シーバスの長潮や若潮のときの釣り方!狙うポイントからおすすめルアーによる攻略方法

シーバスの長潮と若潮のときの釣り方を解説します。

本来であれば潮の動いているときの方が釣りやすいのは言うまでもありませんが、潮周りが悪い日でもそのときのシーバスの状況を理解しそれに基づいて釣り方を考えさえすれば釣れないことはありません。

ここでは長潮と若潮のシーバスの状態とおすすめのルアーによる釣り方を解説いたします。

長潮と若潮でもシーバス釣行に行きたいと思っているアングラーはぜひ参考にしてください。

長潮や若潮の時シーバスはどうしてる?

まずは長潮や若潮など潮の流れが弱いときにシーバスはどんな状況でどのような場所にいるのかを理解しておく必要があります。

最初から簡単にまとめてみると…

●行動範囲が狭くなっている
●食い気が弱く、スイッチが入りずらい
●ストラクチャーなど身を隠せる場所でジっとしている
●レンジが下がっている

こんな感じです。

これらを見て、「めちゃ釣り難い状況じゃないか!」と思った人が多いと思います。最初は自分のそうでしたから当然でしょう。わざわざ状況が悪い日に行こうとは中々思えませんけど、

自分のスケジュールの都合が合わなくてたまたま取れた休みの日が長潮や若潮の日だってあります。

だからと言ってシーバス釣りに「行かない」とはなりません。どうにかして釣れる方法がないのか実践から模索しに行きたくなるのがアングラーの性ですw

上で簡単に表した潮の流れがないときのシーバスの状況を理解していれば、あとはそれらに見合った釣り方をすれば釣れるのです。

シーバスハンターとして有名なBlueBlueの村岡さんも同じことをおっしゃっています。

大潮や中潮の方が釣りやすいものだけど、長潮と若潮もスズキを釣るだけなら容易である。 スズキは流れに付く魚ので、潮の流れが無ければ他の要素で起こる流れに魚は支配されるので、それに合わせればいいだけの話。出典:村岡昌憲|東京シーバスネット

ここからは上記で記したシーバスの状況を元に、ひとつひとつ的を絞ってポイント選定や釣り方を解説していきます。

シーバスで長潮や若潮のポイント選び方

長潮や若潮のときのシーバス攻略でポイント選びはもっとも重要になります。

潮周りが緩い場合のポイントを選ぶ際には2つの目安になる基準があります。

風や反転流など自然に流れが生まれるポイント

流れのある場所|シーバス長潮と若潮の時のポイント

そもそも長潮や若潮では流れが起こらないと仮定すると、流れが自然に起きやすくなる場所をまず見つけることが大切です。

もっともシーバスが着きやすいと思っているのが「反転流」です。

自分がメインにしている河川を最初に説明すると、河川の大きく湾曲したカーブの部分や本流に支流からの流れが刺してくる合流地点などです。

上の写真で言うと右奥から流れてくるのが本流で、左奥から支流が合流していますが、その手前の波紋が出ている場所が狙い目になります。

また、長い防波堤で囲まれた奥まった漁港の潮が出入りするみお筋の入り口付近なども反転流が起きやすい場所です。

自然に流れが起きる場所とは、水面に吹き荒れる風で出来る流れが起こる場所なのです。天気やその日の風速が同じでも小型河川よりも大型河川の河口や地形の変化がある磯などはこの風による自然な流れが起きやすいと感じています。

これらのポイントは自らのフィールドに足を運んで自分で見るしかないのですが、Googleマップなどで怪しそうな場所をまずいくつかピックアップしてアプリなのでその場所の地形と水深を確認して絞り出していき、

その場所へ行ってみて判断します。自分はこの方法で長潮と若潮のときに行くポイントは自分の中で2,3箇所見つけることができています。

シーバスが身を隠せるポイント

ストラクチャー|シーバス長潮と若潮の時のポイント

行動範囲が狭く、橋脚やリップラップ、アシの際などシーバスが身を隠せるようなストラクチャーを探します。

このときベイトの存在が確認できなければ望みが低くなってしまいますが、ベイトがいなくてもこれらのストラクチャーのレンジが低い場所に居着いていることが多いです。

そのためこれらの狙い定めたポイントをできるだけ範囲を絞ってタイトに打っていく必要があります。

●河川のカーブや奥まった場所
●河川の支流が流れ込む合流点
●漁港のみお筋の入り口付近
●地形変化が複雑な場所

長潮や若潮のシーバスのおすすめルアーと釣り方

長潮や若潮のシーバス釣り方

釣り方とルアー選択を説明する前に冒頭でお話した潮の流れがないときのシーバスの状態をおさらいしてみます。

●行動範囲が狭くなっている
●食い気が弱く、スイッチが入りずらい
●レンジが下がっている場合も多い

これらの要素を踏まえると、

行動範囲が狭くなっている=ピンポイントを的確に狙える飛距離が望めるルアー
食い気が弱く、スイッチが入りずらい=強アピールやリアクションで食わせられるルアー
レンジが下がっている場合=潜ってくれるボトム攻略可能なルアー

ということが判断できます。

やっぱりここぞのシンペン

サイズが小さく良く飛ぶ小型のシンキングペンシルでタイトに
長潮や若潮のときは最初からアピール系のルアーを持ってくると早くスレさせてしまうこともあるので、初めはアピールを抑えたシンキングペンシルを持ってきます。

シーバスが居着いていそうなポイントを見定めたらストラクチャーの際や橋脚などの明暗部の狭い範囲を意識してそれらを的確にトレースできる場所へキャストすることが肝心です。

最初はゆっくりただ巻きでコースを通してみて、それでも反応がない場合には食わせのポイントの奥へ長い柄れて食わせようと思う個所に近づいたらその場所だけ軽くジャークを入れながら巻いてくるとリアクションで食わせられることがあります。

マングローブスタジオ マリブ78
小粒でもよく飛び飛距離も申し分なく、狙った狭い範囲でもタイトにキャストでき、時々入れるジャークにも対応できるシンキングペンシルなので長潮や若潮のシーバス攻略に適したルアーです。

強ウォブリング系ミノー

手っ取り早くアピールの強い強い波動を起こす強ウォブンロールするミノーをサーチベイトとして用いて広範囲を探ってみるのも手です。そこにシーバスが居れば食ってくる可能性が高いです。

スレも立ちやすいルアーなので反応がなければ、即移動しましょう。

アイマ サスケ 裂波 120

もう飛距離、強いウォブンロールと聞いてこれしかないでしょう。他にはラパラのCD9とかもいいですが飛距離がいまいちなのでサスケ裂波がおすすめです。

ジャークベイトでリアクションバイト

6月の梅雨時期以降から冬の途中くらいまでなら、ジャークベイトを使って食い気のないシーバスに無理やりスイッチを入れさせるリアクションバイトを誘い出す釣り方も大いにありです。

メガバス ワンテン+1 SW

ほぼほぼミノーでもジャーキングは可能ですが、ここはジャークベイトで。ソルトで使えるジャークベイトとして有名なワンテン+1は重さもありレンジも入るのでシーバスにも向いています。

バイブレーションでリフト&フォール

スレさせにくい小粒、微波動系バイブレーションで下のレンジを探る
シンペンで水面直下から中層をサーチしてきても反応がなかったとしたら、同じ場所のミドルレンジ~ボトムを探ってみると居る可能性があります。

その場合同じようにアピール系を用いるよりは、ボトムに落ちている=活性がすこぶる低い…。ことも考えられるのでスレさせ難く食わせやすいミニマルサイズのバイブレーションを用います。

ほとんど動かない微弱な波動のアピールの少ないバイブレーションを用いて、狙ったコースをリフト&フォールでゆったり探っていきます。

ただ巻きにフォールを組みわせただけでも良く、フォールの時は一旦リーリングを止めてベールを返してフリーフォールでまっすぐ落としてやるのがキモです!

アピア アップライジング 59
バイブレーションとは思えない超微波動で食わせサイズの小型バイブレーション。昨今のタフなコンディション下にマッチしたルアーで、リトリーブ中とフォール時にも常に水平姿勢を保つ特性は潮の流れのないときリフフォでのシーバス攻略の強い味方になります!こんなに小さいローアピール系ですが賢くなっているランカーシーバスも食わせることができます。

ワーミング

超微波動系ワームを使用してナチュラルアクションで攻略
長潮と若潮のときは自分は上記の2通りの釣り方がメインになりますが、応用としてワーミングが有効な場面もあります。

ただこの場合もローアピールのワームをセレクトする必要があるので、潮流の境目とかロッドを伝ってくるわずかな情報を見極められる人の方が釣りやすく初心者には少しハードルが高いかもしれません。

潮の流れの有無に関わらずハイプレッシャーな状況では波動が少なく、ナチュラルなワームが効果を発揮することが多くあります。シンペンやバイブレーションではアタリがない場面で最後の切り札的に使ってみるといいです。

基本ゆっくりただ巻きでいいです。もしくは流れの中に入ったら強引に巻かないで乗せて流してやる釣り方もOKです。

ダイワ モアザン ミドルアッパー
ほぼただの棒wのような水流を感知してわずかに動く柔らかい素材で作られているミドルアッパーはスレているポイントやシーバスには効果が高い。

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長潮や若潮のときのシーバスが釣れる時間帯

長潮や若潮のシーバス時間帯

長潮は数ある潮周りの中でももっとも満干の差が小さく潮が動かない時であり、若潮はそのあと来る中潮になる一歩手前であり、潮汐表などを見てもほとんど平面でなだらかにしか動いていないことがわかります。

ですから自分の場合潮止まりだろうが、長潮や若潮のときには行く時間帯や時合は気にしないで出掛けています。

多少でも潮が動いているときのほうが良くそれに越したことはありませんが、元々動いていない状況でここで解説したポイントに行って適した釣り方さえしていればどの時間帯に行っても同じだと思っています。

強いて言うならば、それでも釣りやすくなるのは、場所や潮流の影響意外にシーバスがエサを捕食しやすくなる時間帯は、やはり夕マズメだと思います。

これに下げが加わると捕食してきやすくなる状況が生まれます。

シーバスは長潮や若潮でも釣れるまとめ

釣り好きというのは、一度釣れた方法を何度か試してみるうちに違う釣りがしたくなるものですが、これまで釣りにくいとされていた長潮や若潮のときのシーバスの釣り方のコツを掴んでしまえばおのずと釣行回数も増やすことができます。

釣りにくい状況だからこそ1匹釣れたときの達成感もひとしおです。

難しいとされる要因をひとつひとつ掘り下げて解決していけば釣れないことはないのです。

これからのシーバスのテクニック上達のためにも長潮と若潮のときにもチャレンジしてみてください。こうすれば釣れるのかと実感してもらえるはずです。

●反転流が起こるポイント選択
●シーバスが身を隠すストラクチャーなどをタイトに攻略
●ルアーは強アピールを意識