサとなる甲殻類や大きな真鯛が好む小魚が回遊してくる場所は絶好のポイントです。
磯などがイメージしやすいですが、それだけに限らず漁港など近場で足場の良いポイント、堤防からでもショアラバは可能です。
大きな違いはタックル
外洋に出て船の上から釣るタイラバと大きく異なるのは使うタイラバとタックルです。
釣りをはじめる立っている場所が陸上ですから通常のタイラバのように落とすだけではなくキャスティングして遠くに飛ばします。軽くても20g以上はあるタイラバをキャストするのでそれ相応の負荷に耐えうるロッドやリールが必要。飛距離がでる形状にアレンジされた専用のタイラバ(ヘッドやネクタイ)も欲しくなります。
どんな釣りでも適したタックルのほうが釣果に近づくことは当然の話です。一度揃えてもたまにしか行けない船からのタイラバよりも気軽に近場のポイントに自分の力だけで出かけて釣れるショアラバなら、専用にタックルを揃えておいても宝の持ちぐされにはなりません。
ショアラバの仕掛け
仕掛けについては通常のタイラバとほぼ同じで、ラインにネクタイやタイラバヘッドを装着するだかけです。
詳しいタイラバの仕掛けについては下記のページをご覧ください
タイラバの仕掛け解説!
PEやリーダーも変わりません。太さやリーダーの長さは使うタイラバの重さやポイントの根(底)の状況に応じて、0.8号~1.5号が目安です。
注意したいタイラバヘッド
ショアラバの仕掛けの中で特に違いがあるとしたら、タイラバヘッドです。キャスト時に寄り飛距離が出せたり、横に巻いてくる際に引き重りの感じさせない形状のタイラバが適しています。
通常のバーチカルなタイラバと同じものでもショアラバ自体の釣りは可能ですが、注意したほうが釣果は出しやすくなります。
ジャッカル ビンビンロケット
適したロッド
ここまで解説してきた中でも触れてきたようにショアラバは陸から沖へ向けてキャストして仕掛けを投入する釣りです。ロッドもそれなりに遠投が可能なロッドが好まれます。
通常のタイラバのようにベイトロッドでもいいですが、キャストの精度よりも遠くへ飛ばして広く探ることが求められますから、スピニングがおすすめです。
投げるタイラバに適した重さ(約20g~40g)がキャスト可能なルアーの許容重量を満たすタイプ(硬さ)と、足場の高い場所からでも遠投でき、取り回しに優れた9ft以上の長さが欲しいです。
メジャークラフト トリプルクロス ショアスロー&ショアラバ TCX-962M/SRJ
全長:9.6ft 継数:2ピース ルアー:20~40g
適したリール
リールもロッドに合わせてスピニングリールを適切なものに選びましょう。番手は4000番クラスがおすすめです。それ以上だと不意の大物(青物など)に対応もできますがオーバースペック。3000番とか以下だとパワー不足です。
ギアはハイギア以上。ショアラバは速巻きすることはないけど、遠投して回収するまでも長いので掛かってからのファイトで素早く寄せてこれるXG(エクストラハイギア)が断然有利です。
また、船ほど潮被りはないにしても防水機能が充実したもので、自重の軽さなどを追い求めるよりは剛性を重視したリールがショアラバに適しています。
シマノ 25ツインパワーXD 4000XG
ショアラバで大きな真鯛を釣ろう!
ショアラバは仕掛けやタックル以外に船の予約や遊漁料など余計な心配をしなくても自分一人でもはじめられる気軽さがあります。ましてや狙うターゲットは皆が憧れる高級魚でもある真鯛です。釣りをして、真鯛が釣れて楽しくないはずがありません!
タイラバなど真鯛釣りはやってみたいけどちょっと躊躇してた釣り好きの方にも、おすすめの釣りです。あまり予算もかけずにサクッと近場で真鯛を釣りたい人はぜひ、挑戦していてください。