ポジドライブガレージのジグザグベイト80Sをインプレッションします!
デビューからはや10年近く経ったいまでもシーバスの釣れるルアーとして知られている名作の
特徴と実釣から得た持つ性能を生かせる使い方をご紹介します。
ジグザグベイトとは
ジグザグベイトは、シーバス釣りのプロアングラーとして著名なRED中村こと中村祐介さんが手掛けるルアーブランド「ポジドライブガレージ」から発売されています。このルアーは、丸っこいファットなボディデザインが特徴で、ボディで水を受ける性能を高める設計になっています。これにより、安定した泳ぎとアクションが可能です。
基本性能
ジグザグベイトの基本性能は「スラロームアクション」にあります。流れに乗せてスローに使用することで自然な泳ぎを演出したり、リールを巻いて一定のスピードで使用することも可能です。また、アクションを加えることで独自の動きを引き出すことができ、さまざまなシチュエーションで効果を発揮します。このような多用途性から、ジグザグベイトは「ヴァリアブルスイムベイト」とも呼ばれています。
ジグザグベイトは公式にはリップレスミノーにカテゴライズされていますが、その形状や使用感はシンキングペンシル(シンペン)にも近いものがあります。実際、シンペンのような使い方もできるため、用途に応じた柔軟なアプローチが可能です。
ジグザグベイトは、その独自性と汎用性でシーバスアングラーたちから高い評価を得ています。初心者からベテランまで、多くの方に愛用される理由が詰まった一本です。
ラインナップ
ラインナップには今回インプレする80Sの他に2種類があり、ジグザグベイトは3種類揃えられており用途や状況に応じて選ぶことができます。
80Sは元祖ジグザグベイトでそこから60S、120Sと派生していきました。
ジグザグベイト60S
小粒でも多彩なアクションを実現するコンパクトモデル
全長60mm、重量11gのスローシンキングタイプで、スローからファーストまで幅広いリトリーブスピードに対応します。小型ながら重心移動構造により優れたキャスタビリティを持ち、マイクロベイトなどに順応力が高い。
ジグザグベイト80S
静と動を自在に操るスタンダードモデル
元祖ジグザグベイト。スローリトリーブではゆったりとしたS字スイムを演出し、ドリフトなどのテクニックに最適です。高速リトリーブでブリブリアクション。スロージャークによるジグザグアクションで高いリアクション効果も発揮します。
ジグザグベイト120F
対ランカーを見据えたフローティングモデル
全長120mm、重量40gのジグザグベイトシリーズ唯一のフローティングタイプ。デイゲームやナイトゲームで、シンキングモデルとは異なる効果を発揮します。※海水でのフローティング設定のため、淡水ではシンキングとなります。
60S | 80S | 120F | |
---|---|---|---|
長さ | 60mm | 80mm | 120mm |
重さ | 11g | 17g | 40g |
タイプ | シンキング | シンキング | フローティング |
潜航深度 | 20~60cm | 20~60cm | 5~60cm |
フック | #6×2 | #4×2 | #1×2 |
リング | #4 | #4 | #5 |
これらのモデルは、それぞれの特性を活かして多様なシーバスフィッシングのシーンで活躍します。
ジグザグベイト80S インプレ
飛距離
丸っこい扁平ボディであまり飛ぶイメージはないけども80Sは重さが17gとシーバスルアーの標準的な重さもあって
なおかつこのファットボディの中身は精密な移動重心になっているためそこそこ飛びます。
ちょっと表現の仕方が迷ってしまいますがwむっちゃくちゃ飛ぶかって聞かれたらそこまでではないけどこれくらいの8cmクラスのプラグ、またこの太めの形状にしては飛距離は十分にあります。
レンジ
カタログスペック上は20-60cmとなっていますが、実際釣っている時の感覚ではオカッパリだと20~30cmの表層レンジかと
シャローでのウェーディングの際などロッドと水面の角度が近い場合はもっと40cmくらいは沈んでいるように見えます。
ファストリトリーブでも水面を割ってくることもなく水面直下20cm付近を泳いでくれます。
アクション
スローでは滑らかなゆったりとしたS字スラロームアクション。軌道は大きめのゆるやかなS字。
ミディアムリトリーブでS字は変わらず、ファストリトリーブに速めると、
身体を左右に揺らすローリング!?ウォブリング!?しブリブリと泳ぐ出します。手元にブルブル感が伝わってくるほどですがちゃんと軌道はS字。
ダウンで引いてくると尻尾が若干ブルブルと震えているのも見て取れます。
ポーズも得意
流し込んで行ったときにカレントの切れ目に差し掛かった時にS字起動するようにゆらめく動きをします。気持ちよいくらいニョロンッという感じで抜けていきます。
この止めのポージングはS字スラロームルアーの醍醐味といってもいいかもしれません。
僕はジョイント系以外のプラグルアーでこのポージングの艶めかしさはみたことないです。
扱いやすさ随一!
S字スラローム系では扱いやすさは随一だと思います!
この手のS字系アクションするプラグルアーってほとんどがシンペンになるので重さもあってすぐに沈んでレンジが変わってしまったり、飛ばなかったり(スネコンとか…)するけど、
これはある程度飛距離も出せスローシンキングなのでポーズ取ったりストップ&ゴーも出来るなど応用範囲が広くて扱いやすさはバツグンにいい!
初心者の方にもおすすめです!!
トゥイッチやジャーク
ジャークを入れると横向きに平打ちしながらジグザグアクション、その後にしっかりすぐに軌道はS字に戻る。この戻り方は非常にキレイ。ス~ッと抜けていくのですがまっすぐではなくS字描きながら前へ進みます。
巻きの途中に狙ったポイントに近づいてきたら一点ショートジャークやトゥイッチ入れたりしてシーバスの目を引かせ、その後にスぅ~と滑らかアクションに戻る…。
ここでシーバスじゃなくても思わず僕が口開けてしまいますww
フォール姿勢
フォールはやや頭下がりの姿勢だけど、ベールを返してテンション抜いてフリーフォールさせると水平姿勢で漂よいながら沈でいくスローシンキングです。
ジグザグベイト80Sの使い方
ここで僕が実釣の中で感じたおすすめの使い方をご紹介します。
これはこのジグザグベイトの特性を利用した使い方なのでここでもう一度インプレの内容と特徴をサクッとおさらいします。
●ミディアムリトリーブでS字
●ファストリトリーブではブリブリブアピール系
●ジャーク後の抜け=戻りがいい
●ポーズが艶めかしく秀逸
こんな感じだということを覚えておいて頂けるとこのあとの説明が頭に入りやすいと思います。
ドリフト
ミディアムリトリーブでゆったりとしたS字を描きますが、デッドスローでほぼ動かさないで流すとほとんど動かない微波動で引いてこれます。
これを利用してシンペンのように橋脚やブレイクの上など食わせたい狙ったポイントまで流し込んで使えます。
デッドスローで流していても軽いラインテンションが掛かっていればシンペンのように無駄に沈み込んでしまうこともなく
水面直下をキープできるので、ドリフトの際にめちゃくちゃ使い勝手が良いです。
ただ巻き
ちょうど良いS字軌道でコースを引いてきたいシチュエーションではミデョアムリトリーブのただ巻き。
巻いてくる速度の目安はファストリトリーブにするとブリブリ泳ぎだす感覚が手元でわかるので、それを感じさせる一歩前くらいの巻き速度です。
その速度を一定に保ちひたすらただ巻きするのみでゆらゆらS字で引いてこれます。いうなればS字は千鳥足みたいなものでまっすぐ歩くよりも同じ距離のトレースコースでも長くその場でアピールできます。
ストップ&ゴー
ジグザグベイトはファストリトリーブでゴリゴリ巻くと強波動で素早い動きに変わり、そして止めるとス~ッとテンションが抜けてゆらめくS字を描き前へ進みます。
この二つの利点を生かしてグリグリッと2,3回転巻いてすぐピタッと止めます。この巻きをロッドをさびいて(ポンピングさせて)のショートジャークでもいいです。
一瞬ブリブリッと素早くアピールさせて寄せて来たところに一旦抜いて食わせの間を与えてやると、ここで食ってきます!
小型河川や、橋脚などストラクチャーの際、流れ込みなどトレースコースの狭い小場所でリアクションバイトを拾う時にかなり有効です。
自由自在に使えるジグザグベイトまとめ
僕の中ではシーバスルアーのカメレオンだと思っていますww
変幻自在に周りの体色を変えて身を守るそれに似ていると思うからです。
1つ持っているだけでも一つの使い方ではなくアングラーの判断と操作のみで何通りかの使い方ができるので、これからシーバスをはじめる方にはタックルケースに1つは持っていてほしいルアーです。それくらい優秀だということです。
RED中村さんのことを知っている人でもポジドラのルアーは使ったことがないというひとが僕の周りにもたくさんいますが決してコアファンだけのルアーではないので。このジグザグベイトに関してはもっと広めたいと思っています。
ここまで読みすすめてもらった人の多くはおそらく興味のある人だと思うのでぜひ使ってみてください。きっと良さが伝わるはずです。