フィッシングシューズおすすめ20選!釣りに必要な機能と場所による選び方も徹底解説

フィッシングシューズのおすすめをご紹介します。

僕自身が数々の釣り用靴を買って試してきた経験を基に、釣りに適した足元の条件から、釣り場所や釣りスタイルに合った大事な防滑性に関わるソール(靴底)やタイプの選び方まで解説。

後半におすすめのフィッシングシューズを厳選してお伝えします。

フィッシングシューズに必要な機能

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フィッシングシューズは釣りをする際に履く専用の靴です。釣りをする状況や場所によって変わるタイプやソールの形状よりも大事になる基本的に必須条件があります。

防滑性

フィッシングシューズで求められる性能の第一条件はこの滑り難さです。足元がズルズルとすべってしまうような状況では水辺に立っている以上落水の可能性もあるので非常にキケンです。また足元に不安が残るようだとキャストやファイトもままならず、釣りに集中できません。

濡れている場所でも滑らない、しっかり地面を掴んでグリップしてくれる防滑性能は必須条件になります。この防滑はゴツゴツした岩、テトラやコンクリートの上、苔の生えた石の上など場所によって求められる機能が変わってきます。

防水性

フィッシングシューズは水辺で利用するため、たとえ靴のまま水に浸かることはないとしても水を被ってしまうこともあるためその都度浸水してしまうようでは快適に釣りが行えません。

ですからある程度の防水、耐水性能があるほうがいいです。磯や渓流でよく使われる完全に水の侵入をシャットアウトするものから、通気性も保ちながら水をはじく撥水性能をもっているものなどあり、釣りをするフィールドや釣りスタイルによって求められる防水、耐水性能の度合いが異なります。

夏なら通気性

夏場の釣りは足元も蒸れやすく短いソックスや裸足で履いていても、フィッシングシューズの中は水をかぶっていなくてもじめじめとしてきて脱いでしまいたくなるものです。

そのため夏はおかっぱりランガンなどは通気性の良いメッシュタイプや、足元が滑りやすく防水も必要な場合はゴアテックス製のものが良いでしょう。

また、ウェーディングタイプやブーツタイプでもなくそのまま水に浸かれるようなサンダルではグリップが弱く滑ってしまうのでおすすめはしません。

冬なら防寒性

冬の水辺は足先はもちろんのこと、足首まで冷たくなりとても冷えやすくなります。身体の全身を支える足元の温度が下がるとそれだけ動きも鈍くなり、いざというときの機動力も低下してしまいます。

冬の釣りは足首まであるハイカットのものやブーツタイプのフィッシングシューズがおすすめです。中が裏起毛になっているものやゴアテックス製だと防風性と同時に透湿性もあり快適に釣りに集中できます。

釣り場所に合わせたソール選び

防滑性の大切さについてお話しましたが、この防滑の為に最も重要な役割を果たすものがソール(靴底)によります。

フィッシングシューズのソールにはいくつかタイプがあり、それぞれに得意な場所や、それに見合った機能があります。

【ラジアルソール】足場の整備された場所やサーフやボートで

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足場の良い、整備された釣り公園や多少地面が濡れていても水たまりができないコンクリートやアスファルトの上だけで釣りをする場合はラジアルソールがおすすめです。砂地のサーフも同様に滑りやすい環境ではないのでラジアルソールがおすすめです。

サーフにフェルトだと水を吸い込んで重くなりがちで、スパイクだとピンのまわりに砂が入りこんでしまい砂の上は歩き難くなってしまうからラジアルが向いています。※砂利底サーフはフェルト

現代では防滑のための模様(ソール形状)や新素材が開発されており、ヴィブラムや安価なハイパーVソールがそれにあたります。

【フェルトソール】渓流など苔の生えた石の上

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常に水で濡れていてツルツルとしている石や、苔の生えた石の上を歩くことが多い場所はフェルトソールがおすすめです。水分を含んでも毛むくじゃらの細かな繊維が石や苔の僅かな隙間に入り込みグリップしてくれます。

ただし泥が乗った石の上では、フェルト本来の繊維のグリップが効かないため滑ってしまうため注意が必要です。

また、フェルトや砂などを嚙みそのまま乾燥させるとグリップ力が低下してくるため毎回釣行後に洗浄し砂など汚れを流しましょう。フェルトは摩耗しやすいため厚みが半分以下になったら交換時期です。フェルトソールのフィッシングシューズの場合ソールだけ売っていて、後から交換できるものもあるのでそういったアイテムを選ぶことも大切になってきます。

【スパイクソール】磯のゴツゴツした岩場や濡れたテトラ

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ゴツゴツした岩場のある磯の釣り場や、常に水を被り濡れていて苔がはえている(乾いていない)テトラの上などで釣りをする場合はスパイクソールのフィッシングシューズがおすすめです。ゴツゴツした岩肌をしっかり捉え滑り難くします。

ただし平らなタイルの上や乾いたコンクリートの上ではツルッと滑りやすくなるため移動する場合には履き替えておくなど注意しましょう。 

【フェルトスパイクソール】どんな釣場にも対応

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厚いフェルトソールにスパイクピンやラバーが埋め込まれたタイプのフェルトスパイクはツルツルと滑りやすい濡れた石の上から、ゴツゴツとした磯の岩場まであらゆる釣り場に対応できます。

汎用性が高くテトラや磯など大きく移動を繰り返しランガンする人にはもってこいのアイテムとなっています。

ただし他のソールよりも重いので、そういった場所以外の整備された場所や砂底のサーフだけを歩く場合は向いていません。

季節や釣りスタイルに合ったタイプの選び方

春~夏におかっぱりランガンスタイル

春から夏にかけての気温の温かくなる時期に、水に浸かることのないおかっぱりでランガンする際のフィッシングシューズはラジアルソールで十分機能します。また、暑い夏場にはメッシュ素材など通気性も考えて選ぶとよいです。サーフや堤防でも同様です。

少しでも水に浸かる部分を歩く可能性がある場合は過信せずに、フェルトソールなども選択肢のひとつです。

秋冬や磯の釣りはハイカットがおすすめ

続いて秋冬の気温の下がる釣り場でランガンする場合はラジアルソールでも足首まで隠れるハイカットのものがおすすめです。

水に浸かることはなくとも外気が低いため足首から足元が冷えてくると機動力の低下につながってしまうし、足の動きが寒さで硬直してしまうと動きも鈍くなり危険回避にも影響るため防寒対策も必要です。

水に浸かる場合はウェーディングシューズ

足の甲くらいまでは水に浸かって歩くことを要求される渓流やサーフ、磯の場合はウェーディングタイプのフィッシングシューズがおすすめです。

渓流の場合はフェルトもしくはフェルトスパイク、サーフはラジアルソール、磯の場合はスパイクまたはフェルトスパイクが適切です。釣り場に合わせてソールも選びましょう。

おしゃれなフィッシングシューズでテンションもアップ

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フィッシングシューズは防水、防滑など機能性が選ぶうえでもっとも大事なことに変わりはありませんが、おしゃれなデザイン性もそれと同時に大切な要素です。

自分が履いて釣りに出掛ける際に、紐を結んでいざ出発!となたっときに気分が高揚しテンションがアップするような満足感は釣果に直接結びつくものではないけれど、気分が上がればそれだけ釣りにも楽しみながら集中でき、釣りを足元のおしゃれから楽しむ上でも決して見逃せない点です。

機能性を十分考慮したのなら、気に入ったデザインのものを選びましょう。

フィッシングシューズおすすめ

日進ゴム ハイパーV #005

【ラジアル(ハイパーV)】:乾いたテトラや堤防、おかっぱり向き

以前から釣りシーンでも防滑性能に定評のあったハイパーVの#2000番からさらに進化したのが#005番です。防滑を引き出すソールのパターンにうねりを加えたことでさらに防滑性能がアップしています。

阪神素地 FX-902 フェルトスパイク

【ピンフェルト】:テトラ、渓流、地磯

僕も以前に使っっていたフェルトにわずかに釘が刺さっているだけのフェルトスパイクです。替えのソールはないので、すり減ってきたら交換が必要ですが値段が安いため買い替えても財布に優しいです。

プロマリン FSC304-3L フェルトスパイクシューズ

【フェルトスパイク】:磯、テトラ

シマノ FS-272Y ジオロックゲームシューズ ビブラム

【ラジアル(ヴィブラム)】:サーフ、テトラ、堤防

フィッシングシューズのラジアルソールに最近よく使われているヴィブラム素材とパターンが採用されています。おしゃれな見た目もよくグッド!

シマノ ジオロックゲームシューズ FS-273Y カットラバーピンフェルト

【フェルトスパイク】:サーフ以外のオールマイティー

現在の僕の愛用品。フェルトに頑丈なスパイクと同時にカットラバーがところどころに配置されていてあらゆる場所でグリップ力を発揮します。

シマノ ジオロック ウェーディングシューズPRO FS-240Y カットフェルト

【フェルトソール】:渓流、河川や湖の岩の上、濡れたテトラ

シマノ ロックショア ウェットブーツ FS-010V カットラバーピンフェルト

【フェルトソール】:磯にもってこい。その他オールマイティー

ダイワ DS-2103 スパイクソール

【スパイクソール】:磯、濡れたテトラ

ダイワ DS-2603 フェルトスパイク

【フェルトスパイク】:渓流

ダイワ DS-2680-H スパイクフェルトソール フィッシングシューズ ハイカット

【フェルトスパイク】磯、秋冬の渓流や河川

ダイワ DS-3650G-TG TGロックショア ゴアテックスシューズ フェルトスパイク

【フェルトスパイク】:磯に!

スパイクピンには強靭で軽いタングステンが使用されているフェルトスパイク。磯の過酷な状況下でもしっかり足元の安全をキープしてくれます。

リトルプレゼンツ ミッドストリーム WD シューズ II ピンフェルトソール

【ピンフェルト】:渓流

リトルプレゼンツ ミッドストリームWDシューズ II ラバーソール

【ラジアル】:サーフ、堤防などおかっぱり

リトルプレゼンツ UL WDシューズ ヴィブラムソール

【ラジアル(ヴィブラム)】:サーフ、テトラ、堤防などおかっぱり

がまかつ GM4539 ダブルグリップ スパイクシューズ

【スパイク】:磯、堤防

マズメ MZWD‐691 スパイクシューズ

【スパイク】:磯、堤防

リバレイ RV ドレインウェーディングシューズII FE(フェルトソール)

【フェルト】:渓流

パズデザイン ZWS-621 ウェーディングマスターシューズ

【ピンフェルト】:渓流

デザインがトレッキングシューズぽくておしゃれ!

プロックス ウェーディングシューズ フェルト底

【フェルト】:渓流、湖のおかっぱり

こちらも山間に似合いそうなデザインがおしゃれなフィッシングシューズ!

コーカーズ DarkHorse(ダークホース)

【ラジアル&フェルト】:ソールを履き替えて、サーフ、テトラ、渓流など

ソールが脱着式になっていて、ラバーのラジアルとフェルトソールの2種類を一つのシューズで履き替えることが可能です。

専用フィッシングシューズで足元の不安を払拭!

釣りを長年やっているアングラーは熟知されていると思いますが、釣りなど水辺はとても足元が滑りやすくて危険がいっぱいあります。過信は禁物です。滑ってけがをしてしまったり、最悪の場合は落水してしむこともあります。そうならないためにも適切なフィッシングシューズを選んで身に着けておくことは釣果うんぬん以前に、安全に釣りをするために大事なことです。

この章で徹底的に解説した欲しい機能と釣り場所や釣りスタイルにあわせた選び方を基に、厳選し自信を持っておすすめしている中からお気に入りのフィッシングシューズを選んでください。予算など制限があるとは思いますが、無理のない範囲で、フィッシングシューズは決してケチらないほうがいいアイテムです。

僕の経験上、足元の不安が払拭されると、それだけ危険回避できるだけでなく釣りに集中できて楽しんでいられるため釣果にも繋げやすいと感じています。ぜひ釣行前に揃えておいていかがでしょうか。