国内のみならず海外でも釣りにおいて格好のターゲットであるチヌ(クロダイ)とキビレの違いとは?、それにまつわるチヌ⇔クロダイの呼び名の違いもご説明します。
ルアーでも餌釣りでも釣れるチヌ、クロダイ、キビレの地域毎の呼称から、それぞれが釣れるポイント、食べて美味しくなる時期など特集です!!
チヌとキビレ違いを判断する方法
呼び名の違いが分かったところで今度はチヌ(クロダイ)はマチヌやキチヌとも呼ばれこれが本来のチヌ(クロダイ)を指す言葉ですが、それ以外にキビレという種類のものも存在しています。
呼び名はキビレや、キビレチヌという場所もありチヌ(クロダイ)と区別されます。
キビレにあまり馴染みのない地域の人もいるかと思いますが、俗にいうチヌがいる地域にはキビレもたくさんいます。その違いの判断方法を紹介します。
尻ビレの色
マチヌ(キチヌ)と比べてキビレは尻ビレが黄色くなっています。

ただし写真のように鮮やかな黄色になっているキビレもありますが、個体の表面が黒っぽくなく銀色を帯びていて明らかにキビレっぽいのに尻ビレが黄色じゃない個体もいるのでどちらか迷ってしまいます。

例えば・・・
一見キビレのように見えるが・・・実は・・・
上の画像は日本と同じくらいチヌ(クロダイ)ゲームが盛んなオーストラリアで釣り上げられたもの。
一見キビレのように見えますが実は、この写真を拝借した海外釣りニュースの記事タイトルにもなっていたBreamBlack、
すなわち=クロダイ(チヌ)です。
これは尻ビレの色ではなくこの後説明するウロコの枚数で判断することができます。
側線から上の鱗

このようなキビレかチヌ(クロダイ)か見分けがつかない場合は尾ビレ~側線までのウロコの枚数で見極めます。
上の写真に赤いラインを入れた個所が側線の部分。これはチヌ(クロダイ)にもキビレにも存在します。
この側線より直上から尾ビレまでのウロコの枚数を数えて、
5~5.5枚ならチヌ(クロダイ)
3~3.5枚ならキビレ

比較画像を添付しておきます。一目瞭然です。比較的キビレの方がウロコが大きくてはっきりとウロコのひとつひとつを識別しやすくなっています。
反対にチヌ(クロダイ)の場合は色が濃いのもありますが菱形に重なりあっている箇所が多いためウロコ模様の粒が小さく見えます。
釣れる場所(棲息地)の違い

それぞれが主に棲息している場所は
キビレは泥底
チヌ(クロダイ)は砂底
にいることが多いです。
これは多くのチニングの有益な情報を公開している広島のエキスパートアングラー林健太郎さん(アブガルシアやパズデザインのフィールドスタッフ)も雑誌でおっしゃっていた意見と同じで、信憑性があります。
ただし、キビレが釣れるところでもチヌ(クロダイ)が釣れることも珍しくはなく、その逆も往々にしてあります。僕自身も1回ではなく何度もそのような経験をしています。
ですがこの状況判断で釣りに行けばほぼ間違いないです。
このことを知ったうえでポイントを選んでみると意外とキビレとチヌ(クロダイ)を狙って釣れる可能性もアップします。おおよその目安としてなら十分使える知識なので覚えておいて損はしないでしょう。
釣れる時期に違いはない
チヌ(クロダイ)もキビレも通年釣れますが、1年で一番釣りやすくなるのは春の乗っ込み時期です!
南の早い地域では3月~だいたい4月上旬から乗っ込み期に入り、5月のゴールデンウィーク明けくらいに落ち着き、徐々に水温が上がり夏の高活性気に入ります。6月下旬くらいになりだすとポッパーやペンシルでのトップウォーターゲームができる時期に入ります。
美味しくなる旬(時期)の違い

キビレもマチヌどちらも年間を通して市場に並ぶ魚種で一般的には1年間を通して食べて味はあまり変わらないとされていますが、実は違います。
春の産卵時期のチヌは大きなお腹をしていて荒食いするもののその栄養はほぼ卵にいってしまうために身質が落ち食べてもあまり美味しくない時期です。卵を抱えている個体は腹がパンパンに膨れあがっていて尻穴が赤いので見分けがつきます。
それ以外では真夏の時期。夏はキビレの方が美味しいです。チヌ職人と呼ばれるフカセや前打ち師の人からも同じ声を聞きました。これにも諸説ありますが私の経験上も食べて夏のチヌは水っぽくて、キビレの方が身質がしっかりしていると感じています。
釣行時のファイトの違い

釣り方に大きな違いを感じたことは無く、基本的なイソメやゴカイなどの虫エサやカニや小エビを餌にしてもどちらも釣れるし、ジグヘッド+ワームでもシャッドやポッパーなどプラグルアーでもキビレもマチヌどちらも釣れます。
しかしフッキングしたときの引きがまるで違います。
キビレは暴れまわる
チヌ(クロダイ)はグンッ潜る
これは「キビレは元気」といわれる所以です。
チヌとクロダイの違い
チヌ(クロダイ)をルアーで釣る用語ともなったチニングは釣れる「チヌ」が語源ですが、そもそもチヌとは関西地方より西で呼ばれている魚の名称で、関東地方では「クロダイ=黒鯛」と呼ぶ方が一般的です。チヌ⇔クロダイどちらも同じ魚種を示しています。
チヌの語源は大阪「茅渟(ちぬ)の海」から来ており、西日本を中心として広まった呼び名です。
チニングの名前の考案者はチニングのメッカとして知られる広島(西日本)を拠点にするプロアングラーの嶋田仁正さん(マルジン代表)だと言われていることから、ルアー釣りの呼び名に「チヌ」が冠されたのも納得がいきます。
チヌとクロダイは同じ魚を指していますが、対するキビレはまた別種というちょっとわかりずらくもあります。チヌが標準語となっている地域では、キビレのことも総称して「チヌ」と呼ぶことが多いです。