釣りのボウズ率や釣り種別の確率目安を解説します。
「ボウズ」にまつわる由来やおもしろい雑学も交えながら、
釣果アップのために大切な情報収集、適切な道具の準備、現地釣り人から得るリアル情報の活用法を紹介します。
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魚釣りの「ボウズ」とは
釣りで「ボウズ」とは、その日に全く魚が釣れなかったことを指します。
この言葉は釣り用語として使われており、特に期待して出かけた釣りが不発に終わった場合に使われます。
大の釣り愛好者の間では、ボウズは悔しい結果である一方、釣りそのものの楽しさを重視する文化も根付いています。
特に、経験豊富な釣り人ほど「ボウズもまた釣りの一部」として前向きに捉えることが多いです。
また、「ボウズ逃れ」=(小さい魚でもいいから1匹釣る)や、
「ボウズ覚悟」=(釣れない可能性を承知の上で挑む)といった表現もよく使われます。
英語圏ではこんな表現
日本以外では「ゼロ釣果」に独自の表現がある場合もいくつか散見されます。
例えば、英語圏では「skunked(スカンクにされた)」という言い回しが使われることがあり、これも「何も釣果がない」という意味になります。
ボウズのことばの由来
「ボウズ」という言葉の由来については、いくつかの説があります。
坊主頭のイメージから
坊主頭(髪がない状態)と釣果ゼロ(釣果が「何もない状態」)を重ね合わせて、何も得られなかった様子を「ボウズ」と表現するようになったと考えられています。この説が最も有力です。
修行僧の姿に由来
坊さん(特に修行僧)は世俗の欲望を捨てる象徴とされることが多いですが、釣り人が何も釣れずに帰る様子が「悟りを開いて無欲になった僧侶」のように見えることから、この言葉が使われ始めたという説もあります。
昔の遊郭の風習から
江戸時代、遊郭で相手をつけてもらえなかった客を「坊主」と呼ぶことがあったそうです。この「何も得られなかった」という意味が転じて、釣りで成果が出なかった状況にも使われるようになった可能性があります。
ボウズの確率
釣り人が「ボウズ」になる確率は、釣りの種類、場所、シーズン、技術、装備など多くの要因によって異なります。一概には言えませんが、以下にいくつかの目安を挙げてみます。
初心者の場合
ボウズの確率:50%~70%
初心者の場合、経験や知識が乏しいため、釣り方が適切でなかったり、釣れる場所や時間帯を見極めるのが難しいことがあります。そのため、ボウズになる確率は高めです。
経験者・熟練者の場合
ボウズの確率:10%~30%
経験豊富な釣り人は、釣れるポイントや魚の動きを把握しており、適切な道具や技術を駆使するため、ボウズになる確率は低めです。
ただし、ターゲットが難しい魚種(例:マグロやヒラマサ等…)や厳しい条件下では、この確率も上がることがあります。
また魚種にもよりますが、魚が活発になる春・秋はボウズ率が低く、逆に冬や真夏の厳しい条件下では当然ボウズになる確率が高くなる傾向があります。
具体的なデータは地域や釣り場によりますが、釣り大会や調査の結果を見ると、アマチュア釣り人のボウズ率は30%~50%程度という報告がもっとも多いです。
釣りの種類別のボウズ率
ボウズ率を簡単におおまかな釣り種で分けて考えてみるとこんな感じです。※数字はあくまでも目安です。
ルアーフィッシング:20%~50%
(ブラックバス、シーバスなど)
ルアーフィッシングは魚の活性やポイント、水温、光量、適切なルアーセレクトなどさまざま条件に大きく左右されるため、ボウズになることも珍しくありません。
またタックルなど汽水域や海のルアー釣りの場合準備品が割と少ないので、
僕のように暇つぶしの感覚で簡単に考えてしまい何も状況把握ななど計画も不十分のままちょっと行って投げてみる…だと釣果も運だよりになるため
ボウズ率は自然と上がってしまいます。
フライフィッシング:30%~70%
(渓流、湖など)
技術は言うまでもなく、ポイントの選定、適切なルアーセレクトなどかなりハードルの高い条件が大きく影響するため、初心者ではボウズになる確率が高めです。
エサ釣り:10%~30%
(アジ、サバなど)
魚影が濃い堤防など釣り場や初心者向けの釣りでは、エサ釣りでボウズになることは少ないですが、魚の数が少ない場合や季節によっては難しいこともあります。
船釣り:5%~20%
(沖釣り、深海釣りなど)
バスボートを含むオフショアの船釣りではポイントを絞りやすく、魚探などでターゲットやベイトの群れ、また地形変化などを探してポイントを目星付けて行うため釣果が得られやすいです。
それでもターゲット次第でボウズの可能性は否定できません。
釣果アップするためには…
釣行前の情報収集
釣行前にしっかり情報を集めることは、ボウズを防ぐための基本中の基本です。まずは、目的地となる釣り場の特徴を調べましょう。ネット上の釣り場情報サイトやSNSでは、最新の釣果報告やおすすめのポイントが掲載されていることが多いです。
また、狙う魚種のシーズンやその日の天候、潮の動きなども確認しましょう。特に潮汐表や風の情報は、魚の活性を予測するのに役立ちます。
さらに、近隣の釣具店や船宿のブログをチェックすることで、地元のリアルな情報を得ることができます。これらの準備を怠ると、釣り場に着いてから「思ったように釣れない」という事態に陥りがちです。計画的な情報収集は成功への第一歩です。
適切な道具の準備
狙う魚種に適した道具を選ぶことは、釣果を上げるための重要なポイントです。魚によって必要な仕掛けや道具が異なるため、事前にターゲットの特性を理解しましょう。
例えば、繊細な魚を狙う場合は細いラインや小さな針が必要ですが、大物を狙う場合は太いラインや頑丈なリールが不可欠です。また、天候や水質によってルアーやエサの選択肢も変わります。予備の仕掛けや道具を持参することで、思わぬトラブルにも対応可能です。
あと、道具の点検も忘れずに行いましょう。釣行中にラインが切れたり、リールが動かなくなったりすることを防ぐために、事前のメンテナンスが重要です。
現地の釣り人に聞く
地元の釣り人から直接情報を聞くのは、ボウズを回避するための最も信頼できる方法のひとつです。釣り場に到着したら、親しみやすい態度で現地の釣り人に話しかけてみましょう。
具体的には「どの辺りが釣れるのか」「最近の釣果はどうか」「おすすめの仕掛けやエサは何か」といった質問が有効です。特にベテランの釣り人は、長年の経験から得た知識を持っているため、アドバイスは非常に価値があります。なお、マナーを守ることも重要です。
釣り場で迷惑をかけないよう気を付けながら、良いコミュニケーションを図りましょう。現地の情報は、ネットでは得られないリアルタイムなヒントを提供してくれます。
僕からボウズ回避のためのひとこと
ボウズという表現が親しまれるのは、釣りが単なる成果主義ではなく、自然の中で過ごす時間や挑戦そのものを楽しむ趣味であることを象徴しています。
ボウズ率を減らすのは経験を積むことが一番の近道です!!
たとえボウズでもその日その日の釣りを楽しみながら、後から何で釣れたのか?何で釣れなかったのか再確認できるように考えながら釣り体験を重ねていく心構えが大切なのです。
僕なんてたぶん7割以上がボウズですww
ただ釣れた3割のグイグイ引く魚の引きや、大きさなどを体感するとそれまで苦労したことなんて一気にふっ飛んでいってしまいます。
釣りを長く続けると、「今日はボウズだったけど、また次頑張ろう」という思いでモチベーションを保てるようになりますから、決して諦めずに続けてください!