落とし込み&ヘチ釣りチニングの特集です!
どうやって釣るのか?使うタックルから細かな仕掛けについてもお話していき釣れる場所の見つけ方、釣り方まで徹底解説します!
落とし込みチニングとは

「落とし込み」という釣り方は、元来餌を自然に落とすことで、チヌがエサを食べる瞬間を狙う繊細な釣り方です。
チヌ(クロダイ)だけではなくオフショアの船の上からでもできる釣り方です。
チニングでいうと元々がその場所に自生したチヌ(クロダイ)が好むイガイやフジツボ、カニなどを採取しそれをエサとして簡単な仕掛けで足元に落としていく釣り方です。
それをもっと手軽に生エサではなくワームを使い身近にあるタックルで釣るやり方が落とし込みチニングです。
タックル
別に落とし込み専用タックルでなくてもいい
僕も含め普段からチニングを楽しんでる方たちのために先にあえて言うとタックルは別に専用のものでなくてもいいです。
普段チニングで使っているタックルで十分です!
ロッド
ロッドは足元に落とすだけなのでチヌ(クロダイ)に警戒心を与えない距離からするにしても短めのロッドの方が落とし込みの場合は操作性がアップします。
自分の身長に合わせていけるにしても8ftくらいまでの長さが適しています。
長さは
●6.5ft前後
●長くても8ftくらいまで
硬さ=ロッドのタイプにつていは
ついばむような前アタリを感じ取れるくらいのティップを持ったうえでチヌ(クロダイ)の強烈な引きを受け止められるブランクスのMLタイプがおすすめです。
使うシンカーも軽めが多いのでLタイプでも良いのですが足場の高い防波堤だと引っ込抜くのにちょっと不安です。
MLタイプのチニングロッドや長さ的にもバスロッドやオフショア用のタイラバロッドのLタイプなどもおすすめです。
8.3ftほどのエギングロッドのL~MLでもいいと思います。
シマノ インステージ B66ML
リール
落とし込み用のタイコリールあるじゃないですか?あれじゃなくてもいいです。あれば一番いいですけど…。
タイコリール以外ならラインの放出される向きと落としていく方向が一直線になるベイトの方がスムーズにラインを送れます。
ですがそれに拘らなくてもいいです。スピニングでやってる人も結構います。
スピニングなら2500番~3000番。ベイトなら100番サイズ。あればですけどタイラバ用のリールとかもバーチカルに落とすだけなので向いてますよね。
シマノ チヌマチック 1000XT
仕掛け
ライン
落とし込み用のマーカーのついたナイロンラインがあればそれに越したことはないが、そんなものわざわざ買わなくてもいい。いつものチニングのPEラインでも釣り方さえ気を付けていればなんとかなる。
おすすめは比重の軽いライン がいいです。PEまたはフローティングのナイロン。落とし込みなので素早く沈み込むほうがいいような気がするけど違います。
真逆でキワッ際をすべるようにしてゆっくり漂うように落ちていくのがいいので軽めが好ましいフローティングタイプがベター。だとするといつものチニングのPEでもいけるということにもなるけど、根擦れに弱いPEは落とし込みにはあまり向かない、擦れても毛ば立つ程度で耐摩耗性があり、なおかつ浮くナイロンが適切です。
あと間違っても落とし込みは底をとらないので注意が必要です!フロロなら7~8lbで十分いけます。
バリバス 黒鯛スペシャル 落とし込み PE

オモリ
普通にいつものジグヘッドの3.5とか5gとかでもいけるが、もっと軽いほうがゆっくりと護岸に付いていたイガイやフジツボが剥がれ落ちていくのを自然に演出しやすくなる。
ガン玉の3B~5Bくらいがいい。それより重くしたいのならはじめからゼロダンとか他のリグのほうがいい。
この場合針とラインを結ぶのは内掛け結びがおすすめ。覚えておくと釣行のときにも状況に応じて釣り方を変えられるので重宝する。釣り方の引き出しが増えて釣れる率が上がるだろう。
だけどさっきも言ったように、それほどここは重要じゃない。別にカン付きチヌ針でも極端にいうならジグヘッドでも構わない。

ガン玉は下の図のようにつけるのが一番効果的。
落とし込みの場合の(ワーム)のつけ方
名人は針の腹の部分が広い落とし込み用のカニ針とかを使うがルアーでチヌ(クロダイ)の落とし込みをするなら手っ取り早くいつものカン付きチヌ針でも十分いける。
各ワームの種類別に(ワーム)の刺し方を画像付きで説明します。
通常のチニングの「ボトムズル」引きするときのアクションよりもさらに、ワームのつけ方に気を付けたい落とし込み。
オモリといっても軽いガン玉程度なので非常に軽くて、よくいえば遊動式。ワームもフックもよく動くのでつけ方ひとつで確実にフッキング率が大きく変わるのです。
通常のチニングのワームを使ったボトムズル引きよりも年無しと呼ばれる50cm以上のクラスが釣れやすい落とし込みにおいて針のつけ方はフッキング率を左右する重要なことなのです。
「いつもより大きいのが釣れてたのに…」なんて後悔しないようにしましょう。

説明しやすいように各ワーム毎に画像つきで説明いたします。
フジツボもいろんな刺し方があるのだが、通常のワーム用のチヌ針使う前提でいくとこれ。
横から刺して、針先を上に出す。
他には真後ろからさして横に抜くという方法もあるが、こちらのほうが掛かりやすいと自分は思っています。

これも横から刺して中に針先を隠しておく方法もあるが、自分はいつもこれ。針が見えていないほうがチヌに違和感を与えずにすむという説もありますが、針が見えてようが私は気にしてません。
それよりもフッキング率のほうが優先。

カニワームは後ろの袴(はかま)の部分から刺して上の甲羅部分に突き出す。
画像では針先を手前のほうで抜き出しているが、もっと頭の前のほう(目のあたり)の直前で出しても構いません。むしろそうした方がフッキング率は上がるかもしれないです。
落とし込み&ヘチ釣りで狙えるポイント

主に港や堤防、岸壁などの縁で行います。流れがあるなしに左右されることなく護岸沿いに身を隠し潜むことが多くみられ、チヌ(クロダイ)を狙うのに適しています。
ある程度水深のある堤防、整備された護岸沿いがいいですが、河川の干潮時に岩肌が出て来る時間帯に護岸の敷石からドン深になる場所とかに居ることも多いです。
その場合も遠くから離れたところから落としましょう。
ポイントの見つけ方

ポイントはやはり、イガイやフジツボの存在。ルアーで狙うならそこにいるチヌが餌にしているベイトの確認は不可欠になります。
いちばん落とし込みで釣りやすいポイントはというと↓
・防波堤
・港・船着き場
・ケーソン(中が空洞になっている護岸)
・橋脚周り

あたりまえの回答になってしまったが、そういうこと。ある程度の水深があってフジツボがいっぱいコンクリ沿いにくっついている場所ならとりあえず落としてみる価値はありそうだ。
写真はフジツボが確認できる干潮後のケーソン内部。チヌが好みそうなストラクチャーの形をしています。

こういった堤防のケーソンのつなぎ目も根魚が好んで浮遊してくる場所だから狙いどころです。
落とし込み&ヘチ釣りチニングの釣り方

居そうなところに落とすだけ。あとは待つ
決め手は堤防にしろ河口にしろ護岸の際ッキワを狙うこと!
釣れないわけでは決してありませんが、少しでも壁際から離れたりすると釣果に差が出てしまいます。ワームが壁にくっついてずり落ちるくらいでちょうどいいです。それが一番釣れる秘訣です!
しばらくそのまま放置で何の反応もなければまた違う場所へ落とし放置。
簡単そうだけど肝があってそれを守っていないと全くアタリすら掴めずに釣れない。
その肝とはいくらワームのノーシンカーの釣りでもトゥイッチしたりしない!!
底に着いたのを感じたらラインを張らず緩めず
じっと待つのみ。
テンポよくしばらく置いて何もないならまた違う場所にすぐ移動。
エサを自然に落とす
落とし込み釣りでは、エサを自然に水中に落としていくことが基本です。エサを仕掛けに取り付け、堤防や岸壁に沿って垂直に糸を落とし、エサを自然に沈めます。魚が目の前にエサが落ちてくるのを見て食いつくことを狙います。
タナを探る
タナ(魚がいる水深)を見つけることが重要です。エサを少しずつ落とし込みながら、どの深さでアタリがあるかを探ります。
淵ギリギリ攻める
岸壁のコンクリートや岩肌に仕掛けを添わしたり、転がしながら落とすくらい淵ギリギリを滑らせた方が釣りやすいです。
あまり仕掛けを通す位置が淵から離れないようにすることが釣れるコツです。
L時になっている角とかめっちゃ狙い目です!!
落とし込みチニングまとめ
チニングと言えば昨今ではワームとリグを用いたボトムズル引きやトップゲームなどプラッキングを思い浮かべる人が多いでしょう。
ですがチヌ(クロダイ)はそれだけではありません。そこでおすすめしたいのが今回の「落とし込み」になります。
落とし込みは本来その場のイガイやフジツボまたはカニを採取してそれを餌として使う伝統のある釣り方でチヌ(クロダイ)を狙うにはもってこいの釣り方です!!
仕掛も簡単ですしワームを使う場合はタックルも選びません。
またキャスト繰り返し釣る従来のチニングよりも場所によっては釣れる確率がグンッとアップする釣り方だと思います。
ぜひいつものチニングの釣り方の引き出しを落とし込みを取りいれることで増やしこれまで以上にたくさんのチヌを釣ってください!!