ハゼクラとは?釣り方とおすすめルアー~根掛かり回避しながら楽しく釣る方法

数年前からSNS等でよく見かけるようになったハゼクラ。ネットで調べるとたくさんの写真が見て取れるこのなんだかめっちゃ楽しそうな釣り!

と思ってはじめたのがちょうど5年前…。釣れはするが釣れた数と同じくらいルアーをロストする始末…。根掛かりがどうしてもつきまとうハゼクラの今だから言える気をつけるべき釣り方とおすすめクランクルアーお伝えします!

ハゼクラ(ハゼクランク)とは

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ハゼクラとは「クランクベイト」といわれる、ブリブリと動きアピール力が強い種類のルアーを使ってするハゼ釣りのこと。誰が言ったか考案したのかは定かではないですが…僕自身が知ったのはホント数年前の話で以前からあったと思われます。

巷でいうハゼ釣りとの違い

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一般的にハゼ釣りと言えば、昔ながらの地元にある釣具屋さんでも見つかる小さな針の付いた仕掛けにイソメ類のエサを付けてやる釣りです。シーズンになると身近な場所の河川や漁港でも釣れ、群れに当たると一回の釣行でバケツがいっぱいになるほど釣れることもあり人気の釣り。

それをルアーでやってしまおうというのがハゼクラです。

なぜルアーにハゼ!?

ルアーで釣る釣りは元々「フィッシュイーター」と呼ばれる小魚を主食としている魚に有効であると考えられていました。ですがハゼのエサは小魚ではなくゴカイなど虫系です。ではなぜクランクのようなプラグルアーで釣れるのかというと…。

それはハゼには縄張りがあり、縄張り意識が強くそこにいきなり飛び込んでくるクランクに対して攻撃してくる際にフッキングするという説が有力なようです。

クランクである必要性

だからブリブリ水押しが強いクランクがハゼに効くのです。容赦なく猛アピールで突進してくるクランクでなければいけないのも納得がいきます。

親しい仲間と話し込んでいたら、いきなり見ず知らずの奴がダンスしながら突進してきたら一発噛みつき蹴りを入れようとしたら釣られちゃう…w
そんなイメージでしょうか。

ハゼクラのポイント選択

ハゼは汽水域や浅場を好む底生魚なので、ハゼクラで狙うべきポイントは浅く潮通しが緩い砂泥底やカキ殻が混ざる浅瀬、河口のシャロー、係留されているスロープや港湾の浅場などです。浅くて底に届きやすい場所が特に有利です。

ハゼが好む虫エサがたくさんいる砂地
汽水域を好むので特に河口がベスト
水深はあっても1m未満のシャロー

潮位や潮流で釣りやすいレンジが変わるので、干潮・満潮の状況は事前に把握しておきましょう。

ハゼクラのタックル

ハゼクラはライトタックルで手軽に楽しめますが、基本的なセッティングを押さえておくと釣果と扱いやすさが向上します。

ロッド

ライトゲーム用の柔らかめで穂先に遊びがあるライトゲームロッドが使いやすいです。長さは5ft~6ft前後で小さいルアー(2〜5gクラス)を扱うので、しなやかさと感度のバランスで選んでください。底の“コツコツ”を手元で感じ取れる柔らかめの穂先を選ぶとベストです!

専用ロッドでなくとも、アジングのULクラスや、管釣り用のショートロッドがおすすめです。

(ジャッカル)ルースターズ・ギア・マーケット spec.6 69

リール

スピニングリールの1000〜2500番クラス(実務的には1500〜2000〜2500が多い)がおすすめ。扱いやすさと、思わぬゲスト(キビレ・セイゴなど)がかかったときの余裕を考えると2000番前後が無難です。安いリールでも十分ドラグ等に問題はないですが、軽いほうがより感度に貢献できます。

シマノ 22 ミラベル C2000S

ライン

ナイロン(3〜4lb程度)でも問題ありませんが、感度を重視するならPE0.3〜0.4号+フロロリーダー(3〜5lb)という組み合わせが定番です。PEは感度と細さが利点ですが、リーダーの結束に慣れていない人はナイロン単体でも扱いやすいです。根掛かり対策としてスナップやフック形状の小さな工夫も有効です。

アーマードF+ プロ アジ・メバル 150m 0.4号

ハゼクラの釣り方

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ハゼクラは基本、「ボトムを意識したスローなただ巻き」で、ルアーが底にコツコツ当たる感触を手元で確かめながら巻くのが鉄則です。これにより底生のハゼにルアーの存在を気づかせてバイトを誘います。

キャスト後は一度ルアーを底まで沈め、そのレンジを維持してからリトリーブを開始するとヒット率が上がります。ルアーの浮力(フローティング/シンキング)を、釣り方と釣り場の水深に合わせて選ぶともっと釣果に近づきます。

ただ巻き

まずはシンプルにキャストしてゆっくりリトリーブ。ルアーが底を擦るか当たるくらいのレンジをキープするのがコツで、障害物(テトラ、藻、ブロック)の周りを通すと好反応を得やすいです。

底を取れるようにロッドティップはやや下げてリトリーブすると安定します。

ストップ&ゴー

ただ巻きで反応が出にくいときは「1〜2秒ほど巻きを止める(ストップ)」動作を入れてみてください。止めることでルアーが浮き上がったり軌道が変化し、追ってきたハゼが「食う」タイミングを作れます。特に障害物周りや根の近くで有効とされます。

根掛かりなんて怖くない!ロスト対策

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クランクを使用するかしないかは別としてもハゼ釣りが成立するポイントというのはシャローで底が泥底で石や岩が点在している場所です。そんな場所のボトムにルアーを通してきます。ルアーなんかで底ズルしていたら間違いなく根掛かりが連発します。いわゆるロストですね。ルアー無くせばそれだけ高くつきます。

ロスト回避するための釣り方

ハゼクラのように底を這う魚を狙う場合は、根掛かりと釣果は比例しているので果敢に攻めなければなりませんが、引っ掛けそうだと感じたらリーリングは止める!そうすればクランクは自然に浮き上がります。クランクは特性上リーリングしなければ沈みこまずに必ず水面まで浮きます。

この時強引にリーリングしている最中に根に引っかかってしまうわけでそのとき「引っ掛けてしまった!」と感じた瞬間にリールを巻くのを止めさえすれば浮き上がりやすいクランクを選ぶと大概ロストせずに済みますし、

この動作で自然とストップ&ゴーになり根掛かりかわしたら食ってきたなんてこともざらにあります!!

一度引っ掛けても強引に引っ張らずに何度かラインをパチンッパチンッやってると外れます。

選びたいクランクはできるだけ軽いもの(行くポイントの水深まで潜れる)で、できることならスローフローティングやサスペンドタイプがおすすめです。シンキングタイプの重たいものは底まで沈みやすく手返しが良い反面、根掛かりしやすくなります。

ハゼクラのルアーのカラー

ハゼクラのカラーは、なんでもいいのですが、自分がもっとも釣れているのはアカキン、オレキン、クロキンやオレンジやバス釣り用のマットタイガー系など。

他の釣り種ではちょっと使う場面を選んでしまいそうな派手目のカラーのほうが釣れる経験があります。

ハゼクラおすすめルアー

それではここでハゼクラにおすすめのルアーを紹介します。2〜5g前後の小型クランクやシャッド系が一般的です。

タイプはフローティングとシンキングタイプがあり、先に説明したように根掛かりしにくにはフローティングですが、トゥイッチなどアクションを入れる場合や水深のある場所にはシンキングタイプの方が有利です。状況に合わせて使い分けしましょう。

ダイワ ハゼクラ DR

ダイワが自信を持って世に送るハゼクラ専用のルアー。小粒なクセしてワイドな強いウォブリングアクションと、ラトル入りの音でもハゼの勝気なやる気スイッチをONにします。

DRはリップが長く空気抵抗が多いので飛距離は出せませんが、自重があるのでキャストしやすく深く底取りでき、長いリップでボトムの障害物を回避してくれるため根掛り回避のためにもDRがおすすめです。

ラッキークラフト ディープ クラ・ピー

ラッキークラフト元祖ハゼクラ専用ルアー!
元祖ハゼクラ用のクランクとして名を轟かせていたラッキークラフトのディープクラピー!サイズの小さいスモールクランクにシャカシャカ音が鳴るラトルが入ったラトルカスタムベル仕様。派手な動きとともに音でもハゼの攻撃性能を刺激するという強者!

一切押し売りはしませんし、ハゼクラ用ルアーはたくさん販売されいますし、ハゼクラに使えるルアーなんて探せばいくらでもありますが、迷ったらこれで間違いないです!

バスデイ はぜ玉

バスデイが誇る国産のアユ釣り用のバーブレスフックをトレブルフックのように3本束ねたはぜ専用の早掛けフックが搭載されたハゼクラ専用のクランクベイトです。

スローフローティングで止めるとふわ~ッと浮いてくる仕様で止めて見せてても誘えますが、これはただ巻きでOKです。ポイントに着いたら即投入するパイロットルアー的存在。

バスデイ はぜむし SS

こちらはあえてシンキングモデルになっているハゼ用ルアー。頭を真下に向けてロールしながら着底しそのまま仁王立ちでステイしています。リトリーブしていくとよたよたアクションをして誘います。

ほかにトゥイッチにも対応しているので、ステイとトゥイッチングでハゼの闘争心を煽ります。

マルシン漁具 あげチャン!

マルシン漁具から発売されているハゼ用クランク。安いし使いやすくて、カラーもゴールド系、赤系などハゼクラにぴったりのカラーが8色揃っているのも、嬉しい。

前後フックが着いていますが、フック同士が絡みやすいのでフロントフックを外して使いましょう。

メガバス グリフォン ベイトフィネスSR-X

根掛かり回避+アピール性能+サイズ感
ハゼクラにイチオシはこちら!メガバスのグリフォン。バス釣りクランクとして名を連ねる本家グリフォンのピンボールアクションと呼ばれる、障害物に当たったときに跳ね上がる動きは秀逸!親譲りの根掛かり回避性能を持ちながら、ベイトフィネス(軽めのタックル)でも使用可能にサイズダウンしたモデル。潜行深度が1.2mのSR-Xと、2.2mまで潜るMR-Xとがある。おすすめはSR-Xだけど、自分が行くポイントのその時の水深に合わせるといいでしょう。

ハゼにちょうど良いサイズも、クランク特有のアピール力、根掛かり回避能力すべてを併せ持っているのはこれだけでした!!

ハゼクラのフックが大事な理由

ハゼクラに使うクランクは、返しの付いていないバーブレスタイプのシングルフックに交換することをおすすめしています。その理由は諸説ありますが、ハゼはイソメなどのエサを飲み込み捕食するためにフックを喉の奥まで飲み込んでしまうので針が外しにくいからです。釣れる釣れないの話ではないのでそのままでも行けますが、手返し良く数釣りを楽しみたいのならフック交換はしておいたほうがベターです。
オーナー SBL-55M シングル55バーブレス

がまかつ ハゼクランク 専用アシストフック 鬼爪 スペシャル

既存のフックにアシストフックとしてこんなものも、クランク自体に口以外でもアタックしてくるハゼを逃さずキャッチすることができます。

気負いぜずルアー釣りを楽しむハゼクラ

ハゼクラは手軽で奥深く、初心者からベテランまで楽しめるルアーフィッシングです。
基本のただ巻きやストップ&ゴーを意識し、季節や水深に合わせてタックルやルアーを工夫することで、釣果も大きく変わります。河口や浅瀬などの身近なポイントで、繊細なアタリと小気味よい引きを感じられるのが最大の魅力。

道具選びやカラーセレクトにも自分なりのこだわりを加えながら、ぜひハゼクラならではの“ライトゲームの楽しさ”を体感してみてください。