ティップランの時期はいつ?釣りやすい&サイズが望める季節と四季の特徴

ティップランの時期について解説いたします。

さらに釣果が大きく変わることもある釣りやすい水深、季節や潮、時間帯についても本記事では初心者にも分かりやすく、時期ごとの特徴と合わせてお伝えします。

最適なシーズンを見極めて釣果アップを目指しましょう。

ティップランの時期

ティップラン,時期,時間

「ティップランの時期」をしっかり押さえることで、船からのイカ釣りゲームが格段に楽しめます。季節ごとにイカの習性や狙いどころが変わるため、適した「ティップラン」タイミングを理解しておくことが、初心者でも釣果を伸ばす大きなカギとなります。

初心者がはじめやすい時期

秋は「ティップラン」の入門として非常に適した時期です。水温が高めの夏場を過ぎ、沿岸部の浅めのポイントにイカが寄ってくるため、初心者でも比較的釣りやすくなります。多くの個体が釣りやすいレンジにいることが多く、数釣りが期待できるため、「まずは楽しみたい」「経験を積みたい」という方におすすめです。さらに、船からの流し釣りで底を探しやすく、エギや仕掛けの違いに触れながら釣り方を覚えるには絶好のタイミングと言えます。

初心者がはじめるのに最適な時期
”釣りの楽しさ”を体感しやすい
数釣りが楽しめるのが秋

冬のティップランでは、イカが水温の低下とともに深場へ移動する傾向があります。浅場では活性が落ちやすいため、船で少し深め(例えば20 〜 30 m以上)へ移動して狙われることが多いです。そのため、初心者にとっては少し難易度が上がりますが、“大型を狙えるチャンス”もあります。冬場はイカのアタリが出にくく、じっくり誘う釣り方が求められます。仕掛けやポイント選びに工夫が必要ですが、慣れてくれば「数は出ないがサイズが出る」という醍醐味を味わえます。

サイズを狙いたいのならこの時期

春のティップランは、成長した親イカや大型を狙いやすい時期として注目されます。水温が上がり始め、イカが浅場の藻場や岩礁付近に回遊してくるため、良型の個体が多くなる傾向があります。

初心者にはやや難しい面もありますが、「大物を一発で仕留めたい」という方には春こそ狙い目です。とくに船釣りでは、ポイント選びと流しの調整が重要になりますが、その分だけ釣りの醍醐味が大きくなります。装備やリグを別記事で確認しつつ、春の大物シーズンに備えましょう。

大きいサイズのアオリイカが狙える
初心者にはやや難しい時期
中級者以上がサイズアップ図りたいのであれば春!

夏のティップランは、深場と浅場が入り混じるポイントを探る“ゲーム性の高い”時期です。産卵を終えた親イカと新成長の個体が混在し、サイズもまちまち。浅めのポイントでは数が出ることもありますが、水温が高いことでイカの動きが活発になり過ぎて散ることもあります。初心者には“どこをどう攻めるか”に迷いやすい時期ですが、逆に言えばフィールドを広く探る楽しみがあります。ポイント移動や探りのレンジを意識することで、夏ならではの釣り味を体験できます。

釣りやすい時間帯

時間帯|ティップラン,時期

ティップランで釣りやすい時間帯を理解することは、船からのイカ釣りを成功に導く重要な要素です。潮の動きや光量、イカの活性が時間帯によって大きく変化するため、単に出船すれば良いというわけではありません。狙い目の時間帯を知って、効率よく釣果を伸ばしましょう。

アオリイカは夜行性で、夜間に活発に捕食活動を行うため夜のナイトティップランは、エサを果敢に追う時間帯です。それに加えて昼間よりもイカの警戒心が下がる時間帯として有効です。暗がりでエギを落とし込み、底付近でじっくりステイすることで、深めのポイントに潜むイカを狙いやすくなります。

また、船で流し釣りをしていると、暗い時間帯は魚もイカも比較的落ち着いた行動になるため、エギのフォールや停滞に対する反応が出やすいという声もあります。

とはいえ、ナイトゲームは視界が低下するため、アタリを視認・感知するのが難しく、初心者にはややハードルが上がる面も。ライティングや仕掛けの工夫(暗めのカラー、夜用のエギや照明装備)を整えて、ゆったりと構えて臨むのがポイントです。

アオリイカは夜行性=捕食活動を行う時間帯
積極的に餌を狙う時間の為釣りやすい

暗がりのため視覚によるアタリが分かりにくい

朝・夕のマズメ

朝マズメ・夕マズメの時間帯は、ティップランの釣りにおいて非常に実績の高いタイミングです。夜明け直後や日没前という光量の変化にイカが反応しやすく、捕食行動を活発にする時間帯でもあります。加えて、潮が動き始めたり変化したりする時間帯と重なることが多く、流れに乗ってイカの群れが集まるケースもあります。

船をドテラ流しで使いながら、底を探りつつアクションを入れ、ステイを適度に入れることで「抱き」につながるアタリが期待されます。初心者でも取り組みやすい時間帯なので、初めてティップランに挑戦するならこのマズメ時間を選択肢に入れるのがおすすめです。

日の出前後と日没前後1時間程度が狙い目
釣果が集中しやすいゴールデンタイム!

昼間

昼間の時間帯は、光量が高くイカの警戒心も増すため「ティップラン」にとってはやや難易度の高い時間帯と捉えられがちですが、決してチャンスがないわけではありません。

特に潮の流れが良好であったり、水深・地形変化に富んだポイントでは、昼間でも活性の高いイカを捉えられることがあります。晴天下では底付近のシルエットが映りにくくなるため、エギの動きやステイを意識してアクションを工夫するのが鍵。

例えば、移動中の船の流れを利用してエギを底から軽く浮かせてフォールさせたり、潮流を読むことで、“動くポイント”を探し出すことで昼間でも釣果に結びつきやすくなります。時間に余裕がある時や、夕マズメ・夜が難しい場合の代替選択肢として活用可能です。

夜やマズメに比べて活性は落ちる

視認性がよくエギの動きやアタリを捉えやすい
初心者がコツを掴むのに最適な時間
警戒心が薄い秋の新子は、昼間でも問題なし

潮のタイミング

ティップラン」において潮の動き(潮流・潮止まり・上げ下げ)は釣果に大きく影響します。潮がまったく動いていないとイカの活性が低くなったりエギが自然に誘われなかったりするため、適度な流れがあることが条件です。

ただし逆に潮が速すぎるとエギが流されてしまい着底が遅れたり、イカがエギを抱きづらくなったりするため、バランスが肝心です。

例えば「上げ潮3分〜7分」のように潮が動き始めた直後が勝負どころという実例も出ています。潮位が変わるタイミング(満潮・干潮の前後)や、潮止まりから動き出す瞬間もチャンスになるため、出船前に潮見表や船長の情報をチェックしておくと安心です。

釣りやすい水深

「ティップラン」で狙いやすい水深は初心者にも覚えやすく、かつ釣果に直結する重要ポイントです。一般的に10〜50mほどのレンジが多く、目安として水深30mあたりで30gほどのエギ・シンカーを使うケースが紹介されています。

特に15〜30 mの範囲は、船からのドテラ流しで底を取りやすく、手返しにも優れ「まずは数を釣りたい」初心者には好適です。水深が深くなると、エギを沈める時間が長くなり巻き上げやフォールでのアタリを取りづらくなるため、慣れていないうちは浅めからおさえておくのが安心です。

ボトム変化、カケアガリ、藻場など水深変化のある場所を流すことを意識すれば、狙いやすい水深帯で効率的に「乗せる」釣りにつながります。

基本は10~50m以内が中心
約15~30mの範囲がもっとも釣りやすい
他に深場に落ちたディープ攻略もある

時期を熟知して効果的にティップランの釣果をアップ

船から楽しむティップランの醍醐味は、季節・水深・時間・潮のタイミングが絶妙に組み合わさる点にあります。この記事ではまず「時期」を軸に、次いで「水深」「時間帯」「潮のタイミング」までを網羅しました。

初心者のうちは、時期:秋、狙いやすい水深:15〜30 m、潮流:適度に動く状態、という組み合わせを意識することで、楽しみながら経験を積むことができます。

装備や仕掛けの詳細については、別記事で丁寧にご紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。 今後、「釣れた!」という感動がより多く訪れるよう、季節ごとの変化を意識しつつ、船上での流し方やアタリの取り方も少しずつ習得していってください。安全第一で海の時間を満喫しましょう。