人気ポッパー、ポップX(POP-X)のインプレ記事です。
フレッシュウォーターに限らず、ライトソルトでも抜群の釣果を叩き出す超人気ポッパーの特徴からヒミツに迫り、未だに高値で取引きされる限定カラーにも触れながら、性能を生かせる適した状況やタックルも解説します。
ポップXの特徴

誰もが認めるメガバスのフラッグシップルアー!ポップXがデビューは1995年まで遡ります。これまでにも本場アメリカでもオールドルアーにポッパーの存在はあったもの、単に筒状のものにカップのついた形状から一変し、まるでベイトライクな造形美ともいうべき外観デザインと相まって釣れるルアーとしてだけでなく、アングラーたちに衝撃が走りました。
「サイレントポッパー」として、左右の移動距離が狭く、控えめなスプラッシュ音のローアピールのポッパーです。それまで派手なスプラッシュ音と大きな振り幅があたりまえだったポッパーに革命を起こしたのです。
そのデザインの美しさと、既存のポッパーとは一線を画す持ち前の性能で今なお人々を魅了し続けています。

レアカラー
釣れるルアーという理由だけでなく、多くのルアーコレクターからもコレクションアイテムとして熱烈な指示を受け続けています。
僕自身も、この外観とポッパーを使ったトップウォーターゲームに魅了されていた時期があって、その頃にこのポップXは何個買ったか覚えていないほど購入しました。(いまは使う奴ひとつだけ残してあとは売ってしまいましたが…。)
毎年年末年始に発売されるメガバス福袋の中身やショップとのコラボによる限定のレアカラーは未だに高値で取り引きされています。
ソルトウォーター使用のSW
ライトソルトでチニングという言葉が出始めた頃、もちろんメガバスからもこのポップXのSWバージョンが発売されました。フロントとリアのフックのサイズが異なった、リアフックがフェザーフックではない、ボラやイワシカラーなどソルト用カラーがありました。BABYポップXにもSWがありました。僕もBASYと合わせて5つほど購入してチヌトップに使っていました。もう15年ほど前の話になりますが…。
公式HPのページは残っているものの現在はSWはどのショップに売られていない様子です…(残念)。
ですが当時からメガバスのプロスタッフの門永さんもSWだけでなくフェザーフックの付いたバス用ポップXでもソルトで釣果を挙げてたし、僕も実際にSWじゃなくてもバス用で釣れたほうが多くあり問題なかったから、ほかのアングラーの人たちも同じような使い方していたのでしょう。
SWじゃなくてもソルトでも使えるし、汽水域でも十分釣れます。
ポップXをインプレ

ここからは、実際の使用感についてお伝えします。
※写真はバス用ポップXを使用したソルトでのチヌの釣果。
アクション(アピール力)
アクションは本当に一言で表現すると”控えめ”のひとこと。ポッピングさせやすくなっているほぼ直立の浮き姿勢でありながら、前後の首振りは軽くシュポンっといった軽いポップ音と波紋のローアピールです。
ドッグウォークさせた際の左右への移動距離も狭く、ターゲットの魚に警戒心を抱かせにくいものとなっていると感じます。
飛距離
リアのフェザーフックが抵抗があるため、重さは約7gなのでそれほど軽すぎることもなくMLタイプのスピニングロッドならばそこそこ飛ばせる感じはします。
リアフックをフェザーからトレブルにすると重さが5gほどになりますが、軽くなっても抵抗が少なくなった分元のノーマルの状態と飛距離はあまり変化がないと思います。
ラインの種類にもよると思いますが、PEとナイロンリーダーであればおおよそ20,30mくらいは飛ばせている印象です。
フックチューン
先にすでに言ってしまいましたが、フックを交換することでアクションを変化させたり、フッキング率を上げたりすることが可能です。
ポッパーのフェザーフックはそれ自体のアピール増加もメリットなのですが、これによってアクションにブレーキがかかることで、振り幅を狭くしたりする役割を果たしています。
逆にフェザーがあるとこれに噛みついてきた場合フッキングが甘くなってしまったり、することもあるためフッキング率を上げるために取り外して、トレブルフックのみにしたり、さらにバラシを減らすためにフロントとリアの両方をシングルフックに交換する人もいます。
注意点
そこまでデメリットではないのですが少しだけ気になる箇所があります。
それが色剥げです。カラーが繊細なので見た目重視で選んだ人は結構気になるかもしれません。
ぶつけたり一カ所にフックサークルが集中したりすると色剥げしやすいです。それも…なんか凹ッとその周辺一帯が落ちてしまったりするんです(泣)
使える(釣れる)得意な場所

ポップXはこのように他のポッパーとは異彩を放っている存在です。これまでのポッパーと違う使い方が必要になってきます。
ベタ凪
無風で水面が波打ってないときにはこのような派手な音と動きを発しないローアピールのポップXが向いています。
波と風がない分、いくら水面であってもスレさせてしまう可能性を完全には否定できないからです。このような状況下ではポップXの右に出るものはいないと思います。
ピーカンドクリア
雲一つない晴天だと、ボトムをいらうかそれともトップかのどちらかになりますよね。けどこういった光が水中に強く射し込み、透明度が高いクリアウォーターだといくらトップでも見切られやすくなるのは確実で、そこをちょうどよく調整してくれるのが、控えめアクションのポップXです。
遠くの魚を寄せて来るアピール力はないものの、警戒心を解きながら食わせのスイッチを入れてやる繊細なアプローチが可能になります。
適したタックル
ポップXの性能を最大限に引き出せるタックルについても解説します。
ロッド
ロッドのタイプはMLがちょうどよいです。Lだと軽いルアーは投げやすく乗せやすくなるのですが、アクションする際に少しティップがブレる感じがします。逆にM以上だと硬すぎる気がします。
長さは僕の場合、シャローで使うことが多いので出来るだけ長い方が広範囲をサーチできると考えているため、僕は7.5ftクラスの長めのものを使っていますが。通常の6.5ft前後でもOKです。
ポップXにはスピニングタックルがおすすめです。
スピニングタックル
MLタイプ
シャローなら長めが有利になる
ライン
ラインについては控えめアクションのポップXはナイロンラインに限ります!! メインラインをPEにする場合もリーダーはナイロンのほうがいいです。
スプラッシュと移動距離が狭いので、比重の重たいフロロだと先にラインが水を切ってしまったり、ルアーよりも先にラインが沈み込んでしまいフックがラインを拾いやすくなるからです。
ましてやトップウォーターの場合、水面を割ってバイトしてくるのでミスフッキングの確率も増えます。そのため伸びるナイロンは理に適っています。
おすすめカラー
気になる欲しいカラーがたくさんあり過ぎて、通常カラー以外にショップコラボやフィッシングショー限定などを中心に、見た目で惹かれ購入したもは数知れずww(だからいっぱい買ってしまったのですが…w)、どれがおすすめのカラーかわからないくらいありました。
おおまかに僕のおすすめを言うと、クリア系もしくはタイガーのアピール系が好みです。これもポップXの人気になっている理由に加味されているデザイン性があるように、本当に釣っている本人のテンションが上がる「これで釣ってやる!」という気持ちがいちばん大事かと思います!
まとめ
いかがでしたか?ポップX釣りをはじめたばかりの人でも一度は耳にしたことのあるorこれから絶対と言いていいほど聞くであろう名作トップウォータールアーです。その名は世界的にも知られているほどです。
もちろん釣れるルアーなのですが、釣り道具を釣るためのアイテムとしてだけでなくコレクションとして所有したくなる惹かれる要素をたくさん持ち合わせていることもポップXの人気の秘密です。
釣って楽しんで皆さんもルアーコレクションの中にひとつ加えてみてはいかがでしょうか。
メガバス POP-X (ポップX)
