フラットフィッシュのフックのおすすめをご案内します。
ヒラメやマゴチなどフラットフィッシュ系の魚を確実にフッキングに持ち込み、バラシをできる限り減らすためのフックの選び方と、サイズの目安なども解説し、
後半で僕の実績のあるヒラメのおすすめフックをご紹介します。
ヒラメのフックの数が多いのにはワケがある!

刺さりやす、掛けやすさ重視!でいくと増える
ヒラメやマゴチ釣りの場合、一般的にフックをツインやトレブルにしたり、取り付ける数を増やす傾向がみられます。ヒラメやマゴチというのはエサを吸い込まずに噛みついて捕食するから掛けやすさ重視でこのように数が増やされています。
噛みついているので強いガツンとくるアタリがあっても、一部を噛んでいるだけのときにアワセをいれたところで掛けられないこともあります。また意外に鋭い歯を持っており、針掛かりが悪いです。
タチウオやサワラが歯が鋭すぎてフッキング率が低いといわれているのと同じです。
こちらの動画をご覧ください↓
釣りぽ TSURiPOさんが水槽のヒラメに活きた小魚を与えたときの映像です↓
※サムネをクリックで再生します。

このような理由から少しでも掛けやすさを重視して、フックを複数つける=フックポイントの数を増やす。フッキング率をあげるための策として用いられます。「そこまでたくさんいるのか?」という説もありますが、理に適っているので、やったほうがいいです。
ただし増やし過ぎは禁物です! 多ければ多いほど、注意も必要になってきます。フックが多いとラインを拾ってしまうことが増えライントラブルも増え、空力的に飛距離も若干落ちるしワーム本来の動きを損ねてしまうこともありますから、注意しましょう。
フックの数はどれくらいが適切?

特にワームとジグヘッドの場合はあまりに多すぎてもワームが持つ本来のアクションを損ねる形になってしまうことにも成りかねないので
ワームやルアーのサイズである程度フックの数を決めておいたほうがいいです。
●10cm(4インチ以下)なら上下に一つずつ
●12cm(4インチ以上)なら上に一つ、下フロントに1つ、シャフトやワイヤーでベリーに1つ
※上一つというのはジグヘッドの上向きのフックのことです。
これくらいの数が適切だと思います。
オーナー P-21 ヒラメシャフト
フロントアイに接続してベリーにお好みのフックを接続できるヒラメ釣り用シャフト。
サイズは小さい方がフッキングしやすい

ヒラメは青物やシーバスなどと同じフィッシュイーターですが、ルアーを吸い込まずに噛みついて捕食する噛みつき型の魚です。噛みつき方の魚の場合はフックのサイズが小さいほうが刺さりやすく、掛けやすくなりフッキング率があがります。
また、中層から上のレンジを泳がすよりもボトム付近をトレースすることが多いフラットフィッシュの釣りは、小さいフックの方が可動幅が狭い分だけ障害物をかわすスナッグレス効果も期待できます。
フックの数を増やし、フックポイントを幅広い位置に分散させていて、フック自体は小さめがベストです。
フックサイズの目安
じゃあ、どれくらいのサイズがいいかというと・・・
●10cm(4インチ以下)なら#6~#8
●12cm(4インチ以上)なら#4~#6
●ジグヘッドのアシストシングルは#2
ヒラメルアーのフックおすすめ
それでは順を追ってヒラメ釣りで実績のあるおすすめフックをご紹介します。
ダイワ D-MAX ヒラメ トリプルSS
フックポイントを増やすという意味では、トレブルフックに軍配が上がります。
これはまさに噛みつき型ヒラメのための専用設計。安心の刺さり、抜群のサクサスフック!イチオシです☆彡
オーナー STX-45ZN スティンガートリプルエクストラ
ラウンドベンドでもスプロートベンドでもない、掛けやすさとバラシ難さ、強靭さを両立させた次世代型の形状をしたトレブルフックは、鋭く細かい歯で噛みつくヒラメのミスフッキングを防いでくれます。
がまかつ ツイン RB-M
掛けやすさバラシ憎さでいうならコレ!
掛けやすさと、スナッグレス効果でいうなら、僕が絶対的な信頼を寄せているツインフック
フロントに着ける場合は、2本の針が前を向くように取り付けるのがおすすめです。根掛かりは増えますがその分フッキング率は向上します。
がまかつ RB-M
もう説明不要の、ヒラメやサーフのシーバス、中型青物でもトレブルフックの中では絶大な人気を誇っています。
ヒラメにはRBタイプがおすすめです。
カツイチ デコイ WA-21 ワイヤートレブルアシスト
ナイロンコートワイヤーにYS-21のトレブルフックがはじめから搭載された便利なワイヤーフック。YS-21の使用をお考えで、長いワームでベリーまでつける場合に先に紹介した別売りワイヤーを購入する必要がなくそのまま使えるので、面倒を省きたい人にはこれがおすすめです。
サイズはMで#6、Lで#4になります。Sだと少し小さく感じます。

ささめ針 TEN2W ヒラメトリプル
こちらはささめ針のヒラメ専用トレブルフック、フックポイントがナイフエッジポイントになっていて刺さりやすくなっており大型の座布団ヒラメにも効果ありとの声が寄せられています。
カツイチ デコイ Y-S21 トレブル
以前ずっとこれまばかり使っていたトレブルフックがこちらです。ショートシャンクで刺さりやすくて、カーブになっているワイドゲイブのため掛けた後のホールド感が違います。また強度があるため根掛かりもフックを曲げずに外しやすいです。
ヴァンフック ジゲンスーパーライトツイン JS-39
メタルジグ等のシングルフックに
メタルジグにつけるアシストフックにはこちらがおすすめ!吸い込みの弱い小型青物用に開発されたもので吸い込まずに噛みつくヒラメにも使えます。アシストタイプのワイヤーフックは遊動になっているため一旦掛かってしまえば、バラシが少ないこともメリットのひとつです。
泳がせ釣りにおすすめフック
がまかつ トリプルフック 泳がせヒラメ
掛かりも強度も良く、活エサ付けも外れにくい専用のフックです。
1本だけ細軸になっていて活き餌を弱らせにくくなっていて、また、本来トレブルフックとはこの活き餌用の1本のみ逆向きになっているので外れにくい構造をしています。
オーナー トリプルフック ヒラメ変型トリプル
ヒラメの泳がせ釣りのために考案された、トレブルフックの1本だけが活き餌専用になっているタイプで、活き餌の負担が少なく長持ちできるようになっているほか、ほかの2本はヒラメへの刺さりと強靭さを持たせてあります。
ヒラメ用フックのおすすめ
フラットフィッシュの釣りもほかの釣り魚と同様に年々ハイプレッシャー化している兆候が見えます。これまでのように釣れると噂のミノーやワームを使っても厳しい状況は頻繁に起こります。
ヒラメやマゴチなど小さい口で、細かな歯で噛みついてバイトしてくる魚種をどうバラさずにフッキングさせるかなどは、ちょっとしたことなので、フックの拘りだけで劇的に釣れるようになることはありませんが、こんなタフな状況下をいかにして打破し貴重な1匹を釣り上げるかという点では、フックへの配慮も重要度が増してきていると思います。
掛かり難いフラットフィッシュを、このような少ないバイトをしっかりチャンスを逃さずキャッチできるようにするためのフックへ今一度見直してみてはいかがでしょうか。