サイトエギングの釣り方についての特集です。
見えイカを釣るために応用できるサイトフィッシングと言う釣り方があります。これをエギを使い目視できているアオリイカを狙って釣る方法をここで解説していきます。
使用するエギのサイズやタイプと基本的なサイトエギングの釣り方から、中々抱いてこない時の応用までをご案内します。
サイトエギングとは
エギングのターゲットとなるアオリイカなどを目で見ながら釣ることをサイトエギングといいます。
他の対象魚でも使われている言葉で「サイトフィッシング」=見て釣ることをエギで釣る方法をこう呼んでいます。
簡単そうに聞こえますが、目視で確認できる見えイカを狙って釣るために、相手の警戒心を解いたり狭い範囲で逃がさずにアピールしてエギを抱かせる方法など、
使うエギや釣り方にもいつものシャクリばかりの釣り方とは異なるいくつかのルールがあります。
それらをこれからひとつずつ順を追って説明していきます。
サイトエギングのエギの選び方

サイズはサイトエギングの場合でも通常使う3号と2.5号で対応できます。
春の親イカの時期も、秋の新子のときでも、いつもと同じサイズでOKです。
シャロータイプを駆使しよう
タイプは基本的にベーシックタイプで充分可能ですが、おすすめはシャロータイプです。
目で見える距離にいるイカを狙って釣るため、アングラーの立ち位置からそう遠いポイントではなく、浅瀬の場合が多いです。
しかもエギを見せてアピールする場所と、抱かせようと思う範囲が狭くて通常使うエギだと、すぐに狙って釣ろうとするポイントから外れてしまったり扱いにくいく感じるときもあります。
シャロータイプの沈下速度が遅いものの方が、狭い範囲内でもより長くアピールすることができるためおすすめです。
サイトエギングにおすすめのエギ
ヤマシタ エギ王 K スーパーシャロー
シャロータイプと言えども放っておくと沈むいわゆるスローシンキングタイプですが、エギ王 Kの通常タイプ(ベーシック)と比べると、ベーシックでは3秒かけボトムタッチするところをSS(スーパーシャロー)は約8秒かけてゆっくりと沈み込んでいきます。

ヤマシタ エギ王 K シャロー
こちらはシャロータイプ。約6秒でスローにフォールしていきます。どちらのタイプもサイトエギングに必要なエギの視認性を高めるために背中の不要な模様が取り除かれています。

ヤマシタ エギ王 LIVE シャロー
シャロータイプでもダートさせやすくなっているLIVEのシャロー。スローに沈むシャロー性能だけでなく、キレのあるダートでも誘い抱かせます。これは後半で解説している必勝法でもかなり威力を発揮してくれる優れものです。

シマノ セフィアクリンチ シャロー
実はこれらのシャロータイプの姿勢の安定したスローフォールは春の大型のイカ攻略にも適していて、警戒心の強い大型をも抱かせる威力があるということを意味しています。また、先に出ていたエクスカウンターシリーズのシャローよりも水嚙みが良く、シャクった時の水中変化も感じやすく扱いやすくなっています。

ダイワ エメラルダス アモラスジョイント タイプS
独特の縦ジョイントによる移動距離が小さいアクションが、見えイカの警戒心を鎮静させるのに役立つアモラスジョイントのスローシンキングタイプ。藻場の上やシャローが得意なポイント。
エギのローテーションについて
3号前後のベーシックタイプからはじめていき、それではエギの操作が難しかったり、追ってきても抱かない状況であればシャロータイプに変換して様子を見ながら、それでも見えイカが釣れない場合や、いくつかサイトエギングで釣ったあとにはじめて2.5号にダウンサイズします。
小さいエギの方が抱きやすいのは確かなことですが、タイプを変えずにいきなり2.5号にすると特に秋の場合だと小さいイカしか抱いてこないことに陥ってしまったり、
シャロータイプにするだけで釣れる状況に変わることもあるので、釣れないからと言ってすぐに2.5号など小さいサイズを落とすのではなく先にタイプを変更をして試してみることをおすすめします。
サイトエギングの釣り方
見えイカが釣れないを打破するエギを使ったサイトフィッシング入門

ここからは実釣に基づいたサイトエギングで見えイカを釣る釣り方を手順通りに解説していきます。
①イカの姿を見つけたらキャスト位置に注意
目で見えて、なおかつエギが届く範囲にイカの姿を確認することが出来たら、キャストしてエギを送ります。
秋イカの時期には群れをなして泳いでいるのを近くで発見できることもありますが、ここでキャストする位置には注意が必要です。
群れのど真ん中に投げたり、見えイカを直撃したりすると当然逃げていき、せっかく複数匹近くに居たイカを散らしてしまいます。
そのため見ているイカの個体や群れの斜め後ろに着水させるのがキモです!
あまり距離が近すぎると着水音だけで逃げてしまうこともあるので、5メートル以上奥へ斜めにエギを送ってやります。
②ボトムまで落とす
着水したらいったんエギをボトムまで落とします。この最初のフォールのときラインは自分のいる手前に泳いできているようであれば、カーブフォールで奥へ泳いでいるようであればフリーフォールで落とします。
そうしないと最初の着地点の段階で狙った個所から大きく離れ”的外れ”になってしまいます。
③水面直下までシャクリあげる
ボトムにドスンと着底したら、そこから一気にエギが水面を割って飛び出すギリギリ水面直下までシャクって振り上げます。
そのあとしばらく水面直下にステイします。
このときエギが止まると沈み込みそうならば、ラインは巻かずにロッドだけを動かし水面からちょっと下をさびくといいです。
近くに見えるイカに気づかせて抱かせる間を与えるためです。このステイしているときに抱いてきます。
④フリーフォールで再度ボトムまで落とす
しばらく置いたらリールのベールを返してラインをフリーにして、再びフリーフォールでボトムまでエギを落とします。
落として着底したら、また水面直下までシャクる。
ここまでの操作を繰り返してやるのがサイトエギングのエギの動かし方の基本になります。
見えイカを確実に仕留めるサイトエギング必勝法
ここからは、見えているイカを確実に仕留めるための、釣り方をもっと掘り下げて徹底的に解説していきます。以下の内容でお送りします。
【目次】
アオリイカが抱く間は2か所
追ってきても抱かない時は○○釣法
それでも抱かなければ○○○