チヌのポッパーのアクション、動かし方などについて解説します。
アクションの付け方だけでなく、チヌトップで大事になってくるアワセを入れるタイミングのことや
トップウォーターの釣りにありがちなトラブルを防ぐためのラインとフックセッティングについて詳しくお伝えします。
はやくて7月中旬から9月初旬まで。西日本から北によっていくほどその期間も短くなると言われています。
シーズンが極短く限られた期間にしかなくポッパーでは狙えないためにこの時期にどうにか一匹でもいいから釣ってやろうと頑張っている人も多いはず。
ポッパーなら俺に任せとけと言わんばかりにバサーの人たちもこの時期だけポッパーでのチヌ狙いに参加してくるひとたちもたくさんいてさすがに上手くて挫けそうになりますw
そんな中で日頃からチニングだけやってるけど初のポッパーシーズンを迎える人から、「今年はもっと釣ったるぞ!」っていうこの時期を心待ちにしていたチニングアングラーの方の現状を打破してもらえるために、
ポッパーのアクションとかそのほかいろいろ関連する使っていて感じたことお伝えします。
アクション(動かし方)について【基礎編】

まずは派手に左右に首振ってドッグウォークさせるのではなく、まずロッドティップをあおってルアーを沈め⇒ロッドをもとの位置に戻したるみを作る(このときにリールを巻く)
この繰り返しでポッパーのカップを上下に振って音とスプラッシュを出す基本的な動かし方を何度も繰り返して体得しましょう。
これがポッパーの基本的なアクションになります。着水した時点で大きな音もスプラッシュも出ています(チヌもその時点でルアーから離れています)
着水後はすぐにアクションを加えず波紋が消えるまで少し待って、動かし始めます。
そこからは止めない、止めてもポーズ(丸い波紋の中にルアーが残っている間だけにチョンチョン)程度=波紋が消える前に動かすことが肝心。
チヌはすぐに見切ってしまったらそれ以降追ってこない確率が高いからです。
ポッパーの基本的な動かし方をまず覚えるのには覚えやすくておすすめの動画があります↓
非常に口調も優しく基本の動かし方が理解しやすいです。
適したロッドとアクションの大きさ【初級編】
チニングでもポッパー専用のロッドとかありますけど必要ありません。 今手持ちのチニングに使っているもので慣れましょう。
吸い込みの良いティップの柔らかめのものよりは固めのティップのほうがポッパーにアクション入れるのはラクに行えるのは確かですが、使うポッパーの種類によっても操作の仕方はさまざまでそれもすべて慣れです。
まず自分の持っているタックルで基本動作を習得できたら、ドッグウォークですがこれも達人によれば食いが下手なチヌはバラシやすいのであまり振り幅が広くないほうがいいと言われています。
また、プチュッ、プチュッとスプラッシュ音と一定のリズムで波紋をつくりながら引いてくるアクション。これだけで十分釣れます。というかチは、あまり派手な動きは好まないように思います。
激しすぎない泡と波紋
ドッグウォークは振り幅を狭く
リズムはゆっくり
メガバス POP-X
バス釣り用なのにチヌがめっちゃ釣れる!派手過ぎないサイレントポッパーの名作!
アワセの入れ方【中級編】
ポッパーに食ってくるチヌはいきなり水面をジョボッと飛び出してきてルアーに食らいつくので、瞬間的にすぐにアワセを入れてしまうのですが、水面から飛び出してきてすぐにアワセると大概バレます。
必ず一呼吸置く。コンマ何秒か待ってラインを送ってやるイメージ。
水面から飛び出して食って水中にポッパーごと持っていくと、ティップが沈み込んで孤を描きロッドに重みを感じます。
アワセはその時がベスト!
ロッドに重みを感じたらアワセを入れます。
飛び出したけど重みを感じないアタリならそれは “いらないアタリ” です。そのまま同じリズムでポッピングしていると食い気のある個体は必ず追い食いしてきます。
それでも追って来なければ回収してもう一度同じ個所に投げましょう。
チヌトップのアワセはアタリがあって一呼吸置く
ロッドに重みが乗ってから!
このときにティップが入りやすい乗せ重視のロッドがいいことは言うまでもありません。弾かずに向こうアワセでフッキングさせる必要があるからです。ボトム感度が良いソリッドティップでなくてもいいですが曲がるティップが適切です。
ダイワ シルバーウルフ 76ML-S
ポッパー使うときのライン選択【中級編】
慣れてきたら吸い込みやすくて浮くナイロンリーダーもポッパーのアクションをつけやすくするだけでなく伸びるナイロンは吸い込みもよくなるので変えるといいことが増えるかもしれません。
変えたからと言って劇的に釣果が変わるのではないので、これも普段通りの0.6~0.8のPEに10~16lb程度のフロロリーダーのままでもイケます。
太いフロロ(ベイトで釣る人)とかPEでも0.8以上で釣る人はライン自体が沈んでしまいやすいので、本来水面を動かすポッパーには比重の軽いナイロンリーダーが適しているといわれています。
ナイロンリーダーは浮き、フックへのライン絡みが減る
ナイロンリーダーは伸びるのでバイトに追従しやすい
ヤマトヨテグス 耐摩耗ショックリーダー ナイロン

ポッパーのフック交換【上級編】

チヌはバスなどと違い周りの水ごとポッパーを飲み込んだりしません。口でかぶりつく。この”小さな”(しかも固い)口元にちゃんとフッキングしないとバレやすいです。
このバレるときって大概食ってからランディングするまでのやり取りの時に起こるのが大半。フッキングが浅いとき動き回っている間にフックの向きが逆方向になって外れるんです。
ここからは上級者向けのセッティングになります。
そこでフックの部分がクルクル回るスイベルになっているポッパーとか出てたり。アシストフックに交換したり、横穴タイプのシングルフックに変えてみたりといろいろやってみた経験からいうと…
シングルフックの方が吸い込みやすくバレにくいけどフッキング率は下がると思います。バレても一旦掛けることのほうを優先すると僕はトレブルフックでいい気がします。
要は食ってからのロッドとリールの操作次第でなんとかなります。ドラグが必要なら少し弱めてラインを送ってやり、右に泳いだらロッドは右へ傾ける、左に逃げ始めたらロッドは左へ寝かせる。
釣りに慣れてる人は自然と身についているとロッドワークだと思います。この動かし方でフックはそのままでもバラシは軽減できます。
それでも、少しでもフッキング率を上げてバラシを軽減したいのであれば刺さりがバツグンのダイワのサクサスフックのバラシ難くなるS(スプロートベンドタイプ)にするとかがあります。
僕は一時期ぽっっピングダックのフックを前後共にこれに↓交換していました。
ダイワ D-トレブルフック サクサス 4S
刺さりが抜群に良い!ダイワのSacsusのトレブルフック▼
まとめ
いかがでしたか?ポッパーを使ったチヌトップはドキドキ感も味わえ面白い釣りです。一度釣れると病みつきになってしまうほどです。
ですがご存じの通り食ってきてもバラす…、中々バイトが拾えない時間も長くフリリグの釣りの方が何倍も釣りやすいことは確かなのですが、ここで解説した動かし方やアクションの仕方を取り入れればそれなりにチヌを引き付けられるようになるはずです。
また、ここでいったアワセの入れ方と、ラインやフックのセッティングなど細かな部分にも目を向けられるようになれば、動かしている際のライントラブルも減り、バラシも軽減できるはずです。ぜひ参考にしてチヌトップゲームを楽しんでください。