シーバス用ベイトリールおすすめ10選!経験に基づいた賢い選び方と使い方まで徹底アドバイス

シーバス用ベイトリールのおすすめをご紹介します。

対象魚のシーバスは決してライトではなく、かといって繊細なルアー操作も必要な場面もあるなど考慮に入れたほうがいい条件もたくさんあります。

シーバスでベイトリールを使うことのメリットと、検討する際の、選び方と注意点を解説後におすすめをご案内します。

ここでは一般的なシーバスゲーム用のベイトリールのみを紹介しています。
ビッグベイト用のベイトリールのおすすめは別記事をご参照ください。

シーバスでベイトリールを使うことのメリット

シーバスでベイトリールを使うことのメリット|シーバス,ベイトリール,おすすめ

力強い巻き

ベイトリールはハンドルの回転軸とメインギア、ピニオンギアが直線的にスプールと繋がっているため、動力の伝達効率が高く、巻き上げ時のパワーロスが少ないことが特徴です。

これがベイトリールは”パワーファイト”が得意と言われる所以ともなっています。

キャスト精度

ベイトリールは片手でクラッチのON,OFFのみでライン放出⇒巻きはじめが可能で、さらにクラッチを切ったあとフリーになる親指でサミング(ラインに触れる)することで、着水直前にラインの放出速度をコントロールしたり、止めたりしてピンポイントへ的確に狙い撃つことが出来ます。

これにはある程度の慣れと、練習も必要ですが、特に近距離戦では断然ベイトリールのほうがやりやすいです。

手返しの良さ

ベイトリールの最大の強みは、ラインの放出角度とスプールの回転の向きが同一方向を向いていることにあり、スムーズなラインの送り出しができるほか、

片手だけで操作ができるため、持ち手以外のもう一方の手でベールを返す必要がなく何度も投げて巻いての繰り返しも容易にでき、ランガンでも手返しが良くなります。

シーバスのベイトリールの選び方

選び方|シーバス,ベイトリール,おすすめ

一般的なシーバスゲーム(ビッグベイトではない)を使う場合の、ベイトリールの選び方について解説します。

番手は200番以上

もっとも皆さんが忘れがちだけど、もっとも重要なことを一番先にお伝えします。シーバスのようなアベレージでも60cmクラスの魚をつる釣りであってパワーも必要ですし、しかも飛距離が大事なので一般的なスピニングで使うPEラインもたくさん巻ける必要があります。

それを考えると200番以上のボディサイズでスプールが大きいものが適していることは間違いありません。ここでは200番のベイトリールのみをおすすめとしてご紹介します。

シーバスで使うなら200番
※ビッグベイトの場合は200番、マグナムベイト300~400番

ラインキャパ

番手を意識して選べばほぼラインキャパシティも問題なくクリアできるものがほとんどですからあまり説明は不要ですが、せっかくベイトリールを使って釣るのであれば特性を生かし太いラインでやるのが良いので1号以上~2号クラスのPEが150mくらいは巻けるものが好ましいです。

ドラグ

何度も言う釣れるシーバスのだいたい平均サイズで60cmクラスとすると重さは約2kg~3kgになります。その個体が飛んだり跳ねたりエラ洗いするのをいなせるドラグパワーが必要です。

最大ドラグが6㎏以上、実用ドラグが3㎏以上のドラグパワーを備えたベイトリールは最低限ほしいと言えます。

最大ドラグが6㎏以上、実用ドラグが3㎏以上

海水対応

今のように国内でベイトリールがソルトウォーターで用いられるようになったのはほんの15年前くらいのことで、まだベイトリールの多くは淡水専用のものが多くあり、海水域で使用した場合、耐性がなく不具合を起こします。

このページでシーバス用におすすめするベイトリールはすべて海水(ソルト)対応ですから、安心して選んで頂けます。

【注意】安いDCリールはここチェック

僕自身は23アンタレスDCMDを使っているし、過去に23SLX DCも使ってみたことがあります。
※(どちらもリンクからインプレ記事あり)

これらの経験を踏まえて言うと安いDCリールはハイエンドのものとは中のDCの核の部分がまったく異なり細かな設定はおろか、DC特有のバックラはし難くなりますが、その分ブレーキが強めに掛かり飛距離がまるで伸びません。

パワーもないし、飛ばないし、ライトソルトにはいいですが、安いDC系のSLXはシーバスには向いていません。

シーバス用ベイトリールおすすめ

まずはシーバス初心者の方や、これからベイトリールデビューをする方のために安い入入手しやすいリールから順にご紹介します。

シマノ クラドDC 200/201 XG

【実売価格:24,251円~】

ラインはシーバスのスタンダードな1号で460mも巻けるラインキャパシティを誇り、なおかつ淡水海水域問わず使えるフリースタイルのベイトリール。ブレーキのセッティングも楽で初心者に向いています。安いとはいえ2万円台とですが、これくらいのパワーと大きさは必要です。

自重(g)230最大ドラグ(kg)5
巻き取り長(cm)93PE巻糸量(m)1.2-370
ベアリング数6/1ハンドル長(mm)45

シマノ エクスセンスDC SS XG

【実売価格:33,264円~】

シーバス用リールエクスセンスDCシリーズのエントリーモデル。もちろん上位機種とはDC本体の中身のICがまったく違うためブレーキの利きや飛距離は差がありますが、設定がラクチンで簡単など難しいことは考えないでとにかくシーバスベイトゲームをはじめたいひとのやサブリールとしてはもってこいの基本スペックを持っています。

自重(g)225最大ドラグ(kg)5
巻き取り長(cm)91PE巻糸量(m)1-365
ベアリング数6/1ハンドル長(mm)48

シマノ エクスセンスDC XG

【実売価格:62,389円~】

シーバス専用のベイトリールとえいばハイスタンダードの誰もが認めるこれ!エクスセンスDCです。新たな4×8 DC EXSENCE TUNEによってもっともシーバスで多用する1号~2号のPEラインの使用時において劇的な飛距離を実現してくれます。3号以上のPEでビッグベイトをメインに扱う場合はアンタレスDCMDのほうがおすすめですが、一般的なシーバスゲームで多用する10~30g程度のプラグルアーではエクスセンスDCのほうが良く飛びます。

自重(g)230最大ドラグ(kg)5
巻き取り長(cm)91PE巻糸量(m)1-365
ベアリング数11/1ハンドル長(mm)48

シマノ カルカッタコンクエスト 200/201 XG

【実売価格:47,608円~】

美しさと所有欲も満たしてくれるゴールドの丸形リールはルアーマンは誰もが一度は憧れるパワーベイトリールの世界を立て役者。1.2~1.5号クラスの太いラインを巻いての果敢にストラクチャーを攻め一気に剥がす得意なパワーファイトで不意のランカーシーバスもねじ伏せます。

自重(g)235最大ドラグ(kg)6
巻き取り長(cm)89PE巻糸量(m)1.2-370
ベアリング数13/1ハンドル長(mm)45

シマノ カルカッタコンクエスト DC 200/201 XG

【実売価格:61,440円~】

カルコンシリーズ独特の強靭さにDCによる遠投性能とバックラッシュ予防をプラスした丸形DCベイトリールです。DCの上位機種とは本体のICが異なるものの、これにはW(ウインドウ)モードが追加され、強風時の対応も可能。シーバスで多用するミノーやバイブレーショなどの巻物系ルアーで威力を発揮してくれます。

自重(g)265最大ドラグ(kg)6
巻き取り長(cm)74PE巻糸量(m)1.2-382
ベアリング数12/1ハンドル長(mm)42

ダイワ 19モアザンPE 1000XH(L)-TW

【実売価格:44,985円~】

ダイワのシーバス専用ベイトリールと言えばモアザンPEは外せません。もうちょっとだけ年代が古くなってきた感もあるけど、それくらい出た当初から先進技術が盛り込まれていた証です。ちょうど良い糸巻量とアルミボディの高剛性を実現しながらパーミングしやすいサイズは操作性まで考え抜かれた、対シーバスを見据えて一切の妥協していない本格仕様。

自重(g)205最大ドラグ(kg)6
巻き取り長(cm)91PE巻糸量(m)1.5-200
ベアリング数12/1ハンドル長(mm)100

ダイワ 25タトゥーラ TW 200XH(L)

【実売価格:24,220円~】

ダイワで太いPEライン、対大型シーバス、ソルトウォーター対応のベイトリールとして一番最初に思いつくのがタフコンセプトのタトゥーラ TWの200番。多くのラインキャパシティと力強い巻き上げを実現しています。

自重(g)225最大ドラグ(kg)5.5
巻き取り長(cm)100PE巻糸量(m)2-300
ベアリング数7/1ハンドル長(mm)100

ダイワ 24IM Z TW 200XH(L)-C

【実売価格:92,160円~】

シマノでいうDC系ベイトリールでデジタル制御を施したIM Zシリーズの200番モデル。先代のリミットブレイカーとはスプールサイズは同じながら全く別設計をしたことで使えるルアーも10g前後~となり大口径ベイトリールながら扱いやすさと飛距離がアップしています。

自重(g)245最大ドラグ(kg)7
巻き取り長(cm)100PE巻糸量(m)2-200
ベアリング数10/1ハンドル長(mm)90

アブガルシア ロキサーニ8

【実売価格:12,850円~】

丈夫で軽いカーボンハンドルを用いるなど軽量化が図られ、シールドピニオンBB搭載でソルトウォーターにも対応。この価格帯では珍しくマグネットと遠心の両方で的確にブレーキ設定が行えることで、好みに合った細やかな設定も可能にしています。

自重(g)188最大ドラグ(kg)5.5
巻き取り長(cm)83PE巻糸量(m)1.2-263
ベアリング数4/1ギア比8.0:1

アブガルシア レボ ビースト 40 HS

【実売価格:38,840円~】

あらゆるビッグフィッシュを想定したパワーベイトリール。もちろんソルトシールドBB搭載で海水域での使用もOK。最大14kgを誇る余裕のドラグパワーとラインキャパに対してのボディサイズのコンパクトさなど自重以上の爽快なキャストフィーリングも同時に実現しています。

自重(g)270最大ドラグ(kg)14
巻き取り長(cm)86PE巻糸量(m)5-120
ベアリング数7/1ギア比7.3:1

バックラッシュさせないキャスト&ブレーキ設定

シーバスでこれからベイトリールを使いはじめる人のために、一番気になるバックラッシュの予防方法をざっくり解説してみます。

ブレーキ設定は最初に調整

ベイトリールにはスプールへのブレーキ力を設定できるようになっています。まずこれには3つの設定があって、基本となるメカニカルブレーキ、着いている場合は中の遠心力ブレーキ、外部によるブレーキ力のダイヤル設定それぞれの設定が必要です。

メカニカルブレーキ

ハンドル側のスタードラグの根元にあるスプールの横からの締め具合を調整するものです。通常ベイトリールでは、ここを【ゼロポジ】、すなわちスプールを指で押さえてときに左右にカタカタ動かずにピタッと止まった状態まで締めます。

締めすぎると回転し難くなり飛距離に影響が出てしまうためゼロポジ=動くちょっと手前です。

遠心ブレーキorマグネットブレーキ

中身を見た時に、丸い円の周りに羽根のようなものが付いているのが遠心ブレーキ。磁石がはめ込んであるものがマグネットブレーキです。DC系のベイトリールでは設定不要ですが、それ以外のリールでは多く採用されているもので、この設定はバックラッシュ予防と飛距離に大きく影響します。

最初のうち慣れるまでは、すべてON(羽根を倒した状態、もしくはマグネットすべて装着)にしておき、そこからいろんな重さのルアーをキャストしてみて1個ずつ対角線状にOFF(外す)にして自分の設定を見つける必要があります。

外部ブレーキダイヤル

これはDC系のリールにも備わっている機能です。遠心ブレーキの設定が終わったらさらにここを調整して自分のキャストに合った気持ちよく投げられる頃合いのところに設定します。

これらの設定は最初にある程度までやっておくとその後快適に釣りができます。

一度にぴったり合わなくても何度か投げていくうちに「もっと飛ばしたい」と思えばブレーキを緩めればいいし、バックラッシュが増えるようであればダイヤルを強めたり、遠心ブレーキをONを増やすなどしながら徐々にベストな状態に持っていければOKです。

また、このダイヤル操作を用いて都度、適切な設定に合わせることで、想定外のバックラッシュも未然に防げるようになります。操作も簡単なので風の状態や使うルアーの重さの増減で変更する癖もつけておきましょう。

振り切らない

ベイトリールは、ラインの放出方向とスプールの回転方向が同じなためスプールの回転速度が速く、ラインの出ていく速度よりもスプールが先に回ってしまうとバックラッシュが起こります。

これの一番の原因はキャスト時にスプールに掛かる初速が過度についてしまったときです。

スピニングのときのように振りかぶって力任せにリリースするのではなく、ふわっとタックルで重みを感じながらロッドの反発力で前に押し出すイメージで投げることが肝心です。

サミングする

リリースしてからも親指の腹で軽くラインを押さえサミングするとかなりの確率でバックラッシュを防げます。

親指でラインの浮いてくるのを防ぐのですが、要するに親指でゆる~くブレーキを掛けている状態なので飛距離の伸びが落ちてしまうことが欠点でもあるので、まずは練習を重ねましょう。

キャスト時にベイトリールは横向きに

ベイトリールに慣れるまでは、キャスト時に指を離すタイミングでリール本体をハンドル側に横向きにすると、バックラッシュし難くなります。

向かい風の時はサイドキャスト

向かい風の状況のときには、ルアーに風が当たって力が加わるのにスプールだけ回転しまいバックラッシュが起こりやすくなってしまいます。

そのような時には振りかぶらずにサイドキャストでやるといいです。またラインが細いと飛ばされやすくなるので、強風時や向かい風の場合は太いラインのほうが上手くいきます。

まとめ

シーバス用にベイトリール(ビッグベイト用ではない)のおすすめをご紹介しました。購入をご検討の方はどれにしようか決めることが出来ましたか。または、より使って釣る時のイメージが湧いてきたのではないでしょうか。

この章ではシーバスでベイトリールを使うことで得られるメリットから、適切な選び方を、僕の持つ経験値を基に一から理解しやすく納得いってもらえる形でまとめました。それらの確固たる条件を基にシーバス用に選んだおすすめベイトリールしか載せていません。選りすぐりですからここから1台お気に入りを選べば間違いないと自信を持っておすすめします。

また、ご使用時の最も気になるバックラッシュのライントラブルを予防するキャスト方法まで解説しています。ベイトリールを手にして新たなシーバスライフを体験してください。

ビッグベイト用のベイトリールはこちらから↓

タイトルとURLをコピーしました