24ツインパワーのインプレです。
購入してから約1年半使ってみてからの感想ととともに、旧モデルからの乗り換えだったので、新しく加わった新機能や変更されて良かった点などを、率直にまとめてみました。
実釣で感じた僕なりの感想も購入を検討されている方の後押しとなれば嬉しいです。
24ツインパワーの進化した点
まずは実釣インプレの前に、今回の24ツインパワーの旧モデルからの進化した見た目のデザインや、24ツインパワーから新しく加わった機能について解説していきます。
デザイン

新しい「24ツインパワー」は、前作の派手さを控えめにし、より洗練されたデザインへと進化を遂げました。旧作の特徴的なカギ爪模様にゴールドを配した鮮やかなデザインから一転、今作ではシルバーやガンメタルを基調とした落ち着いた色合いに変わりました。これが新しいデザインの主役となっています。
この変更は好みが分かれる点かもしれませんが、黒とメタルベースの組み合わせは、多くの人にとって魅力的な見た目を提供することに成功しています。
黒とメタルベースのデザインは、まさに「見た目は15に近く、質実剛健!」という言葉にふさわしい、釣りを愛する人々に釣している間の所有欲など満足度も提供してくれます。
スーパースローオシュレートとアンチツイストフィン

皆さんの予想通り24ツインパワーには上位機種のステラやヴァンキッシュと同様に、待望の「スーパースローオシュレート」機能(密巻き)を搭載しています。この技術により、キャスティングやリトリーブ時のライン管理が飛躍的に向上しています。
特筆すべきは、この機能がモデルチェンジ前年発売の23ストラディックにはなかったことで、現時点でシマノのブランド中ツインパワー以上のクラスから密巻きが採用されるようになっていることがわかります。これによりツインパワーはシマノのラインナップで一層際立つ存在になりました。
また、ベールとスプールの間の糸絡みを防ぐアンチツイストフィンも新たに装備され、釣りの効率と快適さを大きく向上させています。
バリアコートスプールリング

「24ツインパワー」に搭載された「バリアコートスプールリング」は、23ヴァンキッシュには採用されていないステラと同等の技術で、この点が特に注目に値します。
スプールエッジに施されたこのコーティングにより、スプールエッジの置き傷など傷つき難さが大幅に向上しており、長期間の使用でもその品質を維持することができます。
これは、シマノが「24ツインパワー」の開発において、質実剛健を極めた証しであり、より高い剛性にも一役かっているはずです。
ドラグ

ドラグ内部のワッシャーには新素材でつくったデュラクロスが採用されていて耐摩耗性が一段と向上しています。
重さに変更なし
新しい「24ツインパワー」は、その自重において前作「20ツインパワー」とほとんど変わらないレベルを維持しています。一部の番手では±5gの軽微な増減が見られるものの、全体的には大きな変化はありません。
これは、1世代前の20ツインパワーが既に前々作「15ツインパワー」のアルミ合金製フルメタルボディから一部強化樹脂を用いることで剛性を保ちつつ軽量化を図っていた成果です。
24ツインパワーの定価
「24ツインパワー」の価格設定は、現在の経済情勢と材料費の高騰を考慮すると、やや高めに設定されているのかなと思います。なんでも釣り具は高くなっている時代ですからやむを得ません。
しかし、この価格差は驚くほどのものではなく、シマノのリールラインナップの中でコアソリッドシリーズのステラに次ぐクラスの位置づけにあることを考えれば、納得のいく「適切な価格」と感じられるはずです。
もはやこの価格でこの性能ならば返ってコスパが高いともいえるでしょう。
購入したのはC5000XG

僕が今回購入した番手はC5000XGです!発売開始前から公式サイトでは情報が出ていたので見て最初からこれを買うと決めていました。
同年1月のフィッシングショーでモデルチェンジが発表されて、すぐに予約注文してました!! けど…届いたのは同年の5月ぐらいでした(汗)w
それはさておき、僕はこの24ツインパワーは20ツインパワーからの買い替えになります。その際も同じくC5000XGを使っていましたので番手に迷いはありませんでした。僕はこの番手でショアジギングorショアキャスティングと秋冬のランカーシーバスに用いています。
シマノ 24ツインパワー C5000XG
| 自重(g) | 265 | 最大ドラグ(kg) | 11 |
|---|---|---|---|
| 巻き取り長(cm) | 101 | 巻糸量(m) | PE/1.5-400, 2-300 |
| ベアリング数 | 9/1 | ハンドル長(mm) | 57 |
24ツインパワー実釣インプレ
ここからはロッドにセットして実釣した際の、率直な感想のインプレッションです。
巻き心地

ステラを筆頭に剛性と巻きの滑らかさを追求するシマノのコアソリッドシリーズにカテゴライズされるだけあってツインパワーの巻き心地の滑らかはさ一級品☆彡
巻いていることを忘れてしまうほどの滑らかさがあります。投げて巻くを繰り返すただ巻きだけの釣りでもリーリングが苦になりません。
密巻きの恩恵

この密巻きはすでに体験していたので、はじめではありませんが旧モデルの20にはなかった機能なので、ツインパワーではどんな感じか気になるところでしたが、正直あまりよくわかりませんでしたww
密巻きによるライン放出がスムーズになったことで、若干の飛距離が伸びているのかわかりませんが伸びていても50cm~1mくらいなものでしょうから、計測して比較しない限りわからないと思います。
そのことを唯一証明するのが、この密巻きは、強風時向かい風のときに上手くタイミングが合わないとラインにエアーノットが出来てしまうことがあります。
「密巻きはいらない」と、言ってる人も散見されるのはたぶんこういったことを言ってるのだろうと思うけど、僕はこれで何かしら恩恵を受けているのならば何ら問題なくむしろ有難くおもっています。
キャストフィール

密巻きによる飛距離の違いはわかりませんでしたが、ロッドを振り抜いた際のラインのスムーズな放出は、清々しいほどキャストフィーリングで感じ取ることができます。
組み合わせるロッドやラインにもよると思いますが、今回1.5号のPEを巻いて10ftのMHロッドでキャストしてめちゃくちゃ心地よいラインの送り出しを感じました。
ラインローラーのビス

気づいていない人もいるだろうし、気づかなくても何の問題もないのですが、あえて触れて僕から伝えたいことがあります。
このローターとラインローラーが付いたアームを固定するビス
ここ22ステラにおいて3000番以上の番手でガタツキや異音の原因になっていた箇所で、その当時は見た目にも配慮した外側からは被せるだけのビスになっていて高級感のあるデザインに合っていたのですが、内側から小さいビスで締め込むタイプでキャストするたびに緩んでくるんです。。。
これは次の年に出た23ヴァンキッシュには採用されておらず、(ほか密巻きやアンチツイストフィンは採用されているのに…)以前からあった丸いビスに戻されていましたから、はやりダメだったのでしょう。そこからどう対処するのかと思っていたら、24ツインパワーではこれまでの丸形から見た目と機能を両立させたような新たなタイプになっていました。ここにもシマノの開発の苦悩が伺え知ることができます。
ここも進化していてガタつくこともなく何の問題も感じずに使うことが出来ています。
圧倒的な剛性感

たわみを一切感じさせない圧倒的な剛性感を感じます。
Ci4+などの素材でかけでつくられた軽いボディのリールだと番手が同じでも大型魚を掛けた時にファイト中巻き取る際に、なんとなくリアが滑る感じがするのですが(気のせいかもしれませんが…)、この24にツインパワーでは、どっしりとした感覚でドラグ出しっぱなしの状態でハンドル握っていても圧倒的な剛性の強さを感じ取れます。
まとめ

24ツインパワーの僕が使ってみた感想と今回追加された新しい機能について解説してきました。いかがだったでしょうか?検討中の方ももっと欲しくなってきたのではないでしょうか。
まさに質実剛健を実直に具現化しているようなリールだと思います。ライトショアジギングやライトショアキャスティングはもちろん、リール本体の強さを求めるアングラーの方にはライトソルトやバス釣りでも力を発揮できる優れたリールだと感じます。
見た目も旧作よりも派手さがなくなって渋くなってより強さをアピールしているように感じられ僕的にはかなり評価点がアップしました。
また、24ツインパワーにはこれまでのパワーと高剛性はもちろんのこと、密巻きなど新たな次世代の技術が盛り込まれている間違いなく強さと美しさを兼ね備えた上位機種です。気になっている方はぜひ手に取って良さを体感してみてください。
