台湾で食べた鱔魚意麺(シャンユィーイーメン)を日本で釣れた魚でアレンジして作ってみました。
現地では日本でいうカレーやうどんみたいに普通にどこのお店でもある名物料理です。最初は恐る恐る食べたのですが、その美味しさにビックリ!
これは日本に帰ってぜひ他の魚で代用してでもつくって皆さんに広めたいと思い今回、僕のアレンジレシピをお披露目します。
鱔魚意麺(シャンユィーイーメン)とは
鱔魚意麺(シャンユィイーミェン)は、台湾の台南市を代表する名物料理です。
鱔魚(日本でいうタウナギ)と台南特有の平打ち縮れ麺「意麺」を、玉ねぎ、またはニラなどとともに甘酸っぱいタレで炒め煮にした魚をつかった麺料理です。
とろみがついたスープに意麺が浸かったもの(焿)や、スープなしのあんかけ焼きそば風(乾炒)があり、プリプリした食感のタウナギと、もちもちとした意麺の組み合わせが特徴の台湾では屋台でも頻繁に食されているポピュラーな料理です。
材料の確認
タウナギは日本では食べる習慣がなく、入手するのも困難です。自分で田んぼのそばの用水路をあてどなく探せば捕れなくはないのですが…。
これを最初に食べた時に「これ日本で釣れる魚で代用できそう」だと感じていたので、早速釣れた魚でつくってみました。
【2人前】
魚の切り身 100g
焼きそば用蒸し中華麺 2玉
塩・こしょう
ごま油 適量
●甘酢あん
ピーマン 1個またはニラ
たけのこ水煮 1/2本 なければ玉ねぎ
醤油 小さじ2
黒酢 大さじ1
オイスターソース 大さじ1
砂糖 小さじ1
水溶き片栗粉 水100cc + 片栗粉小さじ1
ごま油 小さじ1
魚に合わせる野菜は玉ねぎが多かったです。日本に帰って調べたところニラを使うこともあるようです。ですが、僕は味と食感の変化のためにピーマンとたけのこを使って、オイスターソースも加えてチンジャオロース風に仕立てました。
面は意麺もまた入手困難で乾麺なので先に下茹でしなければいけないので、日本のスーパーでもある焼きそば用の蒸し中華めんを使います。あまりやすい麺だと水っぽくて美味しくないものもあるので、量的にも麺を味わう料理なので、ここはケチらずにしっかり小麦の味がする焼きそば用の麺を選びましょう。
この料理に合う魚
本来はタウナギを用いてつくる料理なので、ほぼ白身でも川魚独特の風味や、磯臭さが残る海水魚が向いています。
あまり淡白すぎる白身魚ではあんの甘酸っぱさに負けてしまうし、青魚ではクセが強すぎて麺とも相性がよくないです。今回はチヌを用いました。
ウナギ・タウナギ
ニゴイやウグイ
チヌ
スズキ
ボラ
ナマズ
アカエイ
つくり方
まずは先に魚と野菜をカットしておきます。

魚はしっかりと小骨まで取り除き皮付きのまま、2~3センチくらいの幅にカットしておきます。

たけのこはマッチ棒2本分くらいの棒状にカットして、アクと缶臭さを取り除くために流水にさらしておおきます。

ピーマンも縦半分にしたあとたけのこと同じくらいの幅にカットし、ザルにあげておきます。
この段階で甘酢あんの水溶き片栗粉とそのほかの調味料を分けて、分量を量っておきましょう。あとで炒めながら加える時にサッと手早くできます。
魚を焼く

先に魚に薄く塩こしょうをして、フライパンを熱し、ごま油を少量敷いて焼き魚に火を通しておきます。皮目まで焼けてしっかり火が通ったら一旦フライパンから取り出して、器など別の場所へ置いておきます。
麺を炒める

魚を取り出したフライパンをそのまま、ごま油を加えて麺を入れ軽く全体に塩こしょうをしてほぐすように油を絡めながら炒めていきます。
カリッとした麺がよければ、あとであんかけにして食べるので油を多めに敷いて揚げ焼きのようにしてもいいでしょう。
炒め終えたら皿に平らに盛り付けておきます。
野菜を炒める

ごま油を小さじ1加えて野菜を炒めます。

火が通ったら水溶き片栗粉以外の調味料を入れて、絡めるようにさらに炒めます。
魚と野菜を合わせる

ここで一旦取り出しておいた魚を再度投入して、野菜とあわせて調味料を絡めていきます。
甘酢あんに仕上げる

魚と野菜に味が絡まり火が通ったら、水溶き片栗粉を加えて全体に馴染むようにかき混ぜて、甘酢あんに仕上げます。
あんかけにして完成!

皿に先に盛りつけていた、焼きそばにアツアツの魚と野菜の甘酢あんを上からかけて完成です!
甘酢あんのなんともいえない甘酢っぱさとオイスターソースが魚にも麺にもよく絡まっていてめちゃくちゃ美味しいです!
さらっと一気に食べてしまう美味しさなので、また食べたくなる魔力を秘めています。今回は2人前としてつくりましたが、麺2玉でもひとりで食べれる味です。
ぜひ一度作って試食してみてください!その美味しさに驚くはずです^^/