フラットフィッシュの釣りとは?特徴や基本的な釣り方~必要な道具など要約

ルアーで狙うフラットフィッシュの釣りとはについて解説します。

国内ではヒラメやマゴチのことを指しそれらを狙う釣りです。

これら魚種の特徴から釣れる時期、ポイント~

基本的な釣り方、必要な道具などについて主要な部分を要約して重点的にお伝えします。

フラットフィッシュとは

フラットフィッシュ

フラットフィッシュ(英名Flatfish)は、魚類の中でも特に体が平たい形状をした魚を指します。

代表的なフラットフィッシュは日本では、ヒラメ、マゴチ、カレイ、クロウシノシタ(舌平目)などを指し海外ではターボット(イシビラメ)、プレイス(カレイの仲間)などが含まれます。

このグループの魚にはいくつかの共通した特徴があり、生態や生活習慣にも興味深い点が多くみられるなど刺身、寿司、ムニエル、フライなど食用魚としても世界各地で親しまれており

フラットフィッシュゲームとして釣りのターゲットとしても人気があります。

昔はカレイはルアーでは釣れないと言われていましたがバイブレーションやシンペンなどをボトムに転がしていたら釣れることが近年わかってきました。

 

【豆知識】フラットフィッシュな生態

フラットフィッシュは、成長するにつれて体が左右どちらかに傾き、横向きに寝そべった形状になります。
背側(背中側)と腹側(お腹側)が明確に分かれており、背側は通常環境に合わせたカモフラージュ色(砂地に似た色)になっています。

驚くべきなのはその「目」です。進化の過程で稚魚の段階では、普通の魚のように左右対称の形状をしていますが、成長する過程で片方の目がもう片方に移動することが知られています。

フラットフィッシュの食性と捕食行動

砂や海底に体を隠し、捕食者から身を守るための保護色を持っています。海底でじっと身を潜め、獲物が近づいたタイミングで素早く飛び出して捕食します。

獰猛なフィッシュイーターであり肉食性。
小魚、甲殻類、貝類などを主に食べています。

底に張り付いているイメージの強いフラットフィッシュですが、そのためベイトを追いかけ水面まで飛び出してくることも決して珍しくはありません。

フラットフィッシュの時期

日本国内のフラットフィッシュゲームでメインのターゲットはヒラメとマゴチです。

この2つの種類は生態が異なり季節ごとに釣りやすい時期に違いがあります。

 

春(4月~6月)

ヒラメの産卵期は地域によって異なりますが、本州中部以北側では春先に徐々に産卵期に入る時期でもありヒラメは釣れにくくなる地域もあります。

逆に本州中部以南では5月くらいまでに産卵を終えた個体が体力回復のために再び接岸してくる時期でもあります。

梅雨の時期を迎えることから徐々に水温が適正温度になっていきヒラメの活性上がり、ベイトの数も増えはじめます。

マゴチも同様に活性が上がり釣れやすくなる時期に入ります。河川や下流や河口でマゴチが釣れはじめる頃なのでこの頃になるとマゴチ狙いのアングラーも増えてきます。

 

夏(7月~9月)

夏のヒラメはサイズが小さくベテランアングラーはあまりこぞって狙いにく時期ではありませんが、一年の間では7月がもっとも数釣りが期待できる時期とされていて

これからフラットフィッシュゲームをはじめようとする人には適した時期と言えます。

8月に入ってきて水温が上昇しすぎるとヒラメは水温の低い沖の深場へと移動していってしまうため、難しくなるので初心者の方がはじめるには7月がベストです。

 

秋(10月~11月)

9月頃~初秋にかけてマゴチはベストシーズンに入ります。60cmクラスの結構な大型のマゴチも釣れる時期に入るので十分に楽しむことができます。

逆に夏場から秋にかけてはヒラメは、大型狙いのフラットフィッシュアングラーにとってもう少しの辛抱の時期です。

 

冬(11月~2月)

ヒラメがはやいところでは2月頃からはじまる産卵期に備えてエサをたくさん食べて栄養を蓄える時期に入ります。

産卵を控えたヒラメは大型が多く座布団ヒラメを狙うには絶好の時期です。12月~1月と寒くなるにつれて大型が狙いやすい時期になってきます。

フラットフィッシュのポイント

フラットフィッシュは主に沿岸の砂地や泥地の海底で見られます。

マゴチは夏になると河川の中流域まで登ってくるので汽水域にも生息し、広範囲で環境に適応しています。

●ヒラメは底質が砂または泥底のサーフ
●マゴチはサーフ以外でも河口や河川中流域でもOK

フラットフィッシュに必要な道具

画像:istock

フラットフィッシュ(ヒラメやマゴチ)を釣るためのタックルについて主要な部分のみを解説していきます。

 

ロッド

ロッドはサーフからの遠投性能を考慮して長さは9フィート以上の10フィートクラスの長いレングスのロッドが適しています。

またそれに伴って~50gくらいまでの重さのルアーをフルキャストできるタイプが求められます。

タイプは使う予定のルアーの重さによるのでよくロッドを選ぶ際にキャスト可能な許容重量を確認して決めましょう。

 

リール

リールにつていは3000番前後のスピニングリールが適しています。

外道としてシーバスや小型~中型青物まで掛かることがあるためそれを考慮すると4000番もしくはC5000番あたりでもオーバースペックではありません。

ギアは遠投してから沖で掛けてからのファイト~回収を考えるとハイギアが適しています。

 

ライン

PEラインは1号が基本です。通年1号で通しても問題ないです。

巻くリール本体の糸巻量にもよりますが遠投してリーリングを繰り返しますから150m~200mくらいは最低でも巻いておきましょう。

もちろんリーダーは必須です。通常のフロロカーボンリーダーで問題ありません。

リーダーの長さは1m~1ヒロ(1.5m)を取ることがフラットフィッシュの目安です。

 

ルアー

ヒラメとマゴチにはワーム+ジグヘッドとメタルジグまたはプラグルアーが用いられます。

フラットフィッシュに用いるプラグルアーは、遠投してからよく沈みボトムを取りやすいシンキングミノーを中心に

シンペンやバイブレーション、またはスピンテールジグなどその時の状況に応じてローテーションできるようにあらかじめルアーケースの中に用意しておくといいです。

 

服装について

ウェーダーやキャップ、偏光サングラスは最低でも必須
フラットフィッシュの釣りのおいてもっともポピュラーな釣り場はサーフ(砂浜)なので、陸続きで安全な場所のように思えるかもしれませんが海面をつたっての風や波の力には思いのほか強くキケンがいっぱい。

そのためショア(オカッパリ)と言えどもある程度の装備を整えた服装も大事です。

・ウェーダー
・フローティングベスト
・キャップや偏光サングラス

釣りをしていると波や風に足元が取られ、姿勢も不安定になりやすくファイト中に転んでしまってそのまま強い波にさらわれてしまう可能性だってあります。

そのため陸続きのサーフや地磯であってもウェーダーとフローティングベストは必需品です!!

日射しの強い日中に釣りをすることの多いフラットフィッシュでは日よけのキャップや、目の前に広がる水面に日射しが照り付ける目の保護や水中の様子を見やすくするための偏光サングラスなどもあるといいでしょう。

また冬場は周りに障害物の少ないため冷たい風が吹き荒れます、ネックウォーマーやウェーディングジャケットなど防寒対策もしっかり準備しておきましょう。

下記のページではサーフの釣りの服装について詳しく解説しています。併せてご覧ください▼
https://sakana-za.com/415

フラットフィッシュの釣り方

まずはルアーを風や潮の流れを考慮し、狙いたいポイントへ正確にキャストします。

沖のブレイクラインを意識したりすると効果が得られやすいです。

そこからフラットフィッシュはただ巻きが基本です!!

スローからミディアムで巻いてきてボトムから少し上30cm~1m(地形や遠浅、ドン深による)の箇所を丁寧にトレースしてきます。

その際にどうしてもずっとリトリーブだけ続けているとボトムから離れていってしまうため

離れていっていると感じた場合は、再度止めて沈めてから底取りし直してレンジキープすることを心掛けてください。

メタルジグを使う場合はリーリングの際に軽いトゥイッチ入れたり、ダートさえて使うこともあります。

またワームとジグヘッドやバイブレーションのときにはリフト&フォールもかんり有効です!

フラットフィッシュゲームを楽しもう

いかがでしたでしょうか?ヒラメやマゴチをルアーで釣るフラットフィッシュゲームはなんだか楽しそうな気がしてきませんか^^

どちらも釣っても楽しいですが、どちらも持ち帰って食べても美味しい魚ですから、釣ることの楽しさ以外でも釣果としてご褒美に食べて美味しい魚が釣れるなんて釣り好きにとってもってこいじゃないでしょうか!!

僕自身も春~夏にかけてのマゴチはシーバスと並行して狙いに行きますし、冬はヒラメがおもしろいです!

ここを読んでもらっている時点で興味を持っていると思うので、ぜひ今年はフラットフィッシュの釣りを体験してみてください。

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