
ニホンウナギが絶滅に瀕して久しく、日本固有のものだと思っている人も多いウナギですが、海外にも種類は違えどウナギは生息していて、ヨーロッパでも食用にされています。
このウナギは驚くべき生態を持ち合わせており、海外においても謎だらけの魚とされていたらしいとか、
ウナギのことについていろいろ調べてみるとおもしろいことがたくさんわかったのでここで紹介します。
あまり見なくなったウナギ釣り
ウナギは僕の地元の河川では昔、潮が引いたときに穴を掘って採取したアナジャコやその辺の土から掘り出したドバミミズを餌にしてぶっこみ釣りで近所のじいさんたちが釣っていました。
一人で2本も3本も竿出しているのですぐにわかります。
そう釣っていましたというだけで、近年は見かけなくなりました。それよりロープを結んだ筒を沈めたウナギ取りの筒があっちの川にもこっちの川にもたくさんあります。
最近は釣るというより捕ってるほうが多い気がしますww
ウナギ釣りのエサはミミズというイメージが強いですが、僕の地元ではアナジャコがメインで、なければアケミガイなどでもよくてアケミガイもアサリとか捕れる砂や泥底のとこにはどこにでもいるので、エサには困らないですね。
ウナギを食すのは日本だけにあらず
ウナギを食用として捕獲する国は日本だけではないです。もちろんアジア圏では多く消費されていますし、
テレビなどで「西洋人はウナギには見向きもしなかった」と紹介されることもありましたが、それは番組作った編成部の無知です。ヨーロッパの国々で食用にされています。
フランス料理では筒切りにして赤ワインで煮込んだ料理(matelote d’anguille=ウナギのマトロート)は料理人が見るフランス料理の基礎的な本でも紹介されているほど有名な料理です。
ドイツではウナギの燻製(Räucheraal=ロイヒャーアール)がよく知られ、朝食に固いパンに挟んで食べたり頻繁に食べられています。
スペインにもウナギ料理があり、イギリスでも焼いたウナギにマッシュポテトを添えた料理が肉体労働者の活力源として日常的な食事だったといわれています。
スウェーデン南部では黒ビールで蒸し煮にしてバターで炒めたウナギ料理があり、今でも行われている歴史的なウナギ祭でふるまわれているそうです。どれも美味しそうですよね!
こうした背景からヨーロッパでもあまり珍しくなく一般的に食用魚と認知されていました。
仰天!ウナギの生態
ウナギはふ化すると体長数ミリの幼生のまま大海を何千キロも泳いでから川を遡ることが知られています。
その川や沼に定住すると10年~30年もの長きに渡り住み付き、ある日を境に突然また大海原に返っていくという、どうしてそのような生活をするのかは未だわかっておらず。とても謎が多い魚なのです。
ウナギは絶滅危惧種に指定されているほど数が激減しています。
幼魚から川を遡上するので、河川に設置されたダムや堰が原因のひとつとされていますが、ウナギの生態について研究している九州大学院の研究チームの研究によると、46メートルもある滝をよじのぼっていることもわかっています。
体長10㎝ほどの幼魚のときに夜になると、岩肌をよじ登って遡上する姿から日本では古来から出世する姿を
うなぎのぼりと形容する言葉がここから生まれたそうです。
生まれは山芋!?海外では○○○w
そして一番驚くのは、川などにいるときは生殖器を持たず、海に返った時だけ生殖器が発生する!!
これが解明されたのもごくごく最近のこと。
私たちが、目にしたり手に触れるようになるとき、すなわちこの川や沼に生息しているときには生殖器を持たないのでこのことから、その昔はどうやって新しい命が育まれているのかまったくわからなかったことから
日本でも「ウナギは山芋から生まれた」wなんていう言い伝えもあったほどです。
ウナギの研究をした世界の歴史的人物
いまですら研究が進み全容が明らかになりつつあるウナギの生態なので、あらゆる研究者たちがこぞってウナギの生態解明に関わっていました。
あの哲学者アリストテレス(倫理学・自然科学者)もウナギの生態を解き明かそうと解剖を何度も繰り返した挙句の先に導き出した答えが・・・
「泥から生まれる」www
諦め半分かとも取れる答えに仰天します(笑)
精神分析学で有名なジークムント・フロイトもウナギのその未知な部分に心を奪われ実は若い頃ウナギのオスの生殖器を見つけるために、丸一年ウナギを解剖し続けたけど、発見できずじまいに終わったとの記録も残されています。
まとめ
いかがでしたか?ウナギの生態には本当に驚くことが多いですね。それに纏わる話もおもしろいものがたくさんあって、こんな世知辛い世の中でも、ほっこりさせてくれるエピソードを伝えてくれるウナギ。
絶滅危惧種になっていますが、近年ではあのマグロの養殖を成功させた近大がウナギの完全養殖の研究をはじめていて期待されています。
今や高級魚であまり身近な食材ではありませんが、時々食べたくなる美味しい魚です。絶滅してはもう二度と口に出来ませんから僕たちにも何かできることがないか?再考させられます。
ということでもっとウナギのことを知ってもらうための情報を広めたくてこのページの記事を書くことにしました。これを読んでこのあと合う人との話のネタにしてください。そうすればもっと多くの人に広まるし僕も書いた甲斐があります。