23SLX DCのインプレです。20からたった2年で世に送り出された進化版。
コスパ高いと言われていた前作からの変更点や実釣から感じた感想を実直にお伝えします。またこのリールのメリットを生かした適した使い方や向いてる釣りも忖度なしに解説していきたいと思います。
2万円以下で買えるDCベイトリール23SLX DCのインプレです!!
23SLX DCのスペック

主なスペックは下記の表の通りです。
| ギア比(HG/XG) | 最大ドラグ(HG/XG) | 巻き取り長(HG/XG) |
|---|---|---|
| 7.2/8.2 | 5.5/5 | 75/85 |
| 自重 | ハンドル長(HG/XG) | ベアリング |
| 200 | 42mm/45mm | 6/1 |
| スプール径/幅(mm) | 糸巻量:ナイロン(lb-m) | 実売価格 |
| 33/21 | 12-100、14-90 | ¥19,000前後 |
シマノの23SLX DCは2万円以下で入手できる価格帯のデジタル制御技術(DC)を備えキャスト時のバックラッシュを効果的に制御しすることができるベイトリールで、
これまで上位機種でしか得られないと思っていたDCを身近で体感できる仕様は前作から受け継がれています。
シマノ 23SLX DC 70/71 HG
こちらはHG。※70が右ハンドル仕様。71が左ハンドル仕様です。
シマノ 23SLX DC 70/71 XG
こちらはXG。※70が右ハンドル仕様。71が左ハンドル仕様です。
23SLX DC中身は別物

価格を基本にしたコスパだけクローズアップしてしてまうと誤解を招いてしまうので最初にはっきりしておきたいことがあります。いくらDCといっても価格帯では、それなりに中身が当然違います。
23SLX DCに使用されているDCはI-DC4です。アンタレスDCなど上位機種に使用されている4x8DCとは全くの別物で、ブレーキの最適さやキャストフィーリングは全然異なります。22SLX DC XTやカルコンDCに使用されているI-DC5とも違います。いわゆる中身は格下です。
価格が圧倒的に違うので当然といえば当然。それでもこの価格帯でDCを選択する良さもたくさんあるので、メリットを生かした適した使い方をこれからインプレを通してお伝えします。
23SLX DCと旧モデルからの変更点

前作の20SLX DCからまず一番に気づくことはこれまでのがちゃがちゃした見た目と比べてシンプルな配色になりました。少しブルーの配色が少なくなり、あまりロッドのデザインを邪魔しない見た目になったと思います。
また20よりも少しエッジが効いたデザインになっていて見た目のカッコよさはアップしていると思います。DC自体はI-DC4ですがそれなりに23用にアップデートはされているはず。
あとスプール系が20と比べて1mmずつコンパクトになっていて、レスポンス性能は向上していると思われます。
23SLX DC実釣インプレ
実際にラインと通しての実釣してみたファーストインプレッションです。
ラインはフロロの12lbを100m巻いての試投です。
ルアーは1/4oz(7g)のフリリグと、3/8oz(10g)のプラグと1/2oz(14g)のメタルバイブを使用しました。
飛距離
かなりブレーキは強め

ブレーキ設定MAXの4でやってみましたが、全然バックラッシュする気しないですけど。
けども・・・「うん、こんなもん???」っていうくらい飛びません。
細かくブレーキが設定できるわけではないので、かなり自動的にブレーキが掛かっているタイプです。
バックラはほぼ皆無

一気に2まで落としましたが、これでもノーサミングでバックラしません。
けど、もうちょっと飛距離ほしいので1で。
これで自分の場合ちょいサミングくらい。これでもほぼバックラすることは皆無。
しかし…、もうちょっと飛距離に伸びが欲しいけど…、これ以上下げれないので自分は1で。
巻き心地

巻き心地は平均並み。
そこまで安っぽさは感じませんし、エントリーモデルと比べたら軽い巻き心地。
上位機種のDCほどのがっちりとした剛性感の中にある滑らかさはないですが、釣りに直接影響するほどの違いや、釣行時の違和感などはまったく感じません。
DC音はアンタレスと同音

シマノのDC特有のライン放出時のシュヒ~~ッンみたいな音はするので、このDC音が好きな人は釣ってるの満足感はあるかもしれません。
SLX DCの場合、あまり飛んでないので聞こえてる時間がめっちゃ短いですけどねww
ブレーキ設定

自分は1が好みの設定ですが、以前に秦拓馬さんがおっしゃっていたのは、3くらいがノーサミングで、スモラバからクランク、シャッド、スピナーベイトまでいけるとのことでした。
もう少し飛距離がほしいときに2でちょいサミング。追い風のときに1とのことでした。
さっき、僕が言ったようになんせこれは飛距離に伸びがないのでベイトリールに慣れている人であれば、最初からダイヤルは2または1でもいいと思います。
23SLX DCはどんな釣りの使用に向いている?

もちろんバス釣りに向いているのは確かです。感覚的には、10g前後の・・・5g~14gくらいまでのルアーを使用がいちばん適しているのではないかと思います。
それ以下だとベイトフィネスがいいし、それ以上の重たいルアーを使うならSLX DCのXTのほうが中のDCもカルコンDCと同じものだしそっちのほうがおすすめです。
バス釣りでいうのであればちょうど中間、フィネスでもなく、ヘビーでもなくオールマイティー使うMLタイプのロッドと合わせて使ってみてはいかがでしょうか?
また海水対応なので、堤防や磯のライトロックにも使えそうな気がしてます。
慣れているアングラーでもたまにバックラはするので、その都度ラインを直しているのですがそのバックラすること自体が面倒だというベテランにはバックラッシュの心配なくトラブルレスなSLX DCの使用は大いにありだと思います
●バス釣り5g~14gのルアーでバーサタイル
●ソルトのライトロック(メバルやカサゴ)…チニングなど
●飛距離をそれほど必要としない+トラブルレスが欲しい人
●DCベイトリール初心者の練習機
シマノ 23SLX DC 70/71 HG
こちらはHG。※70が右ハンドル仕様。71が左ハンドル仕様です。
シマノ 23SLX DC 70/71 XG
こちらはXG。※70が右ハンドル仕様。71が左ハンドル仕様です。
23SLX DCインプレまとめ
使ってみた率直な感想ですが、DCによるバックラッシュの予防という観点では◎です。
ただし上位機種のDCリールと比べるとやはり、正直これまでいくつかのベイトリールを使ってきたひとにはちょっと物足りなさを感じてしまうかもしれません。飛距離とかほかとのバランスという点でこの価格帯ではこれが精一杯かなと感じました。
ただ、自動のブレーキ制御を生かしたライントラブルレスの性能は非常に大きいいので、バックラッシュが心配なベイトリール初心者の方の最初のベイトリールの練習機としてや、僕のように、もしバックラしたときの釣行時の手直しを面倒くさがるアングラーさんにおすすめです。
また、DCリールをとにかく使って体感してみたいという方にもぜひ味わってみてほしい1台です

