ダヴィンチ190のインプレをします。
美しいフォルムと独特の斜めに繋いだジョイントルアーで昨今のシーバスシーンでビッグベイト系ルアーが注目される中
実釣した体験を元にダヴィンチ190の感想と実際のスペックに本来持つ性能を生かした使い方、アクションの付け方~フックや重さのチューニング方法までじっくりお伝えしていきます。
ダヴィンチ190の特徴
他には類をみないとても美しいフォルムを持っていて、特徴的なアクションで他との使い分けも容易で、ソルト界隈でもシーバスが釣れるルアーとして名高い名作ルアーです。
サイズと、フックおよびリングのサイズは以下になっています。
長さ | 重さ |
---|---|
190mm | 2oz (約56g) |
フックサイズ | リング(F/S) |
#1 | #3、SW=#4 |
※フレッシュウォーター用と、SW(ソルトウォーター)はリングのサイズが異なります。
このほかにも190サイズ以外にダヴィンチには、もうひとつ大きい240も存在します。
エレメンツ ダヴィンチ 190
美しいシルエットデザイン

2017年にデビューした年には、グッドデザイン賞を受賞。
とげとげした角を感じない流線形からなる美しいシルエットデザインは、所有欲も満たされますw
ルアーは釣れてなんぼなのですが間違いなくダヴィンチは魚を連れて来てくれるのルアーなので見た目だけでなく、これで釣れいるからこそ、一つのカラーではなくいくつか揃えて欲しくなるデザインをしています。
スラントジョイント

ビッグベイトやジョイント系ルアーのカテゴリに入れられることの多いダヴィンチ190ですが
他とは明らかに異なる部分がこのジョイント部分。
斜めにカットされ分割されたボディを有し、こうすることで本来ベイトが動いている時の自然な「尾びれの動き」を再現しています。
決して見た目のカッコ良さだけではないんです。
これまでの同じ類のルアーにはなかった艶めかしい特徴的なアクションを手に入れることに成功していると感じます。
ちなみにこのスラントジョイントは特許が出願されています。
浮きスピードが絶妙

よくあるジョイント系ルアーと同じくフローティングタイプなのですが、このリーリング止めた時の浮きスピードが絶妙なんです!!
スローフローティングだと、シーバスの狙うような汽水域や海水域ではほぼサスペンド状態でストップして、次にリーリング開始するまでにレンジが上がりきってないルアーもあります…。
でもダヴィンチはこの浮き具合がめちゃくちゃいい感じ☆彡
シーバス釣りされている方ならもうおわかりですよね?
ググ~と一定のレンジを引いてきた後、このス~ッと浮いてくるときに下からバッコンと飛び出てきます!!
ここにいたのかって場所から…。
このフロート速度が、計算されてかどうかはわかりませんが、シーバスには絶妙なんです!
浮き姿勢も最高!
写真でみて伝わるように浮き姿勢はほぼ水平
グルグル~ッと巻いて来てピタッと止めた時にふわ~っと浮き上がって来るのですがその時の姿勢もバツグン!!
水平姿勢のまま浮いて来て、水面と平行のまま止まる←ここ重要ポイント💡
フレッシュウォーター用とソルト用の2種類

ダヴィンチは当初バス釣り用のものだけでしたが、これがソルトウォーターでもランカーシーバスをはじめキャッチしたことをエレメンツ自らがテストを開始して証明したあと、SW版が待望のデビューとなりました。
見た目のカラーデザインが異なるほか、フックサイズは同じですがフレッシュウォーター用のそれとは異なり
SWは「太軸フック」
になっており、リングサイズは一段大きい#4を採用することでウエイトバランスに対応しています。
このあたりの気になるフックチューンについては後で解説します。
ダヴィンチ190は他ジョイント系とは異なるアクション

ダヴィンチのいちばんの特徴はアクションにあります。
ジョイント系ルアーにありがちな「S字スラロームアクション」ではないことが挙げられます。
S字スラロームは一切しません。
ジョイントルアーですがダヴィンチでは「ツイストロール」と呼ばれる他のミノーなどのルアーによくあるロールアクションをします。
いわゆるアピール系のウォブリングを伴ったウォブンロールですが、とはいえジョイントルアーなのでウォブンロールはとても艶めかしくミノーのそれとは一線を画します。
このことを熟知した上で、ほかのS字スラローム系のジョイント系ビッグベイトと使い分けすることで、より本来の性能を生かせ他とも被らない使い方ができるので、ぜひ覚えておいておきましょう。
アイの接続箇所で変わる2種類アクション
2つのアイからなる異なるアクション
ダヴィンチにはラインを結ぶアイがふたつ用意されていて、
このふたつのアイに接続を切り替えることで2種類のアクションが可能な仕様になっています。
ツイストロールアイ

まずは一つ目。
通常のルアーと同じく鼻先にあるアイ。
こちらに繋ぐとツイストロールアイというアクションをします。入るレンジは表層。水面直下~2.30センチといったところでしょうか。
主観的にみると、どちらかといえばアピールするウォブンロール系です。
ジョイントによるテールのナチュラルな動きと相まってか、どちらかといとローリング寄りのウォブリングだと思います。だけど、派手過ぎるアクションでは決してなく、サスケ裂波などアピール系のミノーによくあるウォブンロールより、はるかに艶めかしい動きが特徴です。
ダイビングアイ

ツイストロールアイとことなり、次は背中にあるダイビングアイです。
ネーミングの通り、こちらのアイに繋ぐと、表層レンジから一変!、前傾姿勢で潜ります。
といっても潜航レンジは50~60センチくらいでしょうか、一般的なシンキングミノーなどと同じくらいの潜行深度です。
そしてこのとき、アクションも変化し、ウォブンロールからバイブレーションのようなブルブルアクションに変わります。
どちらのアイでも速巻きすると…
魅力的なふたつのアクションを生かしきるには、リーリング速度に気を付けなければいけません。
速巻きすぎるとアクションが破綻します
どちらのアイに接続後も、一定のスピード以上に速巻きするとアクションが破綻するどころか、浮上してきてレンジキープすら出来なくなります。
特にダイビングアイに接続したときバイブレーションのような動きをするので速巻きしたくなりますが、リーリング速度上げた途端、トレースコースを外してなぜか斜めにズレ込みながら手元に寄ってきます。
もうこの時点で本来のアクションが破綻している証拠です。
これは決して不具合でもなく、使い手のリーリング速度が合っていないため起こるものです。
どれくらいの速度がいいかは、使っているリールのHGだとかXGだとかいう性能(最大巻取り長)にも左右されるため一概に言い切れません。
従って、自分の手持ちのタックルと、ダヴィンチ190のちょうどよい巻き速度を使っていくうちに編み出していってください。
ダヴィンチ190の使い方(アクションの付け方)

ここからは実際に実釣して掴んだ、一般的にダヴィンチ190のアクションの付け方のバリエーションと基本的な使い方を解説していきます。
ツイストロールアイでドリフト(フラフラアクション)~ただ巻き
前面のツイストロールアイに繋いで、サブサーフェス(水面直下)を、ウォブンロールさせて、ミディアムリトリーブでただ巻き。
一番オーソドックスな使い方になります。
ツイストロールアイで軽くトゥイッチしながらリーリング
あとはトゥイッチしながらリーリングする方法、巻いてトゥイッチの繰り返しではなく…
巻きながら軽くロッドティップを下から上に少しだけ跳ねさせる要領でトゥイッチングしながら巻いてきます。
こうすることで、ユラユラアクションの途中で扁平ボディを左右に振って「ギラッ、ギラッ」とフラッシングすることで遠くのシーバスにも気づかせ寄せてきます。
ツイストロールアイでポンプリトリーブ
ポンプリトリーブとはロッドを寝かせてゆっくりと力を加えながらロッドだけを引いてきてルアーをアクションさせる方法です。
これを単体で行うとよく「さびく」などと表現されることもあります。
リトリーブしながら少しずつロッドをうしろにまっすぐ引くと、ツイストロールしている途中に、前へ素早く飛び出してくるような、ジャーキングに似た演出ができます。
ダイビングアイでダヴィスト
ダイビングアイに繋いで、キャストしたらそのまま潜らせずに水面で小刻みにトゥイッチングをし、水面でジャバジャバしながらギラギラ、フラッシングさせてアピールすると、遠くにいるシーバスにもアピールが可能です。
これは、ダヴィンチマニアの間で生み出された釣法で、「ダヴィスト」と呼ばれています。
ダイビングアイで潜らせてジャーク
ダイビングアイでリーリングをはじめると潜ります。
潜らせたままそのレンジをキープしたままただ巻き。
もしくは、おすすめなのが、潜らせてジャーキングすることで水中でボディをくねらせながらフラッシングします
これがデイゲームで効果的絶大!!
これでアピールして寄せてきて、食わせたいタイミングで巻くのを止めたり、ロッドを持ち上げて浮上させると
下からボッコン!!
ダヴィンチのフックチューン
ノーマルタイプは太軸に

ダヴィンチには、バス釣り(フレッシュウォーター)用とソルトウォーターのSWの2つの仕様があります。
それぞれボディのサイズ形状、アクション等も同じですが、カラーリング以外にフックとリングが異なります。
フックのサイズはいずれも同じですが、バス釣り用は細軸タイプで、SWには太軸が採用されています。
バス釣り用のカラーでも問題ありませんし、フックもそのまま使っても大丈夫ですが、
シーバスなどソルトでバス用を用いる場合には、フックを一段太軸のものへ交換したほうが無難です。
がまかつ トレブル SP-MH #1

リングサイズもバス用が#3、SWは#4です。一回り大きくなっています。
この場合もリングはバス用よりも一段上の#4を用いましょう。
魚を掛けてからのファイト中の安心感が違います。
オーナー カルティバ スプリットリング ハイパーワイヤー #4

掛け重視でツインフック

あとダヴィンチの公式サイトのテスターさんなどがやっているフックチューンがあります。それがおなじみのツインフックに交換する方法です。
僕は、個人的にはこのフックチューンがおすすめです。
何故なら最近のビッグベイトはほとんどがフックアイがスイベル式になっていて、激しい魚のアタックにも追従するように仕上がっていますが、ダヴィンチは固定です。フックポイントが制限されている気がするので、掛けやすく、吸い込まれやすいツインフックにしています。
ダヴィンチは偽物が多い!?

入手される際に、注意点があります。
注意点は偽物が多いこと!
マジそっくりで見分けがつきません!!
自分の友人は某オークションサイトで購入して自分と釣りをしているときに使い始めて最初に、まったく使い物にもならない偽物で、友人はすぐにタックル○リーに持って行ってましたwww
例えばダヴィンチ買うのなら
ボディ尻部左下に「DaVinci 190」の印字があるかチェック
出来るだけちゃんとケースが付いているものを買う
実店舗でも通販でも名の知れた釣り具量販店で買う
出来るだけ新品購入!!
他のジョイントルアーと使い分けできる釣れるビッグベイト
有名なプロのシーバスアングラーの村岡さんが、あるYoutube動画の中で他社のルアーで良いとおもっているルアーはと視聴者さんからの質問に挙げていたひとつにエレメンツのダヴィンチがありました。その理由は「あんな見た目もカッコイイし、しかも釣れるルアー」と言っていたことがとても印象に残っています。
このデザインのカッコよさもありますが、見た目のだけではなくシーバスが釣れるビッグベイトなので使わない手はありませんよね。
そこだけに留まらず、ほかのジョイント系ビッグベイトとは異なるアクション性能を持っていて、他と使い分けできることもまた、特筆すべき点だと思います。
興味持ってるひとは数揃える中の、一つとして1つは持っていて欲しいルアーです。