チャートカラーについての特集です。
ナチュラル系カラーが一般的になっている中でもよく目立ち人気のあるカラーなのに一定層に釣れないと言われることもある個性的なカラー。
このように意見が大きく分かれる原因は使い方にあると思いチャートカラー信者の私が解説します。
チャートカラーとは
釣りをされている方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。このカラーは、鮮やかな真っ黄色をした特徴的な色のことを指します。ただの黄色ではなく、光沢を帯びた黄色やパールのような輝き、さらには少し緑がかった独特の派手さを持つものもあり、形容しがたい魅力があります。
非常に派手な色ですが、グロー系やケイムラのような蓄光色や発光色ではなく、自ら光を放つわけではありません。それでも、チャートカラーは水中で非常に目立つため、ネオンカラーとも呼ばれる蛍光色に分類され、アピール力は抜群です。
このカラーは、フレッシュウォーターからソルトウォーターまで幅広く活用されています。バス釣りからシーバス釣りまで、さまざまなシーンで信頼されている定番カラーです。
チャートカラーの釣れない状況に陥ってしまうダメな使い方
どうして釣れるという人とチャートカラーは釣れないという人がいるのか
僕なりにこれまでの検証と実績を踏まえて答えを導き出してみました。
まずは「釣れない」となる理由について。
晴天時のクリアウォーターでは・・・
チャートカラーの使い方を誤ると、釣れない状況に陥ることがあります。その一例が「晴天時のクリアウォーター」での使用です。チャートカラーは黄色を主体とした膨張色に分類され、物体を実際よりも大きく見せる効果があります。この特性が、特に曇天や濁った水質では大きなアピール力を発揮する一方で、晴天時のクリアウォーターでは逆効果になることがあります。
明るい日差しが射す時間帯に、澄んだ海や湖の水中で使うと、ルアーが非常に目立ちます。その結果、魚に素早く見つけられますが、チャートカラーはアピールが強すぎるためにルアーが疑似餌だと気づかれることも早まります。一旦警戒心を持たれてしまうと、魚はルアーに近づかなくなるばかりか、逃げてしまうことすらあります。
こうした状況は「場を荒らしてしまう」や「スレさせてしまう」と表現され、釣果に悪影響を及ぼします。特に晴天時のクリアウォーターでは、このような悪い状況では使用は避けたほうが無難です。代わりに、ナチュラルカラーや控えめなトーンのルアーを選ぶことで、魚への警戒心を和らげることができます。
釣り場の状況に応じてカラーを使い分けるのは釣果を上げる鍵のひとつです。チャートカラーは晴天のクリアウォーターではそのアピール力が逆効果になることを覚えておいてください。
チャートカラーの有効な使い方
一方でルアーのカラーではシーバスなどある釣り種によってはカラーラインナップに必ず入っているほどド定番のカラーなのです。
適切な使い方をすれば釣れるルアーになることは多くのアングラーによって立証されています。
ナイトゲームやマッディウォーターで◎
チャートカラーは、使い方次第でそのアピール力を最大限に活かすことができます。釣れない状況について触れたように、その強いアピール力は時に逆効果になることもありますが、ナイトゲームやマッディウォーターのような特定の条件下では大きな効果を発揮します。
暗闇が広がるナイトゲームでは、水中に差し込む光源が少なく、視界が制限された状況になります。しかし、チャートカラーはその蛍光色特有の目立ちやすさから、魚に見つけてもらいやすい特徴があります。同様に、雨上がりで濁りが強い水質やマッディウォーターでは、他のカラーが埋もれてしまいがちですが、チャートカラーはその存在感をアピールし、魚にいち早く気づかせることができます。
特に、ソルトウォーターでのナイトゲームでは、シーバス狙いのプロアマ問わず多くのアングラーが好んで使用しています。
このように、状況に合った使い方を意識することで、本来のポテンシャルを最大限に引き出せると思います。ぜひ試してみてください。
デイゲームでチャートカラーは?
チャートカラーは、デイゲームでも状況次第で効果的に使うことができます。特にローライト(曇り空)のように日差しが弱い場合や、水質がささ濁り以上に濁っているときには、その強いアピール力が活きる場面です。
また、日が昇り始める朝マズメの薄明りから、太陽が高くなるまでの時間帯もチャートカラーが有効です。この時間帯は魚が活発に捕食行動をとることが多いため、視認性の高いチャートカラーが魚に気づかれやすくなります。
釣りを開始する早めの時間帯にチャートカラーを投入し、時間が経つにつれてナチュラルカラーへローテーションすることで、魚へのアピールを調整しながら釣果を狙うことができます。
適切な使い分けを意識することで、デイゲームの釣りをより楽しめるはずです。
青物にも!
チャートカラーは青物狙いにも有効に使えることがあります。青物釣りでは、小魚のベイトに似せたナチュラル系やクリア系のカラーを選ぶ方が多いですが、チャートカラーを使うアングラーも少なくありません。特に、大型青物のブリなどが活発に捕食活動をする朝マズメの時間帯に効果を発揮することが知られています。
チャートカラーの高い視認性とアピール力が、ベイトが散らばりやすい朝の薄明かりの中で青物にルアーをしっかりと気づかせる助けになるのです。ナチュラル系と組み合わせてローテーションすることで、青物の活性に応じたアプローチができるでしょう。試してみる価値がありますよ。
【豆知識】チャートカラーの起源
「チャートカラー」の起源について豆知識程度に解説します。
実はこの名前、語源はお酒の“シャルトリューズ”に由来しています。シャルトリューズとは、フランス産のリキュール酒で、130種類ものハーブや薬草を原料として作られたお酒です。カクテルなどで使われることが多く、バーでお酒を楽しむ方にはなじみ深い名前かもしれません。
このシャルトリューズには、ヴェール(グリーン)とジョーヌ(黄色)の2種類があります。チャートカラーは、特に鮮やかな黄色を持つジョーヌの方を指すことが多いようですが、黄色ベースにヘッドや目元がグリーンになっているルアーもよく見られるため、両方に似ているとされたのでしょう。
名前の由来については、フランス語の「CHARTREUSE」を英語風に読んだ「チャートリュース」から来ているという説が最も有力です。
釣りをしない方でも、お酒やカクテルが好きな方には親しみを持っていただける話題かもしれませんね。このような背景を知ると、釣りの楽しみがさらに広がるのではないでしょうか?
まとめ
チャートカラーが多くの釣り人に選ばれるのは、やはり「釣れる」からです。ただし、このカラーは使い方次第で釣果を左右する特徴があります。適切な場面で使えば驚くほどの効果を発揮しますが、誤ったタイミングでは魚を警戒させてしまうこともあります。
だからこそ、チャートカラーを使いこなす楽しさがあるのです!!
濁りのある水質やナイトゲーム、朝マズメなどの状況で投入すれば、その強いアピール力でしっかりと魚を引き寄せてくれます。人気の理由を実感したい方は、ぜひチャートカラーのルアーを手に取ってみてください。
おのずと引き出しが増やせて釣りの可能性が広がるでしょう。