シャロータイプのエギおすすめをご紹介します。
このタイプの特徴と活躍するシチュエーション、釣り方や他の種類との使い分け方や、季節ごとの活用方法も解説し、
基本的な選び方とおすすめのシャロータイプのエギをご案内します。
シャロータイプのエギとは
エギングに使うエギには、沈む速さの異なるタイプがいくつか存在します。その中でも「シャロータイプ」と呼ばれるものは、通常のエギより沈下速度が遅いのが最大の特徴です。水深の浅いポイントや藻場など、根掛かりのリスクが高い場所でも長めのフォールを演出でき、イカにじっくりアピールすることができます。
一般的なノーマルタイプのエギはおおよそ1メートル沈むのに3秒前後ですが、シャロータイプになると約5〜6秒かかるものもあります。この「フォールの遅さ」が、イカにとって自然で見やすい動きとなり、プレッシャーのかかった状況でも口を使わせるきっかけになります。
シャロータイプが活躍する状況
シャロータイプは「ここぞ!」という場面で大きな効果を発揮します。まず代表的なのは春の産卵シーズン。大きな親イカは浅場に寄ってきて藻場に身を潜めることが多いため、沈みの遅いエギでじっくり見せる釣りが効果的です。
また秋の新子シーズンも見逃せません。岸から数メートルのゴロタ浜や漁港の際など、浅瀬に群れで入ってきた小型イカにスローにアピールできるのはシャロータイプならでは。初心者が数釣りを楽しむのにも最適です。
さらに夜のエギングにも強い武器になります。日中は深場にいたイカが、暗くなるとシャロー帯に入ってくることはよくあります。ゆっくり落とし込めるエギを使えば、ナイトゲーム特有の「浅場のチャンス」を逃さず攻められます。
ノーマルタイプとの使い分け
シャロータイプのエギは実際、ノーマルタイプと上手く使い分けてこそ真価を発揮します。
水深がある程度あり潮の流れも効いている場所では、沈下が遅いシャロータイプはかえって不利になることもあります。イカのレンジまでエギが届く前に流されてしまうからです。そのような場面ではノーマルやディープタイプの出番です。
逆に浅場や藻場ではノーマルだと沈みすぎてすぐ根掛かりしてしまいます。そういう場所こそシャロータイプの得意分野。簡単に言えば「水深が浅い、もしくはスローに見せたい時はシャロー」「深場や潮流が強いときはノーマル以上」という使い分けが基本です。
季節ごとの活用法
春
大型の親イカ狙い。産卵のためにシャローへ入ってくるため、シャロータイプの存在感が抜群に効きます。大きなイカほどゆっくりとした動きに反応しやすいので、ロングフォールを意識すると効果的です。
夏
イカの個体数は少ない時期ですが、夜に浅場を回遊するイカを狙うならシャローが活きます。
秋
新子の群れが浅瀬に入るため、数釣りのチャンス。沈下が遅いシャローは初心者にも扱いやすく、アタリも取りやすいのが魅力です。
冬
基本はディープで狙う季節ですが、地域によってはシャローにも残る個体がいます。常夜灯周りなど浅いレンジで反応するイカに有効です。
シャロータイプを選ぶときのチェックポイント
沈下速度
「1m沈むのに5秒」など具体的な表記をチェックし、狙う水深や潮の速さに合うかを見極めましょう。
サイズ
2.5号〜3.5号がよく使われます。秋の新子狙いなら小さめ、春の親イカ狙いなら大きめがおすすめです。
注意点
自分の行くフィールドとの相性も肝心です。行きつけの釣り場が浅場中心か、潮が効きやすいかによって必要なタイプも変わってくるので最終的には、アングラー自身の見極めが大切です。
シャロータイプのエギおすすめ
デュエル パタパタQ スロー
パタパタフィンワイドを搭載したシャロー専用モデル。沈下速度約5.5秒/mとゆっくり沈む“スローフォール”で、フォール姿勢の切り替えが遅れ“チャームポーズ”が長くなることで、イカにしっかり見せて抱かせる持続力を高めます。フォール角度を約35°とゆるやかにして藻に入りにくく、ボトムレスポンスや根掛かり軽減にも配慮された設計です。

デュエル イージーQ キャスト 喰わせ スロー
遠投性能とナチュラルなアクションを兼ね備えたスローモデル。ゆっくりと沈下する設計で、スレたイカにも違和感を与えずにアピール。喰わせの間を長く取れるため、秋から春の幅広いシーズンで活躍する万能エギです。

デュエル アオリーQ LCスロー
ロングキャスト性能とスローフォールを融合させたシャロー攻略モデル。広範囲を効率よく探りつつ、安定したフォールでイカにじっくりアピール可能。遠投が必要なポイントやサーフ、シャロー帯で頼れるエギです。

ヤマシタ エギ王LIVE シャロー
軽快なダートとスローフォールを両立したシャロー専用エギ。ブレイドシンカーによりキレのあるダートが可能で、約6秒/mのフォール速度がイカにしっかり見せる時間をつくります。低重心設計や見やすいブルーの目玉など、操作性と視認性を両立したシャロー攻略の切り札です。

ヤマシタ エギ王K スーパーシャロー
安定したスローフォールを実現するシャロー/スーパーシャロータイプのエギ。アクティブバランサー搭載により、シャロー特有の動きをメリハリあるダートへと変化させ、視認性も高めています。シャロー:約6秒/m、スーパーシャロー:約8秒/m と沈下速度も明確に差別化され、状況に応じた使い分けが可能です。

シマノ セフィア クリンチ シャロー
内部反射板「フラッシュブースト」がわずかな水流やアクションで煌めきを生み、止めている間も誘い続ける革新モデル。シャロー専用のスローシンキング仕様で、警戒心の強いイカを効率よく狙える1本です。

ダイワ エメラルダス ピーク タイプS RV
山田ヒロヒト監修、フォール速度約6秒/mのスローシンキングモデル。飛距離、飛行姿勢の安定性、潮噛みの良さに加え、低重心設計によるフォール安定性を追究しています。高感度・高信頼性で、親イカに効くスロー攻略に最適な1本です。
ダイワ エメラルダス エメラルダス ダートLC
磁着式重心移動システムを搭載し、抜群の飛距離と安定したダートアクションを両立。細身ながらもバランスの取れたボディにより、エギンガーの意図に忠実に反応。高性能日本製カンナを装備し、フッキング性能も追求された究極のダート性能エギです。

林釣漁具製作所 餌木猿 スーパーシャロー
日本古来の伝統的な技術を引き継いですべて木製で制作される林釣漁具製作所の餌木猿。ベテランやエギングに詳しいマニアックなアングアーから絶大な人気を誇る古くから作り続けられる名作。
これもただ巻き、ボトムズル引き、放置などシャクリ以外の釣り方で釣れると評判が高いエギでここぞというときに役にたってくれるので1つは持っていた方がいいおすすめです
ハリミツ 墨族 零王シャロータイプ
重心移動シンカーで抜群の飛距離とキレのあるダートを実現。低音ラトルで自然にアピールし、スレた個体や大型イカに効果を発揮します。シャロー攻略に特化した実戦派モデルで、攻略の幅を大きく広げます。

シャロータイプを使いこなすテクニック
シャロータイプの良さを最大限に活かすには、ちょっとしたコツがあります。
まずはシャクリ方。普通のエギ以上に浮き上がりやすいため、強くしゃくり過ぎるとイカの視界から外れてしまいます。コンパクトでリズム良く、軽めのシャクリを意識すると自然に見せやすくなります。
次にフォールの演出。シャロータイプは沈下が遅いため、イカに「見せる時間」を作りやすいのが武器です。カウントを取りながら、しっかりとイカの目の前で見せる時間を作ることが大切です。特に藻場では、藻の上にふわりと乗せるイメージで落とし込むとヒットにつながりやすいでしょう。
また、風が強い日や潮の効いている場所では、ラインが風や流れを受けやすくなるので要注意です。糸ふけをこまめに取って、エギの姿勢が不自然にならないようにコントロールすることが釣果アップのカギとなります。
よくある失敗と対策
シャロータイプを使う際によくあるのは、沈下が遅すぎてアタリを見逃してしまうケースです。フォール中の小さな違和感を拾えるよう、ラインの張り具合を意識することが大切です。
また風の強い日は、どうしても糸ふけが大きくなり動きが不自然になります。そんなときは風裏に回ったり、ロッドを低めに構えてラインを水面に近づけると安定しやすくなります。
根掛かりを恐れて浮かせすぎるのもありがちなミス。イカがいるレンジを外してしまうため、多少リスクを取ってでもギリギリのレンジを攻める意識を持ちましょう。
まとめ
シャロータイプのエギは、浅場や藻場など普通のエギでは攻めにくいポイントで大きな力を発揮します。特に春や秋といったシーズンには強力な武器となり、ノーマルタイプと使い分けることで釣果の幅が一気に広がります。
「どのエギを選べばいいか迷う」という方は、ぜひこちらでご案内したおすすめのエギの中から、最初に解説した特徴や選び方を踏まえて自分の釣り場に合ったお気に入りを見つけていざフィールドへ繰り出してみてください。これまでとは異なるイカへのアプローチの方法とシャロータイプのエギの本来の性能を実感できるはずです。