冬のシーバスはこうアプローチする!筆者の体験を基にしたベストタイミングと狙い方

冬のシーバスの攻略の仕方について解説します。

シーバスの生態を基に冬場の行動を理解しポイントやタックル、ルアーの選び方、釣り方を紹介します。

最後に僕の体験からベストだと感じたベストなタイミングなど体験談をお伝えします。

冬のシーバスは釣れるの!?

真冬は気温も下がる時期なので水温も低くなり魚たちも深場へ移動して身を潜めています。

冬に産卵期を迎えるシーバスは深場に移動すると言われ、またメインのエサとなるベイトも当然動きが鈍くなり行動範囲が狭くなるため難しいと言われています。

”釣り難い”こてゃ確かですがまったく釣れない時期ではないです!

いろいろと攻略法を練ってテクニックを駆使しなければいけないためアングラーの経験値や忍耐力が試される時期でもあります。

言い方を変えると冬のシーバスは、行動を理解し、パターンを熟知し、居着きやすいポイントを選んでルアーローテーションを組めばシーバスは釣れる時期なのです。

冬場のシーバスの生態と行動を理解する

冬は産卵期で沖へ移動

冬はシーバスが産卵期に入ります。産卵前に餌を荒食いしていた秋のハイシーズンから腹ごしらえしたシーバスたちは沖の深場へと移動して産卵を開始します。

このためルアーを遠投してもキャストで届くような浅瀬には大きな個体はほとんどはおらずの沖の奥深くに泳いでいきます。

基本産卵は、極寒期に集中して行われますが、シーバスの産卵の好適温度は12~18℃で、冬の近海の海水温を考えると外洋に出た沖合ということになります。

ただしこの産卵をするのは成魚だけであり、セイゴやフッコなどの小型の産卵を行わない未成熟なシーバスは河口や河川に残っています。

また、地域性にも大きく左右されますが3月に差し掛かるころになると産卵を終えた成魚が再び接岸して戻ってきて体力を回復させるために餌を追いにやってきます。いわゆるアフターのシーバスならこの頃に大きいサイズも狙えます。

・産卵を行わない未成熟のシーバスは居る
・産卵を終えたアフターは再遡上してくる

 

冬の餌(ベイト)の種類とその動き

冬のシーバスが狙うベイト(餌)は、主にイワシ、コノシロ、アミなどが中心です。これらのベイトも冬場は水温の影響を受けて動きが鈍くなります。

そのため、シーバスは捕食時に効率よく動ける個体を狙うことが多いです。また、冬の特徴として、小型のベイトが群れを作ることが増えるため、それに合わせた小型ルアーやナチュラルなアクションが効果的です。

ベイトの種類を見極めるためには、現場での目視や、フィッシュイーターが集まるポイントの観察が役立ちます。

冬のポイント選びはベイトがカギ

産卵に参加しない未成熟のシーバスも、産卵後に再び接岸してくる成魚も水温が低く活性は低く、追いかけ回してエサを捕食するほどの体力は備えていないため、容易にベイトを捕食しやすい場所を好みます。

この時期のベイトも同じく活性は低く比較的水温の安定している場所に居着いていることが多くなります。

そうしたポイントを見つけることでシーバスが釣れる確率もアップします。

また、この頃に見られるの未成熟の個体は群れでいることが多いので1匹釣れればその近辺に居着いている可能性が高いです。

 

冬にベイトが貯まりやすい場所

冬の活性が落ちたベイトは水温が周りと比べて比較的高く流れの緩やかな場所にいます。

・河口にある工場の近くや、下水道施設から温排水が流れてくる水門付近。
・生活排水が流れ込んでくる排水溝、またはそれらとの合流地点。
・外洋の影響を受けにくい大きな堤防で囲まれた漁港
・水の入れ変わりが少ない運河など

また湾奥や河口付近にある、湾岸工事のための台船や、海に届いた木々を水に浮かべている貯木場の丸太の下などは、水面からの波風が当たりにくく水温が適温に保たれている場合が多く、

その台船の下や、丸太の下で身をよせて隠れていることも通年シーバスが居着きやすい場所であることを覚えておくとよいでしょう。

フローティングミノーやシンペンで台船の淵に沿わせて誘いながら中に隠れているシーバスをおびき寄せてきます。潜るルアーで沈めてもいいしバックスライドで奥へ放り込んで台船の淵からトレースしてくると出てきます。

冬のシーバス釣りに適したタックル

 

ロッド

冬のシーバス攻略のためのロッドは通常のMLタイプで問題ありません。

アミパターンなど極微細なバイトを逃さずキャッチするためにはそれ以下のLタイプでも良いくらいです。

そのロッド特有のクセみたいなものもあるのでタイプだけで示すことは難しいのですが、ベイトが大きくなり使うルアーサイズも大型化していく夏場から秋にかけて使うMタイプやMH以上のロッドでは繊細さにやや劣るため

特に初心者の方は活性の低い時期の弱いバイトを拾うには選択肢からは外したほうが無難です。

 

リール

リールも特に冬だからといって変える必要はなく通年通して使える3000番~4000番で構いません。僕は1年通して4000MHGを使っています。

初心者の方のために強いていうのであればギアはシーバスでは素早いラインメンディングやファイト中の主導権においてハイギアが好まれるためハイギアを持ってる人が圧倒的に多いと思われますが、

ローギア(ノーマルギア)のほうがスローなただ巻きを一定の速度で巻いてきやすくこの冬場のシーバスには適しているかもしれません。

 

ライン

ラインは唯一ルアーと並んでお金をあまり掛けないでシーズナルパターンに合わせられるタックルのひとつでもあります。

僕の経験上この時期はシーバス自体の活性も低くアタリが弱くなることのほうが多いので微細なアタリも感じ取りやすくなる0.8号の若干細めがいいと思っています。

またラインを細くすることでもともと活性の低いシーバスに無駄なプレッシャーを与えずに済みます。

ただし、これもロッドやリールと同じくそこまで拘って釣っていない人、僕の知人にも1年中1.5号とかのシーバスアングラーもいるので一概に絶対細いほうがいいとは言い切れませんが、初心者の方ほど0.8号…、1号くらいにしておいた方が辺りは拾いやすくなるでしょう。

冬のシーバス釣りのテクニック

 

スローリトリーブが重要

シーバスは動きの遅い餌の方が捕食しやすく、反応しやすい傾向があります。スローリトリーブではラインテンションを保ちつつ、ルアーのアクションが自然に見える速度を探ることがキモになります。

リールをゆっくりと巻きつつ、ロッドティップを上下させ軽くトゥイッチ入れたり、ストップ&ゴーで間を入れると食ってくることもあります。

 

ボトムを意識した攻め方

冬場のシーバスは水温が安定するボトム付近にいることが多く、警戒心が強まる日射しの強い日中ではボトムを意識した釣りが効果的です。

バイブレーションやワームを使ったジグヘッドリグを使ってボトムまで沈め、着底したらロッドを煽って一旦浮上させてリフト&フォールを繰り返します。

または、着底後にいったん少しだけロッドを煽りボトム~20cmくらいの箇所をスローリトリーブでトレース。障害物が少なく地形変化のある砂底の河川なので有効です。リトリーブを続けていると段々ボトムから離れていってしまうため途中で再度ボトムまで沈めて底取りし直すといいです。

冬のシーバスは日中or夜

 

日中のシャローがおすすめ

日中は日差しで水温が上昇しやすく、浅場や日当たりの良いポイントでシーバスが活動的になりやすい環境が生まれます。

特にシャローで水量が少ないところは日中太陽光で水温が温められるためです。

また僕のように寒いのが苦手なアングラーはアングラー自身の釣りのしやすさという観点でも冬のシーバス釣りは日中がおすすめです。

 

冬場の夜のシーバス

ご存じの通りシーバスは夜になると警戒心を解き、捕食活動が活発になる時間帯です。それは冬も変わりはないでしょう。

シンペンやワームを使ったスローなアプローチが基本ですが、ベイトの有無がわからずシンペンなどで探ってみてもバイトがない場合には日中同様にバイブレーションを使ってリフト&フォールも有効いなります。

冬のシーバスおすすめルアー

 

バイブレーション

冬場のシーバス釣りで欠かせないのが「バイブレーション」です。このルアーは水中で小刻みに振動し、低活性のシーバスにしっかりとアピールでき良く飛びしっかり潜ることが特徴で。特に、広範囲のボトムを効率よく探りたいときに威力を発揮します。

バイブレーションには、メタル素材のものとプラスチック製のものがあります。メタルバイブは重量があるため飛距離に優れ、リフト&フォールでボトムをしっかりと攻略できます。

一方、プラスチック製のバイブレーションは軽量でスローリトリーブ時にも自然なアクションが出せるため、シャローエリアや流れの弱いポイントで効果的で夜に使うバイブレーションとしてはこちらが適しています。

さらに、カラー選びも重要です。澄んだ水ではクリア系やナチュラルカラーが適しており、濁った水や夜間ではチャートやメタリックカラーが視認性とアピール力を発揮します。

 

シンペン

シンペンはその名の通り沈むペンシル型ルアーで、ベイトフィッシュのようなナチュラルなアクションが特徴です。特に流れのあるポイントでは、その流れに乗せることで自然な漂いを演出できます。

これは、警戒心の強い冬のシーバスに対して非常に効果的です。また、シンペンは水深の浅いシャローエリアでも使いやすく、根がかりしにくいのもメリットです。

ポイントに合わせてシンペンを使い分けることで、釣果が大きく変わることがあります。

 

ワーム

ワームは柔らかな素材で作られており、非常にスローでナチュラルなアクションが可能です。

特に、低活性のシーバスが狙い目の冬にはこのスローな動きが有効です。ジグヘッドリグやダウンショットリグといったリグを用いることで、ボトム付近を丁寧に探ることができます。

ワームは価格が比較的手頃で種類も豊富なため、状況に合わせていくつかのバリエーションを持っておくと便利です。

僕の冬のシーバスの体験談と心得

僕自身はシーバス釣りがもっとも好きな釣りではありますがそんなテクニックが優れていることはなくただの釣り好きのひとりに過ぎませんが釣れないとか、釣り難い状況だとわかっている冬のような時期でも釣りはしたくなります。

そこでどうやったら釣れるのかを自分なりに考えを抜きながら実釣していった経験をもとにお話ししてきました。

最後になりましたが僕の冬のシーバス体験でいちばんベストだと思ったことをお伝えして終わりたいと思います。

ざっくりネタばらしすると

・午前中から下げ潮に入り太陽が真上に来る時間帯にシャローになる日中

これ!自分の中でベストなタイミングでした。

太陽光で水温が温まりやすくなる正午~15:00くらいまでの間に、光による温度上昇の影響を受けやすくなるシャローになる場所。この時間とそのときの潮周りと、太陽の光源、水深が合わさればベストです。

あ!、先に言っておきますがもちろんポイントはベイトの集まりやすい場所に絞ってからの話です。

 

釣果を求めすぎないことも大事

冬のシーバス釣りは、他の季節と比べて格段に難易度が高くなります。水温が低下する中で魚の活性も落ち、短時間で釣果を上げることは決して簡単ではありません。しかし、この難しさこそが冬の釣りの魅力であり、挑戦する価値がある理由です。

そのため何よりも釣果を求めすぎず”冬のシーバス釣りを楽しむ”心構えを持つことが大切になってきます。
釣果が少ない冬だからこそ得られる価値もあります。厳しい条件を乗り越えてシーバスを手にしたときの喜びは、他の季節にはない格別なものです。その一尾が冬場の努力の証であり、心に残る釣りの思い出となるでしょう。この「一尾の価値」を感じられるのは、冬釣りの特権ともいえます。

釣果を求めすぎず、自然と向き合いながら釣りそのものを楽しむ姿勢を持つことで、冬の釣りはより豊かな時間になります。そして、釣れない日でも、それは次への課題や発見につながる大切な経験です。結果だけでなく、過程を楽しむことを心掛けましょう。それが冬のシーバス釣りをより深く、楽しいものにしてくれます。

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