アジングのメインラインおすすめ16選!PE,エステル,フロロ,ナイロンの種類とそれぞれの特徴

アジングのメインに使用するラインのことを徹底解説します!

アジングに使えるラインは数が多く存在しその種類もPE,ポリエステル、フロロ、ナイロンと多種多様。それぞれの特性と使い分け方についてもお伝えします。

アジングのラインの種類と特徴

アジングにはほかの魚種をターゲットにする釣りよりもラインの選択肢が多く、好みや用途によって選び方もさまざま。

そのラインが自分の望む釣りにいいのか、選ぶ前にまずはアジングに使用される一般的なライン、PE、エステル、フロロカーボン、ナイロンのそれぞれの持つ特徴を見ていきます。        

/ナイロンフロロエステルPE
比重1.141.781.380.97
伸度25.5%24.5%21%3.5%
感度
柔軟度柔らかい硬いやや硬いしなやか
直線強度
耐摩耗性
耐紫外線
価格安い高価やや高い高価

※◎最強 〇強い △やや強い =標準 ▼弱い

ナイロン

ナイロンは柔らかく伸びがいいので、巻き癖が付きやすい反面、とても扱いやすくのが特徴。
伸びの良さや柔らかさを利用して、活性が低くアタリが小さいときなどに、弱いバイトを吸い込みよくするためにポリエステルやPEのリーダーとしてナイロンラインを用いることもあります。

比重が軽く浮きやすいのでハイシーズン時のトップウォーターのライン(リーダー)にも向いています。

しかし劣化しやすく、すぐに巻き癖がつきます。横擦れ、傷にもフロロカーボンほど強くはなく感度も伸びる分落ちます。

アタリが会っても若干伸びるので即合わせは厳禁。コンマ何秒か待ちラインを送ってやりロッドに個体の重さが乗ったら合わせることが使い方のコツ。

伸びることで微弱なバイトも吸い込み良くなる
釣り初心者でも扱いやすい
リーダー不要で直結OK

フロロカーボン

ハリがあって固く横からのすれ、傷に強く根の荒い場所やPEのリーダーとしても最適なラインです。
比重が重く、素早く沈むのでアジの大群がボトムに着いていると思われる場合には適しています。

非常に硬く強度もあり、縦の強度もある(伸びない)ことから感度がいいのがフロロの特徴です。また、エステルと違いリーダーが必要なくそのまま直結で使えることもメリットです。

ただしその反面、沈みやすいのでアジが浮いている状況下では、中層から上の層から水面直下までをくまなく探るには若干慣れが必要です。

昔のフロロのラインは、硬くてゴワゴワしていましたが最近のものはとてもしなやかになってきてライントラブルも少なくなってきました。未だにアジングでも重宝されているラインであるのはそのためです。

耐摩耗性があり感度もそこそこ
比重があり沈む
リーダー不要で直結OK

ポリエステル

一般的にエステルラインと呼ばれるものです。

見た目はフロロに近く、エステルラインはPEとフロロの中間くらいの性能と呼ばれています。PEに近く伸びが少なく非常に感度に優れていることと、PEよりも比重が重いため、PEのように浮いてこないので1g以下のジグヘッドも使い中層より下を狙うことの多い、アジングでは願ったり叶ったりの特性を備えています。ボトムのレンジキープがしやすくなります。

ただ、デメリットもあります。フロロのように横からの耐摩耗性は優れていますが、縦の引っ張り強度はPEには遠く及ばず急速な強い衝撃(急なアワセ)で一発で切れてしまいます。また紫外線によるダメージを受けやすく使用頻度とともに交換時期のサイクルが短くなります。

アジングで多用される0.6号以下のエステルラインでは細くてなめらかです。

屈折率も低いため(曲げたりすることに弱い)、ジグへの直結ではなくリーダーを間にかましたほうが良いとされています。

PE並みに感度が良好
PEよりも沈みやすい

PE

PEラインはもっとも縦に対しての直線強度が優れており、伸びがなく感度が良いです。また非常にタテの強度があるのにとても細く飛距離が出ます。

また巻き癖などは皆無。とてもしなやかなラインであることが最大の特徴でしょう。一方しなやかなのでガイドのような小さなものにもすぐにまとわり付きやすくキャストを含め、扱うのにはある程度の慣れが必要になってきます。

縦の直線強度が抜群
感度も良い
プラッキングの表層攻略向き

アジングに最適なラインと使い分け

ここでは、先にざっくり説明したそれぞれのラインの使い分け方について解説していきます。

初心者向きライン

アジング初心者に限定してしまうと、フロロカーボンをおすすめしたいところですが、まずアジングから釣りを始めようと思う方のような「釣り初心者」にはナイロンからがおすすめです☆彡

その理由は、扱いやすく釣りやすいからです。固くないのでゴワつかず柔らか過ぎずライントラブルを起こしにくいからです。多少ほかのラインと比べるとアジングに必要な絶対的な感度が怠るものの、初心者にとって最初の「釣りを楽しむ」という体験をいち早く迎えるには大切な選択といえるでしょう。

釣り自体に慣れてきたころ、ちょうど劣化しやすいナイロンの交換時期^^。そのころにレベルアップを図るためにも、ほかのラインを選んでみても遅くはありません。

やっぱりポリエステル!な理由

エステルは伸び率も初期伸度も総じてほかの素材のラインよりも優れており非常に感度が良いことが最大のメリット。口が柔らかく切れやすいアジをとてつもなく軽く小さなルアーで釣るのでこの感度は最優先したいところです。

特有のデメリットである、瞬間的な負荷に弱い点は、キャスト切れやアワセ切れを引き起こしてしまいある程度の経験が必要ですが、これらを理解したうえでもエステルラインの感度はアジングにおいて釣果アップに繋がる強力な武器になり得るのです。

ジグ単にはエステル最強
エステルは慣れと経験が必要だけどアジングではメリットのほうが大きい

プラグルアーにはPE

アジングには慣れてきたら感度の良いエステルラインと言われていますが、使い分けしたい状況もあります。

通常はジグヘッドで中層から下のボトム付近を狙うことが多い釣りでも、ベイトと群れが浮いている場合に有効な中層~上の表層レンジをプラグやメタルジグで狙う場合にはPEに軍配があります。

軽く浮きやすい特性から不用意に沈まず水面直下から中層(ミドルレンジ)までの狙いたい層をキープしやすくなる利点があります。

また4種類のラインの中でも特に細く感度が良いわりに引っ張り強度に最も強いため、通常よりも重ため(7g~15g)のキャロなどを使うときにも高切れなど心配せず安心してフルキャストして使えます。縦の急激な伸びに弱い一般的なエステルに多いアワセ切れといったトラブルは皆無に近いです。

プラグルアーにはPEがおすすめ

迷ったらフロロ

ほかの釣りもやったことのある方なら、最初のラインに迷ったらフロロカーボンからはじめても全然OKです。ナイロンよりもハリがあって扱い難いとされていますが、最近のフロロカーボンラインはとてもしなやかなであり、アジングに使う細さだとそれほどゴワつきは感じられません。

それにナイロンよりも感度が良く、水に沈むのでアジ釣り自体の釣果アップには近づきやすくなると言えるでしょう。

アジングで使うラインの太さ

アジングのラインはだいたい号数で表すと0.1号~0.6号あたりまで、lb(ポンド)で表記すると0.4lb~3lbくらいまでが主流です。

号数ポンド(lb)強度目安(kg)
0.1号0.4lb0.181kg
0.15号0.6lb0.272kg
0.2号0.8lb0.363kg
0.25号1lb0.454kg
0.3号1.2lb0.544kg
0.35号1.4lb0.635kg
0.4号1.6lb0.726kg
0.5号2lb0.907kg
0.6号2.4lb1.089kg
0.8号3lb1.361kg

※目安としての表示です。実際はメーカーによって同じ号数、LB表示でも強度とライン直径が異なります。
またPEとフロロ、ナイロンでは大きく異なることがございます。

初心者の方には2.5lb、PEならば0.5号程度がおすすめになります。

アジングのおすすめライン【種類別】

釣り具ショップの売れ筋を調査し、独自の視点でさらにその中から厳選したおすすめのアジングのラインを一挙にご紹介します!

エステル

YGK Xブレイド エステルライン チェルム アンバーコード SG D-PET クリア

純国産ラインメーカーとして絶大な信頼度をほこるXブレイドのチュルム。アジング達人の上級者からも太鼓判を押されるほどの実力。感度、低伸、耐久性において優れています。カラーはクリアとパステルカラーのピンクとグリーンの3種類が用意されています。

モーリス エステルライン バリバス アジングマスター

こちらもアジングで定評のある人気のエステルライン。ある程度のハリやコシを求める人にバリバスのラインはおすすめ。こちらもカラーは3種ありますが、クリアよりも視認性のよいレモニーやレッドアイがおすすめです。

サーティーフォー 34 ピンキー 200m

アジングタックルメーカーの34の製品開発責任者である家邊克己さんの経験値と拘りが生んだ、まさに最高傑作のアジングライン!価格も安く収められているからお手頃なところも人気のヒミツです。

ティクト ジャックブライト

エステル特有のゴワつきが少なくしなやかさがプラスされたジャックブライト。特殊染料によってカラーリングされたカラーは光を吸収し発光するため夜にドリフトなどの際の視認性がバツグン!

ティクト シノビ(SHINOBI) 200m

忍びブラックからーのエステルライン。夜の視認性を除けば魚に見切られにくいステルスカラー。もちろん、早アワセは禁物でリーダーの使用が必須です。

フロロ

ダイワ フロロカーボンライン アジング 月下美人 TYPE-F2 150m

月下美人アジングシリーズのフロロカーボンライン。有名釣り具メーカーの信頼度は釣りに集中できる安心感があります。

YGK Xブレイド チェルム アンバーコードSG ハイエンドフロロ 100m

人気のエステルライン「チュルム」のフロロカーボンタイプ。まさにアジングでのフロロカーボンのハイエンドクラスとして品質は折り紙つき。

ユニチカ ライン ナイトゲーム ザ・アジFC 150m

ユニチカのアジング用のフロロカーボンライン。ナイトゲームでの視認性、操作性を重視して開発されたラインです。

バリバス アジングマスターフロロカーボン ブルームーン

バリバス アジングマスターシリーズのフロロカーボンタイプ「ブルームーン」エステルよりも沈みやすく中層~ボトムレンジを探りやすいです。光沢のあるブルーのカラーも鮮やかです。

シーガー R18 リミテッド

ソルトのライトゲームのフロロカーボンラインで圧倒的な人気を誇るR18リミテッド。その人気の秘密は強度と他に類をみない”しなやかさ”にあります。扱いやすさを優先するならおすすめです。

PE

メジャークラフト 弾丸ブレイド ライトゲーム X4 150m

摩擦にも強い4本撚り。お手頃価格でコストパフォーマンスも高くてライトゲーム全般で人気。初心者の方にも入手しやすい。アジングにはカラーのピンクがおすすめです。

ダイワ 月下美人 UVF デュラセンサー +Si PE 100m 桜ピンク

PE本来の持つ感度と直進性能をそのままにアジングに適用させた信頼のある月下美人シリーズのデュラセンサー。逆に高比重にし沈みやすくしたデュラヘビーとの使い分けも可能です。

デュエル アーマードF アジ 100M ミルキーピンク

特殊なシリコンコーティングと芯に耐摩耗性に優れたフロロカーボンを使用しているため根擦れに対する強度に優れたPEライン。そのため極細を使用するアジングにおいても摩擦によるトラブルを軽減。

ナイロン

デュエル ハードコア アジ・メバル CN イエロー

デュエルのフロロとナイロンを融合させた複合素材カーボナイロン製ライン。フロロの低伸度、感度、耐摩耗性とナイロンの操作性を併せ持っています。ラインカラーはイエローです。

ラパラ ナイロンライン ラピズム モノ クリア

ナイロンラインの常識を変えたラパラのナイロンは伸びが少なく高感度で、どちらかというとエステルに非常に近く、それでいてしなやかで浮きやすいのが特徴です。ナイロン嫌いな方でも扱いやすいです。

ダイワ アジング 月下美人 TYPE-N 煌 150m

月下美人のアジングシリーズのナイロンバージョン。しなやかで高感度のナイロンで水切れもよく軽量リグを操作しやすくなっています。

アジングのラインの結び方

PEの使用時やエステルラインにリーダーを組むラインシステム(本線に対してリーダーを結ぶ)の結び方はトリプルエイトノットや武田式3.5ノットです。

一般的にいちばん多用されるFGノットでももちろん強度には何も問題ないのですが、アジングではそこまで強度を必要としないため釣行時に釣り場でもサっと結べる手軽さがカギになると思います!

非常に簡単で、寒い時期の釣り場での組みなおしも素早くできます。

動画のほうが文面の解説よりも覚えやすいので、下記を参考にされるといいでしょう。
おすすめ動画のリンクを貼っておきます。
トリプルエイトノット

武田式3.5ノット

ラインと仕掛けの結び方

アジングで多用されるジグやプラグ、サルカンなどを結ぶ結び方はダブルユニノットと呼ばれる結び方が一般的です。

エステルやPEの場合はリーダーとジグ(またプラグルアー)などを結ぶ結び方です。フロロやナイロンの場合直結で結びます。

非常に簡単で結びやすい結び方なのでぜひ覚えておきましょう。

また、これよりもさらに簡単で非常に強度に優れた結び方もあります。それがパロマーノットです。
結ぶものを一度くぐらせなければならないので、一番端の金属類を結ぶ場合にしか使えませんがこちらもライトフィッシングでは有効的な結び方なのでぜひ活用しましょう。

ダブルユニット/VARIVAS TV

アジングのラインはタックルの中で重要なアイテム

アジングではラインの重要度が高めです。ほかの魚種では少々ラインの素材が違ったり、号数による太さが違っていてもそれほど釣果が大きく左右されることはありませんが、

アジの微細な吸い込むような細かなアタリを的確に感知し、釣れるようにするにはライン選びは大切です。

ここで上げた条件や選び方を考慮して、自分のアジングの釣り方にあったラインを選んでアジをたくさん釣ってください。