釣りが一過性のブームに終わってしまう現実と”マクド戦略”に学ぶ永続させるコツを考察

コロナ禍に突如巻き起こった釣りブーム…。

このまま続くと思いきや、意外とあっさりコロナの終焉とともに尻つぼみになった感が否めない状況に

釣りを長年やってきた愛好家として釣りが一過性のブームだけでなくこれからも長く多くの人に愛されるためには

どうするのが良いのかをふと思ったので考察してみました。

コロナ禍をきっかけに出てきた釣りブーム


コロナ禍において、人々が「密」を避けるための新たなアウトドアレジャーとして、【釣りブーム】が世界中で注目を集めました。

特に自然と触れ合いながらリフレッシュできる釣りは、ストレスを抱える状況下で多くの人に支持され、これまで釣りに興味のなかった初心者層も次々と釣りの魅力に惹かれるようになりました。

日本国内では、この釣りブームが急速な発展を遂げ、釣り具業界が大きく活性化しました。

例えば、日本の釣り関連企業の中には、コロナ禍の間に過去最高益を記録した企業もあり、釣り具市場全体の活況ぶりがうかがえます。また、大手オークションサイトでも「釣り具」が一時的に取引高のトップを占めるなど、その需要の高まりが話題となりました。

さらに、100円均一ショップでは手軽に購入できる釣り具アイテムが次々と登場し、初心者でも気軽に釣りを始められる環境が整備されています。

このような背景から、釣りは単なる趣味を超えて、健康的で自然と共存するライフスタイルの一環として新たに評価されています。釣りを通じて、家族や友人との時間を共有したり、一人で静かに自然を楽しむことができる点が、これからも多くの人々に支持され続ける要因となることは明らかですが、

このブームをきっかけに、釣りが一過性の流行ではなく長く愛される文化として根付いていく可能性が広がっているように見えたのですが・・・。

想定内だった現実…

ロナ禍における釣りブームは、アウトドアで手軽に楽しめるレジャーとして注目され、多くの初心者が釣りを始めるきっかけとなりました。しかし、その急激な人気の高まりが一部で負の影響をもたらしたことも否めません。特に、釣り初心者が増えたことで、釣り人としてのマナーやルールが軽視される現実が浮き彫りになりました。

例えば、釣り場に残されたゴミや、不適切な駐車による近隣住民への迷惑などが問題視されています。これらの行動が原因で、これまで釣り人に愛されてきた名所が次々と釣り禁止区域に指定される事態が相次ぎました。

このような状況は、地域の自然環境を守りながら釣り文化を育ててきた釣り愛好家にとって、非常に悲しい現実です。さらに、不適切な行動をとる一部の人々の影響で、善良な釣り人までもが批判の矛先を向けられることとなり、釣り文化全体の評価が損なわれる事態に発展しています。

これらの問題を解決するには、釣りを始める人々に対して、基本的なマナーやルールの周知を徹底することが求められます。釣り場を管理する自治体や釣り関連企業が協力し、初心者向けの教育プログラムや啓発活動を展開することで、釣り文化を守りながらその魅力を広げていくことが重要です。この悲しい現実を踏まえ、釣りを愛する全ての人が協力して、自然環境と調和した持続可能な釣り文化を築いていくことが求められています。

コロナ終焉とともに収束していく釣りブーム

追い打ちをかけた地政学的リスク
コロナ禍における釣りブームは、多くの初心者を釣りの世界に引き込む成功を収めましたが、コロナ終焉とともにその勢いは徐々に収束しつつあります。その背景には、地政学的リスクの影響が大きく関係しています。国外での戦争などにより輸入材料の価格が高騰し、釣り具全般の価格がここ1~2年で急激に上昇しました。この結果、釣りを始める際の初期費用が高まり、初心者にとっては参入のハードルが上がっています。

さらに、燃料費の高騰に伴い遊漁船の料金も値上がりし、一部では「釣りが富裕層の趣味になりつつある」との声も聞かれるほどです。このような状況の中、かつて釣りブームに乗って始めた初心者だけでなく、長年釣りを続けてきた愛好家の中にも、費用面で負担を感じ釣りから離れる人々が増え始めています。

釣りをブームではなく持続させるには

このような現象は、釣りがかつて持っていた「誰でも気軽に楽しめる」という魅力を損なう可能性があります。今後、釣り業界が持続可能な発展を遂げるためには、コストを抑えつつ釣りを楽しめる環境作りや、地域主体のイベントを通じて初心者からベテランまでが釣りを楽しめる仕組みを整えることが大切になってくるでしょう。

この試練を乗り越え、釣り文化が再び多くの人に愛されるものとして発展することが期待されます。

釣り業界にも取り入れたいマクドナルドの戦略

何故か大人でも無性に食べたくなるときがあるマクドナルドメニュー。

マクドナルドは、長年にわたり子どもをターゲットとした戦略を展開し、それを基盤に成長を遂げてきました。このアプローチは、子ども時代にブランドへの親近感や習慣を植え付け、大人になってからもその人気を維持するという目的に基づいています。

その具体的な主な戦略を下記にまとめてみました。

 

おまけ玩具付きセットの導入

子ども向けメニューである「ハッピーミール」には、人気キャラクターをテーマにした玩具が付属。これにより、食事そのものが楽しみになり、親子で訪れるきっかけを作りました。
まずはこのことで玩具の収集を目的に来店する子どもが増え、マクドナルドを「楽しい場所」として記憶します。

 

多くの店舗に、子どもが遊べる専用エリアを設置。明るい色使いやキャラクター装飾が施され、家族での来店を促進します。
これによって子どもにとって楽しい空間を提供することで、「行きたい」と思わせる場所を構築しました。

 

キャラクターマーケティング

マクドナルドの象徴的なキャラクター「ロナルド・マクドナルド」や「グリマス」などを用いて、子ども向けの広告やイベントを展開。
子どもに親しみやすいブランドイメージを形成

 

広告とプロモーション

テレビ広告やオンラインプロモーションで子どもが好むテーマや人気キャラクター(ディズニー、ピクサーなど)を頻繁に採用。
子どもが商品に興味を持ち、親に「マクドナルドに行きたい」とねだる場面が増えていきます

 

学校との連携と地域イベント

学校とのタイアップや地域の子ども向けイベントへのスポンサーシップを通じて、地元コミュニティに密着。
子どもや親の信頼を得て、ブランドの好感度を向上させました。

 

家族層へのアプローチ

子どもが楽しめる要素を増やしながら、親が満足できるメニュー(サラダ、コーヒーなど)やWi-Fi環境の整備も行い、家族全員をターゲットに。
家族全体の外食の「選択肢」としての地位を確立しました。

 

記憶の刷り込み効果

幼少期の楽しい思い出とマクドナルドを結び付ける戦略。子どもが成長してもその記憶は残り、「慣れ親しんだ味」として選ばれることが多い。
長期的な顧客維持が可能

マクドナルドの戦略は、単に食事を提供するだけでなく、**「思い出」や「経験」**を通じてブランド価値を高めることに重点を置いています。このような包括的なアプローチにより、子どもの頃からの支持を得て、成人後も利用されるブランドとして成長を続けています。

これってかなり納得がいくというふうに感じませんか?

幼少期の思い出は良いことも悪いことも大人になっても強いインパクトとして残り、その後の大人になってからの言動や心理的要素を左右していくものだと思います。

嫌な記憶で大人になってもトラウマになってしまうこともあるでしょうし、子供の頃に感じた良い経験は大人になっても「また釣りに行きたい」や「また釣りしたい」という動機に繋がります。

まとめ

ここまで僕の持論にお付き合い頂きありがとうございました。

だから一過性のブームに終わりつつある釣りをもっともっと広げるためにはもっと小さいなお子さんたちに目を向けて

持続的に、永続的に愛されるレジャーーとしてみてらいいのではないかと思った次第です。

僕自身はメーカーでもなく単に釣り愛好家の目線であって、そうできない要因や難しいこととかは何も知りませんが

おもしろいと思ったので記事にしてみました。

読んでいただきありがとうございましたm(__)m

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