ボートからシーバスは魚のいる場所の近くまで近づいてルアーを通すので「釣りやすい」と誤解されやすいが
当然狭い船の上からの“投げて巻く”を繰り返す釣りになってくるので小場所でも扱える、それなりのタックルでなければ釣れるものも釣り難くしてしまうのことは確かです。
それぞれ使うタックルも違えばフィールドの状況にあった釣り方=タックルを選択したほうが確実に釣果を望めます。
他でも代用できるものと、必要な(ビッグベイトではない)ボートシーバスのタックルの選び方をお伝えします。
ボートシーバスに適したタックル

ベイトタックルには少し慣れが必要で、ボートシーバス初心者の人はまずはスピニングタックルで慣らしてから
上達したら別の釣り方ができるベイトタックルを揃えるのがおすすめです。
ブラックバスなので慣れている人ならベイトタックルからいきなりはじめることは、全然オッケーです◎
なぜならベイトタックルは縦の釣りも横の釣りも可能だからです。
操作性重視で選ぶタックル選択
ボートシーバスは文字通り海の上沖に出て船の上から行う釣りです。
先述した通り、狭い船の上からだとキャストするにも後ろが気になったり、思うように振り切れない場合もありえます。だから操作性を考え、長さや許容重量を検討したタックル選びが重要になってきます。
ボートシーバス・タックル① ロッド
長さが大事。船の上からでは後ろに振りかぶれないので、サイドやアンダーキャストでも操作しやすい6ft~長くても8ftくらいまでが最適です。
オフショアの青物狙いとは違うのでルアーの許容重量が10g前後~35gくらい(ビッグベイトを除く)までのMまたはMLタイプで十分いけます。
シマノ インステージ S610M
接近戦にはベイトタックルがおすすめ
ボートシーバスゲームでインショアの堤防や橋脚周りなどに海側から近づいていき、障害物周りを撃つ場合の接近戦ではキャストアキュラシーにたけたベイトタックルがおすすめです。ピンポイントを狙っていくにはやはりベイトの方が有効だと僕は思っています。使いこなすまでの慣れは必要かもしれませんが、それくらい練習でなんとかなります!
ベイトロッドの場合だとバス釣り用で代用できるものもあります。
ルアー許容重量というのはフルキャストに耐えられる重さを表した表示のことなので、ベイトタックルで真下に落とすバーチカルな縦の釣りのボートシーバスでは最も重たいくらいでもメタルジグの60gくらいだとすると、MAX30g前後のバス用ベイトロッドなら十分に元のしなりを保ったまま使うことが可能です。
シマノ ディアルーナBS B68ML

ボートシーバス・タックル② リール
スピニングリール
引きの強い青物がかかることもあるので特にドラグ性能が優れているものを選ぶのが好ましいけど、
番手は
3000番~5000番クラスがおすすめなので
通常のショアシーバスと併用でいけます。
ライトジギングタックルのリールは代用しないほう無難かもしれません。ラインの太さも大きく異なるし、なんせボートシーバスにはもっとキャストアキュラシーと、繊細なルアー操作が求めらると思うので、それを意識した選択が必要です。
シマノ 24ヴァンフォード 3000MHG
ベイトリール
汽水域の河川のシーバスと違い塩水の海で使うことが前提なので海水対応で真水で丸洗いができるベイトリールがベスト。オフショアのジギング専用のベイトリールじゃ大きすぎ重たくてオーバースペック。
ボートシーバスで縦の釣りに使うベイトリールは、フォール中にアタリがよくあるので感度が良いものを選びたい。
ただ、ベイトフィネス用のものでは感度は優れているけど、ドラグが弱すぎて話にならなかったりするので、すでに持っていてもそれでボートシーバスをするのは注意したほうがいいでしょう。
シマノ 22エクスセンスDC XG
ボートシーバス・タックル③ ライン
断然ラインは感度が良く、吸い込みの良いPEがおすすめです。
ベイトタックルで他との代用するにしてもそのままフロロやナイロンを使用せずにPEに交換しておくことを、僕は推奨します。
活性が低かったり、プッシャーのかかった釣りにくい状況ほどラインの違いは顕著に表れると僕は思っていて、活性が低い場合アタリはあってもショートバイトなので、それに追従しやすい感度という意味ではPEの右に出るものはいないと感じています。
ボートシーバスでは、太さは0.8号~1.2号
バリバス アバニ シーバス マックスパワーPE X9 150m

リーダー
リーダーは必須。14~16lbで十分ですが、バースや橋脚撃ちなど接近戦の際は、障害物に回り込まれて擦れて破断してしまうことも想定して、河川のシーバスの時よりもリーダーは長めに取っておいたほうがいいです。何度も僕は経験済みです。スピニングタックルを使用した横の釣りでも場合も同じで最低1ヒロは欲しいです。
海底にはいたる所に沈み根が点在しているので横に引いてくるときにも根に沿って、ラインが横に擦れてしまうことも多々ありますから、根の深そうな場所でベイトタックルを使い、ボトムまで落として縦の釣りをする場合は2ヒロくらいはあったほうが安心できます。
オープンウォーターのみで釣りをするときも水中の根に入られたら…ということも考えてからリーダーの長さを決めましょう。
バリバス シーバス ショックリーダー ナイロン 30m

ボートシーバス・タックル④ ルアー
最後のほうになってしまいましたけど、もちろんボートシーバスでもタックルの主役はルアーだったりします。あまり周りの人とかけ離れたタイプの違うものを使っていない限り、そこまで大きく釣果には左右しないけども、
行く場所の水深とか潮回りはもちろん、ベイトの種類や大きさで選ぶサイズや、キャストして広く探るのか、それともピンポイント撃ちなのかトレースしてくるコースによって同じミノーなどのカテゴリでも、求められる性能が違うため、ちょっとした性能の違いでその時点での魚の反応は違います。
詳しくは下記のページで解説しておすすめのルアーを紹介しているので、ぜひご覧ください↓
ボートシーバス・タックル⑤ その他備品
できる限り大きなタモ網
シーバスの遊漁船になら常備はしてあるはずなので心配ご無用ですが、自分たちだけでボートを出す場合はもっていたいのがタモ
どうせ船の端に置いておくのだから持ち運びが楽じゃなくても、とにかく囲い込み寄せやすい径が大きければ大きいほどよいです。
タモだけは大は小を兼ねるです!(網目の大きさにもよるけど…。)
最低でも径は60cm以上のものがほしいところ。
水温計
なくてもいいんだけど、けっこうデイゲームでは重宝することのあったのがこれ。
これがあると例えベイトが見えなくても、その日の水温をキャッチして任意のレンジを図ることが可能です。表層付近の水温が高過ぎればルアーをミドルレンジよりも下から攻めるとか…、
適温ならまずはトップから攻めて徐々にレンジを落としていくとか戦術が練れます。
↓このような水面にかざしただけで水温チェックができる非接触防水温度計がいいです。
ダイワ 水温チェッカー WP
番外ボートシーバスのタックルメンテナンス
シーバスのポイントでいちばん塩の濃い海水域は、時には大海原を相手にしたボートシーバスだと思っています。いったん波をかぶたtりしてロッドやリールが海水を受けてしまうと、そのまま乾燥させてしまうと塩分だけが白く残り、塩噛みしてしまいます、そうなると劣化が素進んでしまったり、破損に繋がるので必ず釣行後はメンテナンスが必要です。
釣行後、ロッドは人肌の温水で洗う。
ガイドやグリップエンドなど塩水に当たっているところを念入りに洗う。洗剤はグリップなど手の汗などがにじんで黒ずみが残ってシムア場合などだけに使用します。
リールは水道の蛇口をいっぱいに開いてドラグをいっぱいに閉めてから、
流水にさらしながら空リーリング
塩噛みして乾くと白く塊になってしまいゴリ音とか、不具合の原因になってしまうため特にリールの洗浄は必須です。
ただし、水に漬けてしまうのは×
精密部分も浸水していまい故障の原因になり、いくら防水機能が付いていても個人ではメンテができなくなってしまうので、真水にドボンッとドブ付けするのはおすすめしません。
ボートシーバスのタックル
いかがでしたか?こっこではボートシーバスの基本的なタックル(ビッグベイトではない)についてざっくり解説してみました。これら欲しいタックルの条件と、その理由からも必要な目安が予め理解できたと思います。その基本を基にしてあとは自分の好みやどんな釣り方をしたいかなどで、ひとつひとつ選んでいってください。
また、ボートシーバスの遊漁船に乗る場合は、事前に釣行当日までに船長に、どのようなタックルが適しているか、今釣れていてあったほうがいいルアーなど確認しておくこともおすすめいたします。
以上、ボートシーバスのタックルについてでした。