このページではチヌのワームの選び方についてお話します。
一緒にチヌ釣りしに行った知人や、釣り場であった人たちとリグの話をしているときにふと、わーむのことで自分なりに感じることがあったのでここで記すことにしました。
ワームって色や形状、メーカーやブランドだけで選んでいる人がほとんどですが、ワームにもタイプがあってリグが違えばその特性に応じてワームも変えた方がいんです!!
これまでこの15年くらいの間にたくさんチヌ相手にワームも何種類も試してきた経験から、結局辿りついた答えがここにあります。
主観的ですが、そこを掘り下げて僕の実践する”必ず釣るための”ワームとリグの選び方について解説します。
ワーム選びで大事なワームのタイプ

皆さんが今チニングで使ってるワームは大丈夫ですか?
同じワームでもタイプがあるんです!! ここちゃんと理解して釣りをしていないと、まぐれはあっても安定して釣れたりしないと思います。
その違い【1】浮力
プラグルアーってミノーにしてもペンシルにしても浮く奴と、沈むやつがありますが、それと同じワームにも
シンキングタイプとフローティングタイプがあります。
しかも、ややこしいのが、同じメーカー、同じブランドの中でもシンキングタイプとフローティングタイプがあるということ。
事実みなさんが、よく知る「チヌ職人」、アマジャコとかがその類。こちらには紛れもなくシンキングタイプとハーフフロートと2種類が混在しています。
フロートタイプにはあるけどシンキングタイプにはないカラーとかカラーは共通ではないので、カラーだけで選ぶと釣れないこともい大いにあります。
その違い【1】アクション
最近のルアーは優れた機能がたくさんついています。
もったいぶらずに言うと、ただ巻きでもアピール「勝手アクション」して動くものと、アングラー自らのロッドアクションとリトリーブを入れてやらないと動かないもの(アクション入れることでジャーキングするものなど)があります。大きな違いですよね。これ知らないで使っている人があまりにも多い
具体的には、アームの形で水を受ける面積が異なるので引いてくるとバタバタ動いたり、長さや太さの違いで水流で独特の動きをします。またボディに入ったリブで泡をまとったりするものもあります。それら特性を生かした釣り方をするためには、合わせるリグが大事です。
適切なジグヘッドの選択
ワームとジグの相性選択が大事です。選ぶリグにしても、ラバージグにしても同じです。ワームの特性を生かせるリグを選んで、相応の釣り方をする必要があります。
例えば浮力があり水流だけでユラユラ動く、勝手アクションするタイプのワームを選んだら必ず固定フックではなく遊動式(フックにスプリットリングが付いていて左右上下に動くの)リグにしなければ本来の動きをしません。
反対に勝手にただ巻きだけでアピールする波動系ラバージグヘッドとかに動くワームって合いません。波動系ジグはアングラーの任意の操作で誘うので、必然的にシンキングタイプのクローワームなど、例えばクレフラや、ドライブクローなどほうがしっかりアクションしてくれます。
フリリグには・・・
最近めっちゃやってる人が増えてるフリリグ。ほんとにこれで釣れていますか?正直僕はほとんどやりませんw
基はバス釣りから広まったフリリグは、もとの起源を辿るとデプスのブルフラットというバスワームを使って中国人トーナメンターがやったのがはじまりで、それを見たフィッシュアローの日本人スタッフが持ち帰り日本で広めた経緯があります。
このブルフラットというワームは”スパイラルフォール”といって丸い弧を描きながら、回転し沈んでいく特徴があり、それを生かすために、シンカーをフリーにして先に沈ませて、ワームだけを後からゆっくりスパイラルフォールさせる狙いがあって生まれたのがフリリグです。
・・・・・。もう、勘の良い方ならお気づき方と思います。そうです!
フリリグでどんな釣りしているのか、ズル引きなのかボトパンなのかにもよりますが、フリリグで止めた時にただ沈んでいくだけの(微波動はしている)シンキングタイプより、ボディが起きてふらふらしながらフォールするフロートタイプのほうが適しているんですよね。
例えばほかには…
●直リグやテキサス
デイのリアクションバイトなどボトパン繰り返すなら直リグやテキサスにシンキングタイプのワーム
●フリリグやラバージグにはフロートタイプのワーム
●前撃ち
ノーシンカーやフックにカミツブシなどだけの場合もフロートタイプのワーム
結局フロートタイプ最強!
チニングでよく使われるワームは、落とし込み以外はほとんどがクロー系ワームで甲殻類を模したものですよね。シンキングタイプでフォール中にバタバタしてアピールするものの底にタッチしたらそのままボトムに張り付いてるだけ…。フロートタイプだとボディとアームが浮き上がってアームがゆらゆら揺れてボトムで止めてもアピールしてくれます。
同様にボトムズル引きでも、中層ただまきでもボディを半分浮かせて、勝手にアピールしてくれます。生きてるカニの姿みてください。ベタッと底に張り付いてる奴っていますか?左右のハサミを浮かせて動いてますよね?それです!
極論になってしまいますけど、いろいろなリグでたくさんの種類のワームを試してみて結局フロートタイプのワームって最強よねって答えに辿りつきました。アクション入れても止めても自動的にアピールがしてくれるからです!!
おすすめのフロートタイプのワーム
釣れる順に、使う時のおすすめのリグも一緒にご紹介します。また同じ種類でも大事なカラーによるタイプの違いも解説します。
エコギア チヌ職人 なにわリクエストカラー
独特のオイル付けになっていて追い食い食わせ要素もあるし、僕がもっとも信頼しているワームです。
ただ1点、ボディ素材が柔らかくて針持ちが悪いので、釣れてないのに何度が使ってるうちにフックがズレてきて外れてしまうこともあります。けど、それを加味して考えても釣果がアップします。
使うならチヌ針のノーシンカーまたは、ストレートフックのジグヘッドまたはラバージグ。針持ちが良くないのでオフセットフックには向いてない。
このチヌ職人にはフロートタイプとシンキングタイプがあります。僕はフロートタイプのみ愛用しています。実のところフロートタイプなのは下記の↓
ムーンライトUV
サンセットアピールUV
ミッドナイトインパクトUV
以上3つのなにわリクエストカラーがフロートタイプ。
※バス釣り用のバグアンツなら他にもハーフフロートタイプもあり。

バークレイ バブルスピア 2インチ
僕が絶大な信頼を持って今なお一軍がこれ!SWのソルトウォーター用もあるけど、バス用でもフローティングタイプでカニの匂いがするのでどちらも使えます。
浮いてボディについたリブが泡をまとってチヌにアピール、浮くので勝手にゆらゆらアピールしてくれるのでどんなリグでも使え、釣り方もズル引きからサイトまで、どんな釣り方でも効果を発揮してくれます。

メジャークラフト ファイティングクロー 1.6/2.4
これも仁王立ちするくらい浮いてまるでこぶしを振りかざしているファイターwwのように勝手にアピールしてくれ、なんといっても安いし、中々ない小さいサイズの1.6cmがあるのがいい。
通常は2.4インチで、必ず食わせたいサイトとかバイトはあっても乗らない…食い気が引くそうなときには1.6を用います。合うリグは、テキサスやラバージグ

スミス アマジャコ ハイフロート
もぅだいぶ古くなってきた感じがあるワームですがチニングでは鉄板!?いまだに僕もたまにこいつの出番来るし、信者もいますし釣り具店でも見掛けます。
サイズも小ぶりだしアピールは小さめ。ただこの形はまさに河川や干潟で見るチヌの大好物の穴ジャコそっくり!チニングする場合ひとつはストックしておきたいワームです。
今日は口が堅いな~とか、食ってこないな~なんて言うときや、スレを感じたらアピールを落として小さめのワームでバイトを増やす手段として僕はこれを使います。
ま~いきなりこれからはじめることもあるのですが、それはその時の気分というか、そのときの本日の予感…みたいなものを信じて使います^^
いちばん本物に近いカラーのグリーン/ナチュラルだけ値段が高くて手に入りにくいですw
これも通常タイプとハイフロートタイプがあり、通常タイプは波動系ジグとの併用、もしくはロッドアクションして使います。
カラーはハイフロートタイプが9種しかなく、どちらか片方にしかないカラーもたくさんあり、ややこしいのが公式サイトもタイプの違いでの区分がないので、カラーから選ぶしか手段がないから、※選ぶ時にタイプを間違って買ってしまわないようにお気を付けください。
ハイフロートタイプのカラーは↓
ナチュラルグロー
レッド・レッドフレーク
パール・シルバーフレーク
フローセントオレンジ
アマモグリーン
カモブラック
ブラック・ブルーフレーク
Brペッパー・レッド
フローセントピンク
※末尾に*が付いているのはシンキングタイプとの共通カラーなので気を付けてください。

まとめ
いつも何気なく「釣れるらしい」とかSNSや釣り具店のおすすめで選んでた方、ここでお話したことを頭の片隅にでも入れてもらいこれから購入するワームを選ぶときに思いだしてもらえれば、これからはたまたま偶然釣れた!ではなく自分がやりたい釣り方にあったリグで、それに合うワームを選ぶようにしていくことで、少しでも釣果が増えるはずです。