ベイトリールへのラインの巻き方を解説いたします。
部屋にあるもので意外とあっさりとできてしまう簡単な方法と、より確実に後々にライントラブルも防げる専用の道具を使ったやり方を解説。
またベイトリールの巻き方の注意点などもご説明して、ラインを巻くときに便利なおすすめアイテムをご紹介いたします。
ベイトリールの糸巻き量

ベイトリールの糸巻き量は、自分のリールのメーカーのサイトや購入した際に入っていた箱の裏面を確認すると
そこに「糸巻量」と記載のある個所があります。ベイトリールの場合ナイロンやフロロカーボンの場合の巻くことのできる最大のラインの長さが記されています。ここで確認をすることができます。

ナイロンとフロロに分けて両方別記してるときもあれば、片方だけの場合もあります。どちらか片方の場合自分がこれから巻こうとしているラインの種類と違っていても大丈夫です。おおよその目安としてみてください。
表記してある数字の左側がラインの太さで、右側が何メートル巻けるかの数値になります。
例えば「12-100」と記載があれば、12ポンドのラインが100m巻けるという意味です。
メーカーが推奨している糸巻き量は最大値です。
目一杯にラインを巻いてもバス釣りなど接近戦でしか使用しない場合50mほど巻いておけば充分であったり、遠投が必要なソルトウォーターの釣りで使うベイトリールの場合は最大まで巻いておくといいでしょうが、MAXに巻かない方がいい場合もあります。
ベイトリール初心者はMAX巻かない方がいい!?
ラインを巻くと当然スプールが重くなるので、キャストしたときにスプールの初速がつきやすくなります。
そのためベイトリール初心者の場合にバックラッシュの原因になってしまうことがあります。
メカニカルブレーキをキツ目にするとかブレーキ調整しなおせばいいことなのですが、それだけでは飛距離が伸ばせなくなってしまいます。
初心者の方は最大糸巻き量の半分くらいからはじめることをおすすめします。
アブガルシアのトモ清水さんも動画で同じことをおっしゃっていました。
ベイトリール初心者の方の場合、幾度か練習や実釣を重ねて、ベイトリールのキャストに慣れてバックラッシュを起こさなくなってきたら本来巻ける量を巻くことが慣れない間も釣りを楽しみやすくなると思います。
身近にあるものでベイトリールにラインを巻く
まずは身近にあるものを使ってやる場合の用意するものは、
・テープ
・ペン、または割りばし
・ロッドグリップ
上記の3つを準備してください。
テープは専用の道具を使う場合にも、ベイトリールに必要な必須になります。
専用道具を使ってベイトリールにラインを巻く
リールにラインを巻くときにとても便利な道具があります。
単にリールに「ラインを巻く」という目的だけならなくても自宅にあるもので出来るのですが、道具を使って巻く場合にはメリットがあります。
それは…
・テンションを掛けしっかり巻ける
・スプールに均等に巻きやすくなる
どうしてもラインのボビンにペンを差し込んで足で固定するやり方だとラインにテンションが掛かっていない状態で巻くので固いハードフロロとかだと巻く力が弱くてゴワつきやすくなりバックラッシュの原因にもなります。
また足で固定して、手でリールを持っていると上下左右にブレてしまい、レベルワインダーの動きに追従することができずにスプールに対して均等に巻けない確率が高まる可能性があります。
これらを防ぐためには専用道具を使うことをおすすめします。
ラインを巻く時に便利なおすすめ道具
おすすめのラインを巻く道具はこちら↓
第一精工 高速リサイクラー2.0
予算があるひとにおすすめがこちら。ガッチリ固定して、しっかりテンションを掛けてラインが巻けます。今回のベイトリールへの巻き方の説明はこちらを利用しています。
ベイトリールのラインの巻き方
ここからは本題!ベイトリールへラインを巻くやり方をご説明します。
①レベルワインダーにラインを通す

まずレベルワインダーからラインを通します。
②スプールにラインをテープで止める
レベルワインダーからラインを出し、スプール上部へテープで仮止めします。

仮止めした状態でスプール一回転させてラインがスプールを1周した状態のところで止めテープを外しラインの先端を持ちます。
③結ぶ為のたるみを作る

ラインの先端を持ったまま、レベルワインダー側からスプールに回っている下の方のラインを引っ張り余分なたるみを持たせます。
④スプールにラインを結び固定する
たるみができたらその部分でユニノットで結び固定します。結び終えたら巻く際に均等に巻けない原因にもなるので余分な端糸は切ってコンパクトにしておきましょう。
このときにレベルワインダーの位置を確認してレベルワインダーの位置とこの結び目の位置がまっすぐになるように位置をずらしておくのが均等に巻くコツです。

専用の道具を使わない場合はここでボビンにペンを通し、リールをロッドのグリップ部分のリールシートにセットしペンを両脚の指先で挟んで固定します。
巻く
専用の道具を使う場合はラインスプールをリサイクラーにセットして、リールをセットしたロッドグリップとラインが一直線になるように構えます。
固定してハンドルを回して巻きとっていきます。

このときにいくつか注意することがあります。詳しくはこのあと解説します。
巻き取るときの注意点

巻き取る方向はラインの出る方向と一直線に
このとき一番注意してほしいことは、手で持っているリールとボビンから出てくるラインが一直線上にすることです。
そうしないとせっかくレベルワインダーが左右に動いて均等に巻こうとするのを邪魔してしまい、あとで確認すると1か所だけこんもりと重複してまいてしまう原因になります。
常にリールとボビンがまっすぐ1直線状にあるように気を付けましょう。
テンションをかける
ラインを巻くときにある程度のボビン側のテンションを掛けておかないと、リールの巻きがゆるくなりベイトリールの場合バックラッシュの原因になりやすくなってしまいます。
リサイクラーなど専用機にはボビンを固定するネジを絞めたり緩めたりすることでテンションを掛けて巻くことが可能になります。
脚で固定しただけの場合にはテンションが掛けられないことも、専用の道具を使って巻くことをおすすめする理由です。
メカニカルブレーキとドラグ調整
ベイトリールの場合メカニカルブレーキが付いていますが、ラインを新しく巻き替えるときには「0ブレーキ」を、いわゆるスプールを指で押させて左右に動かしたときにカチッと動かない状態にしておきましょう。
そうしておくことで、ラインがスプールに対して均等に巻けます。
またドラグは通常使う範囲で、ラインを手で引っ張ったときにギィ~ッとなって出ていくくらいでいいです。ユルユルだとしっかり巻きにくくなってしまいます。
まとめ
正直言うと僕も昔は割りばしなどをラインスプールに通して足の指で挟んで巻いたりしていましたwけどそのやり方だと上手く均等に巻けないほか、テンションが緩くてバックラッシュしやすくなってしまうのです。
スピニングではあまり気にならなかったものの、ベイトでは実釣の際に違和感を感じてリサイクラーを購入して巻き始めたら、時間もはやいしなんせキレイに巻けるようになりました。
もちろんペンや割りばしでやっても構いませんが、やっぱり長い目で見た時にあるとこのあと何年も使え一時的な投資で済みます。買って確実に巻いてライントラブルとおさらばしましょう。





