タチウオ釣りに使う道具のメタルジグやテンヤってほかの魚と違う派手目のカラーが多いなと思いませんか?
これらのカラーが釣れるのか?なぜこのようなカラーが好まれるようになってきたのかを研究による科学的根拠に基づいた理由や、タチウオの習性から推測された興味深い話などを織り交ぜながら
タチウオが好むカラーについて解説します。
なぜタチウオルアーには紫色が多いのか?
釣り具店のタチウオコーナーに行くとある専用のメタルジグやテンヤの数々。
ネット通販などでタチウオルアーで探してみても何かに気づきませんか?
そう、やけに「紫色」が多いと思いませんか?
これにはタチウオのある習性が関係しています。
タチウオは獰猛なフィッシュイーターで共食いする!
タチウオはご存じの通り獰猛なフィッシュイーターでイワシやキビナゴ、アジなどの小魚を捕食します。まれにイカを狙って食べたりもします。
その魚を食べる習性から、タチウオは共食いします!
そしてタチウオは光に集まってくることも釣り人の間ではよく知られています。
これらのいくつもの要因が重なり、自分よりも身体が小さなタチウオを共食いするのです。あの鏡面のようなギラギラした突進、捕食してしまうそうです。
それは釣れたタチウオの尻尾をエサにするとキビナゴよりも釣れるといわれているほどなんです。
そして、この共食いするときに水中でタチウオから見ると紫色にみえるとの理由から紫色のルアーが広まったとされています。
誰が言ったかは定かではありませんし、紫色については根拠があいまいではありますが、実際にそれで多くの実績が上がっているので乗らない手はありません。
タチウオが好む光の色
過去に釣り具メーカーのヤマリアと三重大学 大学院生物資源学研究科がタチウオの視覚機能特性と生態との関連性を調べた研究が行われました。
それによるとタチウオが認識しやすい光の波長(色)は
482nm~487nm(nm=ナノメートル、100万分の1ミリ単位)であることが令和元年の学会で報告されました。
この数字を聞いただけでは、何のことかよくわからないと思います(汗)、なので下記の図をご覧ください。
上の数字のあたりのカラーを見ると、光の波長とは光の色を表し、上の表のように482nm~487nmの波長に反応するタチウオが好む光の色は
青~緑だということがわかります。
また、この研究でほぼ深海魚に近いハダカイワシなどの中深層魚類の吸光した波長に似ているとしていて、船からの深海100mを超えるような場所にいることも納得がいきます。
このことからタチウオには、浮き釣り仕掛けのときの青色や、黄緑色のケミホタルに反応することも納得がいくわけです。
ルミカ メタルジャッカー
ボディに挟み込んであるのはラトルで、別売りのケミホタルと入れ替えると光るメタルジグに
夜の堤防タチウオに☆彡

ルミカ ケミホタル25 イエロー
まとめ
タチウオのジグやプラグルアーをみてなんか他の釣り種と比べてカラーが偏っている気がしたので興味本位で調べたところこんな結果が出ました。僕と同じように疑問に思っていた方は多いはずなので、このページで解決したのではないでしょうか。
このようにタチウオのルアーに多いカラーの青、紫、緑には理由があったのですね。また、青と緑にかんしては科学的にも証明されています。これを知ったからには使わない手はないですよね。これからタチオウ狙いのルアーのカラー選びに役立てたくさん釣り上げてください!