渋い冬のバス釣りでも「なぜか釣れる人」だけがやってる釣り方とおすすめルアー

冬のバス釣りは釣れないイメージが強いですが、釣りバカは釣れないとわかっていても行くんです。

だって厳しい冬の状況の中でも釣ってる人がいるからです!毎回冬の渋い時期にも一緒にバス釣りして自分だけノーバイトでも1匹でも必ず釣る人がいました。

その人のことを見て真似てやってみた結果から、自分でも釣れるようになった冬のバス釣りの秘策を公開。そのときの実績のあるおすすめルアーも後述します。

冬のブラックバスはホントに釣れないのか!?

北アメリカ原産のブラックバスは冬眠しない
冬になるとブラックバスに限らず釣りにくくなるのはどの魚種でも同じですが、状況的に釣りにくくなるだけでまったく釣れないなんてことはありません。

ブラックバスは元々が日本にはいない北アメリカ原産の魚で冬は冬眠しません。水温が低くなると深場など、水温が比較的高くて安定している場所へ移動してジっとするようになります。

そこを狙い定めて的確なルアー選択と釣り方さえ合えば釣ることができます。

冬のバス釣りはポイント選びが肝心

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水流の影響を受けにくいワンドの奥の浅瀬やクリークは、水量が少ないので日中日差しが当たって日光のエネルギーで水温が上がりやすくなるため、そのあたりにブラックバスも溜まりやすくなります。

水に動きがなく水面がゴミ溜めみたいになっているようなところは、バスがじッと身を潜めている可能性が高いです。

ハイシーズンだと絶対に手を出さないような場所が冬のバス釣りには狙い目だったりします。日光が陰り、日が落ちると水温が下がるのでまた深場へと移動します。

“温排水”に惑わされてはいけない

野池とかで家庭からの排水が流れてくるような場所だと温かい水が流れてきている箇所もあり、そういった箇所はベイトも溜まりやすくなっていると考えられるので打ってみる価値はあります。

ですが、大きなリザーバーにある流れ込みのほとんどは山奥から流れ落ちてきた冷たい水が流れてきているバックウォーターで、そのような場所は逆に水が頻繁に攪拌されていて水温が低くなっている場所なので冬にバスが居る確率は低いです。冬のバス釣りで攻めるポイントではないため、注意が必要です。

冬のブラックバスのメインベイト

真冬のワカサギ。極寒期でもベイトは浅瀬にたくさんいます。

冷たい水の冬でも小魚は意外と元気
冬になると水面付近では目視できるブラックバスは減ってきますが、冬でもギルはよく浅場でも見かけますよね?

冬場でもギルは岸に近いレイダウンの底付近に溜まっていることもあり、浅場でもよく見かけ、ワームをかじってくるなど思いのほか彼らは元気です。

また冬のバスのメインベイトとなるワカサギは、シーズンになるとシャローの水面にもいっぱい出てきます。真冬の激渋の時期に、岸際の水面直下を泳ぐワカサギを追い回しライズするバスを見かけたことがあります。冬でもバス釣りに欠かせないベイトは確実にいます。

2月後半~3月くらいになると稚鮎も湧いてくるリザーバーも多くあります。

冬のバス釣りの釣り方とおすすめルアー

ここからは、冬のどうしようもない低活性なシチュエーションでも実績のある釣り方と、その時釣れたおすすめルアーをご紹介します。

シャッドやバイブレーションでリアクションバイト

シャッドとバイブ|バス釣り,冬,釣り方,釣れる,ルアー

エレキで深場に出なくても、陸っぱりからでも冬のバス釣りでも、手間のかかるリグよりも簡単にできるのが、まずリアクションバイトで狙う方法。

もともと、冬のブラックバスはかなり活性が低く、エサを好んで勢いよく食ってくることはありません。

そこで、食い気があるなしに関わらず反射的にバスに口を使わせるという釣りがリアクションバイトの誘発です。

釣り方はリフト&フォールが冬は効く

定番の釣り方はリフト&フォールです。

ボトムまで着底させたあと、ロッドをしゃくりリフト、ロッドを元の位置まで落としてフォールさせながら、その時に出た糸ふけ分だけリーリング。これを繰り返す釣り方です。

このときロッドのしゃくる加減で、リフトさせる高さを調節できます、上からス~ッと落とすしながらいくこともできますし、

ピン撃ちなど、ロッドのふり幅を抑えればショートピッチで、ストンッストンッと落としながら手返しよく繰り返すこともできます。

目の前に上から落ちてくるエサにジッとしているバスもなりふり構わずパクっといってしまうのを狙うわけです。

バイブレーションやシャッドの早巻きも効果的

ワカサギなどベイトが水面付近にいたり、ベイトが中層に固まっている場合は、シャッドを使い早巻き。

もしくはバイブレーションをボトムまで沈めて、早巻きなども、突然視界に入ってきて急いで逃げてくベイトを見たバスはそのまま素通りさせることなく追って来るのを狙いうちします。

ちょうど無理やり出合い頭に鉢合わせさせる釣り方です。

冬バスのリアクションバイトのおすすめルアー

■ジャッカル トリゴン TN65
他サイズよりも体高がある65が冬バス向き。アウトウエイトの部分でボトムノックしながら引いてもこられるのでスナッグレス効果も高く、泳ぎの安定感にレンジキープ力も良くて、早巻きにも対応する優れもの!

■ジャッカル ソウルシャッド 58SP
中層より上のレンジにベイトがわちゃわちゃしているような状況では、シャッドの早巻きがめちゃ効果的。

サイズは振るわなくても、冬でも結構数釣りが出来てしまうのがこの釣り方。

リグでボトムズル

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こちらも陸っぱりからでもやりやすい冬の釣り方の代表格。

水温が下がり始める12月はまだ3g前後のスモラバでもいいですが、寒くなるにつれて水温が下がる1月、2月にはダウンショットでのディープ攻略が効果的です。

デッドスローフォールでやる場合には、極々軽い0.9gほどのオフセットジグヘッドでゆっくりアピールしながらボトムまで沈めてすることもあります。

12月はスモラバ
1月、2月はダウンショット

冬バスのワームリグの釣り方

狙ったポイントに着水したらクラッチを切ったままカーブフォールで落としていきます。着底してもしばらく置いておくと食ってくることも多いので、そのまま10~20秒ほど放置して、アタリがなければまた違うポイントにキャストするのを繰り返していきます。

ほかの釣り方でも言えますが冬の釣りは「数打って当てる」です。

一度投げてしばらく放置しながらの釣りになるので手返しは良くなく、忍耐が必要な釣り方ですがプレッシャーが強い冬の場面でも1匹を連れて来てくれる破壊力があるのがワームリグです。

冬のリグのおすすめワーム

■レイドジャパン エグダマ タイプ極

■ゲーリーヤマモト レッグワーム 2.9インチ
バス釣り界で超人気のゲリヤマのレッグワームを使用したダウンショットは
冬場のディープ攻略には欠かせません。

ディープクランクでボトムをただ巻き

ディープクランク|バス釣り,冬,釣り方,釣れる,ルアー

沖のディープレンジにリップラップがあるなど、バスが身を潜めていそうな深場のポイントでやると効果があるディープクランクのボトムただ巻き。

4~5メートルは潜らせるディープクランクを使うので、飛距離的にもちょっと陸っぱりからだと難しいです。エレキなどボートで沖に出られる場合の攻略方法です。

冬のバス釣りのディープクランクの釣り方

釣り方は至って簡単、見定めた深場の奥へキャストして根にあるストラクチャーに添わせるようにボトムをただ巻き。

当然ながら、ブルブルと手元まで伝わる振動と引き抵抗を受け止められるタックルが必要になります。スピニングやベイトフィネスでは扱いにくいです。

冬のバス釣りおすすめディープクランク

■イマカツ クランク IK-500R2
良く潜る、スナッグレス効果も高く、しかもリトリーブを止めた時の浮き上りも早い。

■OSP ブリッツマグナム EX-DR
驚異の潜行深度10mまで潜るディープクランク。冬のビッグレイクへボートで挑んだ時に重宝しそう。

深場で意外とハマるメタルジグ

最近出てきた新しいルアーで今の冬のバス釣りの最後の切り札的存在の淡水ジギングルアーです。

ウエイトも4種類あり選べます。

メタルジグの釣り方

これも使い方は早い話がリアクションバイトの誘発です。ジギングの要領でボトムまで沈めて縦方向のジャークを意識しながら巻いてきます。

これも水深があるほうがやりやすく、陸っぱりでは根掛かりが多発する恐れがあるからどうなのか疑問もありますが、飛距離が出るのでそれを生かしての釣り方もできるかと思います。

ジャッカルの公式ほーみページでは陸っぱりゲームでの使い方も記載があるため根掛かりさえ注意すれば出来ないことはないでしょう。

昔弥栄などの大型のリザーバーの冬に水深がある場所で、「ソルトジギングのメタルジグしゃくってみたら釣れるんじゃね」的な発想はあながち間違っていなかったということでしょうかww

■ジャッカル 利刃 リジン

まとめ

冬のバス釣りは厳しい環境との戦いですが、決して“釣れない季節”ではありません。むしろ、寒さの中で手にした1匹は、ほかの季節とは比べものにならないほどの喜びを与えてくれます。

なぜあの人は冬でも釣っているのか?──そんな疑問から上手い人の釣り方を観察し、実際に使っていたルアーやアプローチを知ることで、冬でも確かな再現性が生まれました。

冬のバスは確かに難しい相手ですが、行動パターンを知り、適したルアーを選び、丁寧な釣りを積み重ねれば必ずチャンスは訪れます。今回紹介したポイントを参考に、ぜひあなたも冬の価値ある1匹を手にしてみてください。寒さを越えて出会うその魚は、きっと忘れられない特別な存在になるはずです。