チニングのアワセの入れ方!アタリの取り方と必ず釣るキャッチ率アップ術

チニングのアワセは感覚で身体が自然に動くまで慣れが必要だと思われがちなのですが、チヌの特有の捕食行動を把握して微細なアタリを見極め「ある」ことを押さえておきさえすればアワセは上手くいきます。

確実にフッキング率が上がるとともに釣果が増えるアワセの入れ方を解説します!

チヌの捕食行動

チヌ(キビレ)の捕食の仕方

※画像をクリックで動画再生

まず上の動画をご覧ください。動画内はキビレです。
餌であるカニにアタックしてくる直前からはじまります。

大体40秒くらいのところで、チョンッとカニを突いて様子を伺い、フェイントを掛けながら45秒くらいに一気に食らいていていきます。

この時点でチョンッとつつくのみ…。前アタリの段階です。このときにアワセを入れても当然乗りません。

そして課題はこのあとです!

食らいついたのが45秒付近でそこから完全に飲み込む54秒まで、約9秒のタイムラグ。この間チヌは人間が熱いものを口にしたときに口を開けたままホフホフしながら歯を動かしているカミカミゴックンの状態です。口を開けて噛み砕いてることがわかります。

これがチヌの捕食の仕方で、最初にツンツン突いて来て、様子を伺ったあとガツンと食らいついてきますが、一気に飲み込みません。

この食らいついてから飲み込むまでのほんの数秒の間がアワセの絶好のタイミングです。食らいついてくる前はもちろん、食らいついた直後も、アワセを入れてしまうとバレてしまうというわけです。

動画のようにアワセのタイミングが9秒もあることは稀だと思いますが、このほんのわずかな飲み込むまでの時間がアワセを成功させるためには大切な要素なのです。

アタリを見極める

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言葉で表現すると、「ゴンッ」、「ワサワサ」、「ギュンッ」www

このゴンッというのが食ってきたとき、そのあとワサワサと噛み味わっています。この「ギュンッ」とロッドティップに重みを感じた時が絶好のアワセのタイミングになります。

「ゴンッ」でアワセることが即アワセ=バラシやすい
「ワサワサ」ここでアワセを入れるとトップなどはバラすので△
「ギュンッ」のあとにアワセることを=聞きアワセ

落とし込みでいうところのこの【聞きアワセ】がいいのです。

そしてギュンッ、このときはすでにロッドティップに重みを感じて、穂先が下がっていると思います。ここで大きくアワセを入れるとほぼ100%フッキングします。

「ゴンッ」、「ワサワサ」、「ギュンッ」この間はボトムズルの場合、ほんとに1,2秒の短い間でのこと。一瞬です。この一瞬“待つ”ことが釣果を大きく左右します。

それでは次からは釣り方別にそれぞれの釣り方に合ったアワセの方法を説明します。

ボトムワーミングの場合のアワセの入れ方

底をゴツゴツと感じ取りながら引いているときは適度にラインは張っている状態だと思います。このときに「ゴンッ」とアタリがあったらロッドティップを下げて前に押し出し一瞬だけラインを送ってやります。

ロッドティップを一瞬だけビヨ~ンッと前のめりに乗せてやる感じでうまくいきます。

そして「ギュンッ」とロッドに重みが乗ったらアワセを入れると上手くフッキングします。この一連の作業を、ほんの0.何秒~1秒の間に行います。

あまり食い気がない活性の低いときは、この間に「ワサワサ」という時間が生まれ、ゆったりと捕食します。もしくは、かじるだけで飲み込みません。このときに焦ってアワセを入れてしまうと大概バレます。

トップウォーターの場合のアワセの入れ方

ポッパーやペンシルでトップウォーターで遊ぶチニングは夏の定番!ただし初めてやる方はバラしがすごく多いのもこのトップゲーム。

食ってくるときに、奥からチェイスしてくるのが見え、水面をドバッと割ってルアーに食らいてくるので、見えた瞬間から心臓がバクバクするので、ドバっと来た瞬間に焦ってすぐ鬼アワセを入れてしまう人がほとんどでしょう。

チヌトップはけっこうスローな釣りだと自分は思ってます。

時間にすると、ドバッと食ってきてからロッドに重みが乗るまで1秒程度あります。けっこう長いですよね。ここで一瞬必ず待ってください。

ティップが思い切り下がって、ロッドに完全に重みが乗ったときアワセを入れます。

これでほぼ100発100中で捕ることができます!

プラグルアーの場合のアワセの入れ方

プラグ(ここではミノーやシャッド、クランク、)の場合、ボトムズルのようにルアーの一辺が地についているのではなく水中に浮かんでいるので、その分アタリもわかりずらいのですが、アワセのタイミングは「ゴンッ」のあとにすぐにくる「ギュンッ」。

ただ巻きでも、ストップ&ゴーのときも同じです。

そこまで神経質にならなくても大丈夫です。「ゴンッ」と「ギュンッ」の感覚はほんのわずかでルアーを引いてくるリーリングさえ止めなければアワセは意外と上手く入れられるでしょう。

真鯛のあたりに似ています。タイラバなどはアタリがあってもそのまま一定の速度でリーリングすることでフッキングさせます。

リフト&フォールの場合のアワセの入れ方

バイブレーションでリフフォやる場合、任意のレンジまでストンと落としたら、ロッドを煽ってまたルアーをリフト(持ち上げる)ますよね?、その際フックにチヌが近づいていればまさにそのときがアワセになるわけです。

単にリフト&フォールを繰り返していればアワセは必然とできます。

なかなか釣果を出すまで難しいのがチヌのプラグを用いたルアーゲームですが、チニングのアワセ方はプラグルアーのほうが簡単です。

バイブレーションで速巻きのアワセの入れ方

この場合もリフフォと同じです、ただひたすら高速リトリーブをしていたら突如、ラインがひったくられる感触がゴンッときます。

一瞬「根掛かりか?」と思うような重たい引きがあります。そのときすでにフッキングしています!高速で巻いているルアーに食らいついてくるので引ったくるようにバイトするからです。

そのあと少しだけ巻き続けると魚の動きで根掛かりでないことが判断できます。巻きアワセですね。そこで一発、念のために軽くアワセを入れてやると完全にフッキングしてます。

これもさほど難しくはありません。

落とし込みの場合のアワセの入れ方

落とし込みのときも、最初に説明した通り、”聞く”という動作が肝心です。

落とし込みでは食い渋りと言って、一度噛んだエサを吐き出してしまうことがあります。ここで吐き出す前にフッキングさせる方法もありますが、食いが甘いときほどバレます。エサはほぼ動かずに停止している状態のものにアタックしてくるので、そのときのアタリの大小を読み取らなければいけません。

糸ふけを取ってラインを張らず緩めずの感じにしておき、「ギュンッ」と穂先に重みを感じたらアワセを入れる聞きアワセがベストです。

アタリだけで乗らない時の対処法

アタリがあっても乗らないことが頻繁に続くようなら、そのときは以下の原因が考えられます。

活性が低く、食いつきが甘い
アワセが早すぎる

ほぼ、このどちらかです。アワセが早すぎる場合は上記で釣り方別に解説した方法を実践で試してみてください。

問題は、「活性が低く、食いつきが甘い」場合です。ボトムズルで釣ると仮定してご説明します。

活性が低く食いが甘いときの理由

こういったときはワーム、フックの順で、少しづつサイズダウンすることで解決できます。

サイズ違いのものを常時揃えておけば問題ないのですが、自分の場合元々使っていたワーム(クローワームの場合)、尻部をハサミで切り落とし長さを短くしてフッキングしやすくしたりもしてます。

ワームが大きすぎたり、フックがデカ過ぎると乗りにくくなります。活性が高いとこれでも食うんですけどね…。

まとめ

いかがでしたでしょうか?これまでチニングでアワセが決まらず悩んでいた人も、自分でも出来そうと感じ取ってもらえたでしょうか。

チヌは口が小さく堅いうえに、あの独特の捕食の仕方でちょっとだけコツがいりますが、気を付けておくポイントさえ頭に入れておけば、そこまで出来るようになるまで時間はかかりません!

この章では使うリグやルアー、釣り方ごとにアワセについて解説しました。上達のカギは、あとは繰り返すのみです。自分の釣り方やどんなルアーで釣りたいのかなどでここで解説したことを覚えてフィールドに出かけてみてください。これまでアワセで上手く捕れていなったチヌが釣れるようになると思います。